表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テイマー転生  作者: 結城凛
第2章 領地運営 そして・・・
77/185

気持ち -ジュビア-

ジュビアのお話。

私は、グレッグ・フォン・ゴーインの妻ジュビアです。


グレッグが爵位をはく奪され、ゴーイン侯爵家は断絶となりました。



息子を連れて王都へとやって来て、主人の残してくれた財産で家を借り住む事としました。



突然館より領主である主人が消え、数日もしないうちに爵位はく奪が王より通達されたのです。



主人は、領地で不正行為や搾取ををしていたようです。


私は、それを何度も諫めたのですが聞き入れてはもらえませんでした。



領民にとっては、最悪の領主だったでしょう。


しかしながら、私と息子に対しては愛情を注いでくれていたのです。



私は、ナウマイト伯爵家の長女で政略結婚で主人の元へと嫁ぎました。


主人は野心家であり、今以上の地位を得るために伯爵家との縁を結び利用していたのですが、私は大きな愛情を向けていただくことが出来たのです。



伯爵家の長女で将来は、政略結婚の道具として育てれていた事も知っていました。


10歳の時、教会で祝福を受けた際の鑑定で私に政治スキルがある事が判明しました。


この国は、男性が政治を行い女性はそれを支えていくというのが常識でした。



政治のスキルは、兄たちも持ちえなかったものですが女性にはいらないスキルと言う事で冷たい目で見られた事もあります。



主人にスキルの事はお話したところ、笑って自分にも欲しいスキルだったなと言っていたのが懐かしく思えます。



ある日、アマツ公爵家が広く人材を募集しているという話を聞きました。


私の伝手を使い、主人を攫った人物が誰なのかを調べさせその人物がアマツ公爵だというのです。


そのアマツ公爵というのは、元冒険者であり名前をヤマトといい王女様を助けた事で爵位を叙爵し婚約したという事まで調べ上げました。



ヤマトという冒険者はフレイムホースやワイバーンを従魔とし、王都を賑わせていたようでその話を聞きつけた主人たちが強引に手に入れようとしたのが事件の発端だったようです。


主人の行方を知っているのが、王とアマツ公爵という事のようです。


私は、せめて子供と主人を会わせてあげれるように思い、募集に応募し城塞都市へ赴きました。



そこで見た彼はまだ若く、見た目は美青年であり穏やかな雰囲気を持っていました。


独身であり自由恋愛が許されるのであれば、彼に惹かれていたかもしれません。


でも、私は既婚で子供もおり主人の行方を調べるためにここに来ているのです。



複数人で面接した後に私に彼は個別で面談したいと言ってまいりました。


これは、チャンスです。主人の行方がわかるかもしれません。子供と主人を会わせることも出来るかもしれません。



彼は、私がゴーイン侯爵の妻だという事を知っていました。


素直に思っている事伝え、領地の経営に尽力する条件として主人と子供を会う機会を作って貰うように頼みました。


翌日子供を連れて再度館に来るように言われ、主人と会う機会を彼は作りました。



代官や補佐官の任命式のとき


彼は私に爵位を授けるというのです。


家名は、やはりゴーインとしました。


これからは、ジュビア・フォン・ゴーイン男爵と名乗る事を許されました。



女性が叙爵することは、普通であればありえない事です・・・


彼は既成概念に囚われず判断をする人物のようで、彼の周りには多数の女性がいて重用しているようです。



ある日、私に彼は首飾りをプレゼントしてくれました。


それは、今まで見た事もないデザインで素晴らしいものでした。



私は主人を愛していますが、彼にも惹かれてしまっているようです・・・


気持ちの板挟みにジュビアは悩むのだった・・・

人妻まで誑し込みそうな勢いのヤマトでした。本人は、無自覚です。人たらしって怖いね。誤字脱字等があれば、報告願います。そろそろ、従魔も増やしたいと考えつつも流れがつかめない・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ