表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹の迷宮配信を手伝っていた俺が、うっかりSランクモンスター相手に無双した結果がこちらです【書籍化&コミカライズ企画進行中!】  作者: 木嶋隆太


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/190

76

〈草〉

〈このお兄ちゃんはしゃぎすぎだろw〉

〈まあでもわからんでもないわ。ずっと視聴してきた身としても誇らしいし〉

〈マヤちゃんは私の自慢の妹だわ……〉

〈マヤちゃんは俺の妹だぞ?〉


 コメント欄にやばい奴が少し出ているのだけが心配ではあったが、俺はとにかく喜んでいた。

 喜びまくって……そして、疲れてしまったので二人に問いかける。


「それじゃあ、麻耶、会長。もう今日は終わりでいいですか?」

「ダメだよお兄ちゃん。メインディッシュなんだから」

「いやいや、麻耶の結果見ただけで満足じゃないか?」

〈満足はしたけど、本番も期待してんだぞ!〉

〈どっちかっていうとここにいる視聴者たちはおまえを楽しみにしてんだぞ!〉

「ふふ、ダメそうですね迅さん。それでは……迅さん。こちらに手を、のせていただいてもいいですか?」

「……へいへい。分かりました」


 俺は小さく息を吐いてから、魔力を高めていった。



 測定機の前に立つと、霧崎さんのカメラもこちらを向く。

 モニターを見れば、爆速すぎてまるで見ることのできないコメント欄。

 ……皆が期待しているようだ。


 まさか、ここまで注目を浴びる人間になるとは思っていなかったな。

 小さく息を吐いてから、俺は片手をその測定機に乗せた。


 その瞬間、数値は一瞬で100を示した。


『……』


 この場の皆が唖然としていた。

 結果は予想していたのかもしれないが、それでもこうして目の前に見せられると……驚きが隠せない様子だった。

 だが、会長と麻耶だけは違った。


「お兄ちゃん凄い! やったね!」


 麻耶は拍手とともに手を鳴らしている。そうそう、俺はこうやって麻耶に褒めてもらうためだけに色々な技能を身に着けていったのだ。

 報われてよかったぜ……。

 そして、会長は微笑とともにこちらを見ている。……俺の魔力を悟り、俺の能力を大まかに把握していたんだろう。

 やはり、会長は……日本で最強だ。


〈やばww〉

〈お兄ちゃんwwww〉

〈やっぱお兄様は最強じゃねぇか!〉

〈マジかよwwww〉

〈日本の記録更新! ついでに災害級じゃねぇか!〉

〈災害級の冒険者がとうとう日本にも現れたのか!〉

〈やべぇ! 一瞬でトレンド一位じゃねぇか!〉

〈もう記事用意されてたみたいじゃねぇか! トップニュースに載ってんぞ!〉

〈まあこうなるの分かってただろうし、記事用意してただろうな……〉


 ……コメント欄で拾えるものだけでも、そんなものがあった。


「あれ? 災害級かどうかって三回測って調べるんですか?」


 麻耶が首を傾げると、こくりと会長は微笑んだ。


「そうですね。そして……世界の災害級は同時にある記録も残しています」

「どんな記録なんですか!?」

「測定機を破壊するほどの魔力を放出するんです。……迅さん。失礼ですが――まだ抑えてますよね?」

「……」


 ……どうやら気づいていたようだ。

 会長の観察眼はさすがだ。俺は頭をかきながら、視線を外す。


〈は?〉

〈マジで!?〉

〈100出しておいてまだ抑えてるって……ありえるのか?〉

〈さすがにありえないよな? だよな?〉


 別に意識的に隠すとかではなく、俺は純粋に心配していた。


「測定機って許容量を超える魔力だと普通に壊れますよね?」

「壊れますね」

「万が一傷でもつけたらえぐい金額の賠償金払うことになるんじゃないですか? そんなことしたら毎日迷宮潜らないといけなくなって、麻耶の配信をゆっくり見る時間がなくなるんですけど……」


 俺の心配はそれである。

 そりゃあまあ高ランク迷宮の素材を持ち込めばわりとすぐに弁償できるかもしれないが。


〈マヤちゃんの配信見れないとか地獄だよな〉

〈心配する部分がおかしくて草〉

〈相変わらずだなお兄様w〉

〈そりゃあそうだよな、お兄ちゃんにとっては呼吸するようなもんだもんな……〉

〈ぶっ壊したら洒落にならねぇよな。賠償金とかいくらになるんだよ〉


「安心してください――万が一破壊しても、協会で負担しますから」

「ええ!? か、会長!?」

「いいんですか?」

「ええ、大丈夫です」

「部下めっちゃ動揺してますけど」

「気のせいです」


 それなら、大丈夫だ。

 俺はちらとカメラのほうへ顔を向け、声をあげる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 引っ張るねえ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ