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僕が1番まともです?異世界転生したら表裏の激しい学園人気グループの世話係でした  作者: めんだCoda


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3/3

第3話 課外授業スタート

「それでは!全員スタート地点について、今から課外授業を開始する!!」


 先生の号令と共に始まった課外授業。

 森より山中といえるこの場所から、目的地に向かって地図を頼りに歩いて行く。


 学園から配布された衣装と装備を着用した僕達は、こらからゴールに向けて出発した。

 のだが、U-4と僕のチームは前後左右、どこを見てもたくさんの女性達に囲まれている。

 まあ、これは学園でもいつものことだ。


「皆んな気をつけようね。どこから敵が出てくるか、分からないからね」


 ナオトの声かけに、女性達は身を縮こませて怖いと可愛子ぶりっこをみせる。そんなあざとい女性達に、ナオトは優しい笑みを振りまいているのを後方から見る僕。


(裏だったら、絶対ナオトが怖い怖い言ってただろうしな。あの対応はさすがだ…)


 U-4のメンバーは負けず嫌いが多い。下手して他の人に立ち位置取られないよう、演技も必死だ。


「ナオトくん、かっこいいね〜」


 歩いているナオトに近づいて来たのは、隣のクラスの翔太だ。背が高く容姿も良く、成績、人気共に順位はU-4のメンバーの次と言われている。なので、U-4の誰かがメンバー落ちしたたとしたら、彼が入れ替わることになるだろうと噂されている。


「まだ出発したばかりなのにさ、俺はもうこの先どんなモンスターが出てくるんだろうって、緊張ばかりだよ。それに比べてナオトくんは…やっぱりU-4のメンバーはそんな弱音なんて吐かないんだな〜かっこいいな〜」


 ニヤニヤしながらナオトを見る翔太。

 彼はゲームの中でイジワルキャラ的ポジションで登場して、U-4をことあるごとに邪魔して嫌味にならないスレスレのセリフを言っていて、U-4派だった僕は彼があまり好きではなかった。


 ナオトが少しムッとした顔をして見せたところに、女性達が急にざわめき始めた。


「ナオト様にそんなお口を聞かれるなんて、翔太さん少し頭が高いんじゃなくて?」


 出た。U-4の周りを取り囲んでいる女性の人だかりから現れたのは、金髪にカールした髪、頭の後ろに目立つ白いリボンが特徴のご令嬢、麗香だ。


「あなたの言い方、U-4の皆さんに対して失礼に思えましたわ。翔太さんはもう少し謙虚な気持ちをもたないと、U-4の皆さんの足元にも及びませんことよ」


 学園の中でも一番お金持ちの麗香は、U-4をまるで神仏のように扱っていて、4人に何か不利益なことが起こると実家の権力を使って無償で助けていた。


(ゲームではいい子そうではあったけど…、なーんか裏がありそうっつーか、引っかかる子ではあるんだよなー…)


 U-4と絡む唯一の目立つ女の子だったのに、僕がプレイしたときには、なんのイベントも発生せず、ただのいい子でお嬢様という役だけで終わった麗香だった。が、なんかそれだけのためだとしたら、随分手が込んで作られたキャラだな、となんかしっくりこなかったのだけは、ハッキリと覚えている。


「女性の皆さま、そんなにそばに寄られますと、ナオト様が歩きにくそうですわ。行動を邪魔されてしまっては、U-4の皆様の成績にも関わってきますわ。お気をつけてくださいね」


 そう。この課外授業の結果、つまり成績も、U-4のメンバーでいられるかに関係してくるのだ。

 だが、こんなに大勢で移動してゴールしたら、全員同じ成績になってしまう…だけじゃない…!


(U-4全員が、本当はポンコツなのがバレてしまうかもしれない…)


 4人とも、すました顔に余裕のあるげな顔をして歩いているが、本当は心の中では、いかにボロを出さないかで、ドッキドキのビックビクの怯えたチワワ状態なはずだ。


(このまま大勢でいたら、いつかどこかで4人のうちの誰かが限界きて本性爆発する——!)


 そうなったら、女性達にひかれてあっという間にU-4から脱落だ。そんなことを考えて、僕が1人焦っていたそのとき、


 ——ピンポンパンポーン——


「えーー、皆さん、今回の課題はチームごとに移動し、目的達成をするものです。複数のチーム同士で行動を共にするのは、ルール違反とします」


 どこからともなく聞こえてきた放送に、U-4の周りにたかっていた人達は残念な声を漏らしながら散らばっていく。


(良かった…)


 僕は立ち止まったU-4の近くへと行く。

 徐々に人がいなくなっていき、見える範囲には僕とU-4のチームだけになった瞬間、リュウがポケットから何やら取り出して、手に吹きかけ始め僕は眉をひそめる。


「リュウさん、それ何っすか…?」


「ああああ、ハルトも使うか?これ?これな、水ないと思ってアルコール消毒持ってきた。あぁあぁ、どうしたらいいんや…消毒だけだと触られた不快感全然消えん…」


「そんなにかけたら、逆に手が炎症起こすから、やめとけ」


 ユウヤがリュウのアルコール消毒液を取り上げると、代わりに地図を見せる。


「とりあえず、ここに給水ポイントあるから、ここ目指そう。ここで手を洗えばいいだろ?」


 ユウヤは消毒液をリュウに返すと、ナオトも賛同する。


「いいなあ〜それ!なんか変な人に絡まれまくって、喉乾いてきたんよ〜。早くいこ〜」


 ナオトが先陣きって歩き出すと、前方の鬱蒼とした木々が突然激しく揺れた。

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