ゾーン司令官とカーマン隊長
桃太郎の拉致に失敗したカーマン隊長は、失意のうちに鬼ヶ島の基地へ帰還した。カーマン隊長は、ゾーン司令官に報告した。
「カーマン、どういう事だ。無敵といわれた特殊部隊が、たった一人の男を捕まえられないのか」
「司令官、桃太郎は力ずくでは、どうにもなりませんよ」
「なんだと!」
「私は今まで司令官の命令を忠実に実行し、それを百パーセントやり遂げてきました。しかし、桃太郎は我々の予想を遥かに上回る能力を持っているようです」
「桃太郎とは、いったい何者なんだ」、ゾーンは少しイライラしながら言った。
「恐らく彼は地球人ではなく、ペルシカ人のようです。なぜなら彼が首にしていたペンダントにペルシカ人のものと思われる通信機がついていました。戦いの最中に、ちらっと見ただけですが、間違いないでしょう」
「なに、ペルシカ人なのか。だったら尚の事、どうしても捕らえなければならない」
「そうです。それで力ずくではなく、策略を用いようと思います」
「なにか良い考えでもあるのか?」
「あまりこの方法は使いたくないが、桃太郎の育ての親がいる。地球人だが、桃太郎はお爺さん、お婆さんと呼んでいる」
「ふーむ、それを利用するというのか。とにかくやってみろ。今度は失敗するな」




