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## 第三十四章:AIの光、未来への灯火
今日は「Gemini Day for Education」という、Googleが主催するイベントに参加してきた。正直なところ、Googleのオフィスに入れるというミーハーな動機と、交流会という響きに惹かれたのがきっかけだった。しかし、そこで待ち受けていたのは、僕の創造意欲を静かに、しかし確実に燃え上がらせるような体験だった。
FlowやImagenといった、最新のAIツールを使ったワークショップ。それは、単なる技術紹介の場ではなかった。今後の動画制作において、あるいは、僕がこれから生み出すかもしれないあらゆる創作物において、「何を作ればいいのか」という最初の壁を乗り越えるための、力強い武器を与えてくれる時間だった。アイデアの種が枯渇した時、この光はきっと、進むべき道を照らす灯火となるだろう。
交流会で振る舞われた、予想以上にちゃんとした軽食に舌鼓を打ちながら、僕はGeminiの社員の方と話す機会にも恵まれた。そこで得た一次情報は、単なる知識としてだけではなく、近々予定されている集中講義のオープンキャンパスで、僕がプレゼンターとして語るための、何より雄弁な「物語」の欠片となった。
お土産にもらった数々のグッズを手に、僕は満ち足りた気持ちで帰路につく。このイベントへの参加は、間違いなく「行ってよかった」と断言できる、価値ある投資だった。
残すは、Geminiの学生アンバサダーへの挑戦。その選考過程、特に「書類選考」という四文字の壁が、僕の自信を少しだけ揺さぶる。だが、今日のイベントで出会ったアンバサダーたちの姿を思い出す。彼らの中には、僕よりもAIに触れた経験が浅いように見える人もいた。その事実が、僕の背中をそっと押してくれる。大丈夫、きっとやれる。そう信じて、僕は次の一歩を踏み出す準備を始めた。