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テイマー転生  作者: 結城凛
第1章 異世界転生
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奴隷サイド -アイシャの場合-

アイシャが奴隷になった理由をサイドエピソードで書いてみました。勢いで書いてるので、つたない部分・おかしな部分があれば指摘してください。私の出来る範囲で修正してみようと思います。

私が奴隷になったのは、ある商人の護衛任務で依頼人を守れず死なせてしまったことによる。





あの時は・・・


私を含め5人が商人の護衛としての任務着くことになった。


護衛任務は、途中まで順調すぎなくらい安全に進んでいたはずだった。


しかし、その安息は一人の裏切りにより暗転した。


仲間の一人であったはずの魔術師が盗賊と内通しており、盗賊の襲撃の手引きをしたのだった。



盗賊の襲撃は、ある月のない夜に行われた。


野営の順番で、魔術師と私が火の番をしているときに襲撃は行われた。



魔術師が商隊と私たちに眠りの魔法をかける。



「生者は深い眠りに落ちる。何人もその眠りを妨げることはできぬ。」



呪文が完成し、私が眠りの呪文に対抗するために必死に気合を入れる。


眠りの魔法は、警戒しているものはレジストが出来るので私は必死だった。



「なぜ・・・あなたがこんな事をするの?」


「あはは。僕は、もともと君たちを嵌めるためにパーティーに入ったのさ。僕の本職は盗賊団の魔術師。盗賊団の手引きが今回のお仕事ってわけさ。君にレジストされたのは、計算外だったけどね。」


「もういいぞ、一人を除いてみんな寝ちまってるから略奪し放題だ!」


「うおおおおおおおおっ。根こそぎ奪ってやれ!命も商品も!」



盗賊団の首領の声とともに盗賊団が襲い掛かってた。


わたしは、多勢に無勢このままじゃ殺されると思って必死に魔術師の横を通り抜け逃走を図った。


冒険者なんて、命あってなんぼの仕事だ。このままじゃ殺されてしまう。


盗賊団たちが襲撃してきた方向と逆方向に逃走をはかったのだが、仲間のはずであった魔術師の呪文が直撃しわたしは意識を失った。




数刻経った後、私は目を覚ました。どうやら、私は死んだと思われ放置されていたようだ。


商隊と仲間たちは、惨殺され積み荷をすべて奪われていた。




私は、一刻も早くこの場を去りたかったけれど亡くなった人間の遺品を集めた。

しかし、身分を証明するくらいものしか残っていなかったのだが・・・



それを道具袋にいれ、細心の注意を払い街へ戻り依頼を受けた商家に報告のために訪れた。



「主人は、盗賊に襲われ亡くなったということなのですね。あなたの仲間が裏切って命を奪ったということですね。」


「はい。わたしも仲間のはずであった魔術師の魔法を受けました。気を失ったのが死んだもの思われ、生き残ったようです。」


「そうですか。しかし、あなたもその魔術師の仲間で盗賊と繋がっていたという可能性もありますよね。」


「それを証明するすべを私は持ち合わせていません。しかし、嘘は言っていません。」


「わかりました。お疲れ様でした。主人の旅の間の事も聞きたいので今日のところは、当家に泊まって話を聞かせてください。」


「そういう事でしたら、是非もありませんので私の知っていることをお話いたします。」


「まずは、食事を出しますのでその後にでも時間を作ってお話しましょうね。」



商家の夫人が召使に食事の用意をさせ、私はごちそうになった。


食事の途中で異様な眠りが私を襲う・・・


睡眠薬を盛られたようだ。



「馬鹿な子ね。あのまま、死んでいればよかったのに。」



夫人がぼそりと呟くと同時に私は意識を手放した。







目を覚ますと私は奴隷市場にいた。


夫人により金貨3枚で奴隷商人に売られ、強制的に契約を施されていた。


奴隷契約の内容は、護衛以来の日から昨日までことを話すことが出来ない。商家に対する敵対行動は出来ない。


ただの口封じの契約だが、奴隷の腕輪までされているので逆らうことが出来ない。


アイシャは、ただただ奴隷市場で絶望の日々を過ごしていた。



ある日、とある男が私を含め3人の奴隷を買った。


戦闘奴隷のわたし、愛玩奴隷のレミーア、メイド奴隷のシュリ




『これから、私はどうなるんだろうな・・・』




アイシャは、不安に思っていた。


すると、わたしを買った男が服飾店に連れていき、私たちに服をそして武器屋で装備も買い与えた。


戦闘奴隷であるわたしは、戦うことが出来るが他の二人はそういうのに向いてないはずだ。


そして、私たちにはまだ眠っているスキルがあるらしい。それを解放し、ご主人様を守れという事らしい。


あと、近いうちに奴隷の身分を解放すると言う事も伝えてくれた。


わたしたちは、



「はい。ご主人様。私たちは、あなたさまの手助けをさせていただきます。解放された後もご主人様といたいと思います。」



奴隷から解放された後も、この人なら付いて行っても大丈夫だろうという予感がわたしにはあったので彼に付き従うことにした。


奴隷から解放されれば、逃げることも出来るのにどうしてそう思ったのかは自分でも謎だったが・・・

アイシャ視点での回想です。

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