鬼ヶ島侵攻への準備
桃太郎は犬のムサシとともに、猿の大ボスサスケが待つ森へ向かった。森の中を歩いていくと、何匹かの猿が目ざとく桃太郎を見つけた。
「桃太郎、待ってたぞ。いよいよだな」、そう言いながら、桃太郎の後に付いていった。
漸くボス猿のサスケを見つけた時には、多くの猿が、桃太郎とムサシの周りに群がっていた。
更に何処から集まってきたのか、多くの犬も集まっている。
犬のムサシが「桃太郎さん、この犬は俺が集めた。ネビロン人によって正気を失った主人に見放された犬たちだ。一緒に戦いますよ」
「そうか、お前が集めてくれたのか。ありがとう」
「さあ、いよいよやるんだな。いつやるんだ」とサスケが聞いてきた。
「ああそうだ。次の満月の夜に決行する」と言って、色々と指図をした。
桃太郎は思った。『人間が何度も鬼ヶ島を攻撃しようとしたが戦う前に全て全滅した。しかし、この動物たちならディアボロスは役に立たないはずだ。なんといっても彼等には邪心なんて何も無いんだから』。集まった者たちを見ながら桃太郎はほくそ笑んだ。
「おーい、桃太郎。俺も協力するぜ」という大きな声が響いてきた。桃太郎が声のする方を振り向くと熊のダイモンがいた。
「おおダイモンじゃあないか。よく来てくれたなあ」
「人間はあまり好きになれんが、お前を信じよう」
こうして強力な動物たちが、桃太郎と行動を共にする事を誓い合った。