制服の思い出……
その制服を着た君は凛々しい
とても似合う
でも私の心の隅は哀しみでいっぱいだ
写真の中でしかもう見ることも
会うことも出来ない君
皆が「万歳! 万歳!」と手を挙げ
戦地へと見送った君
写真の中の軍服姿は
もう二度と見れない
涙が一つ
私の頬から落ちる
夏の風がおさげとわたしのセーラー服のスカートを揺らす
私のセーラー服姿見て欲しかったんだよ
8月のこの日が来る度に
キミのことを想う
涙しか溢れなかったあの日の事を
夏の蝉が鳴く
入道雲が湧く
子どもたちの夏祭りへと向かう賑やかな声も聞こえる
今は平和だから
その御魂も安らかに眠っていてくれるのかな……
これは、私の祖母から聞いた
祖母とその従兄のお兄ちゃんの
悲しくも切ない
「制服」という名の思い出だ……
どうしても、8月に制服と言うとわたしの中で1つ消しても消えないのが「戦争」に関する「制服」なのです。
黒森冬炎様のお誕生日にこの詩は、不適切かもしれませんが、すいません。
どうしても、没には出来なかったんです。
ここまで、お読み下さり本当にありがとうございました。