3人の冒険者登録そしてクエスト完了報告
数刻の間、休憩しギルドに向かうのに3人に声をかける。
「休めたかな?ギルド行こうと思うので、付いて来てくれ。」
「ハーイ」
冒険者ギルドに到着し、カウンターへ向かう。
「クエストの報告とこの3人の冒険者登録をしたいんだが。」
「では、薬草をここに出してください。そして、3人はそこの板に触れてください。」
俺は、マジックバックから薬草を取り出すとカウンターの上がいっぱいになってしまった。
「こんなたくさんいらなかったんですが・・・」
困った表情をしてる受付嬢。
「あと、魔物の核も買い取ってくれるんだろうか?」
「え?あなたが魔物を倒したんですか?」
「いや、そこの3人に倒して貰った。俺は薬草を集めただけだ。」
スライムの核が7個とゴブリンの核が4個だった。
そして、1個だけジャイアントトロールの核があった。
「ええー。これってジャイアントトロールの核じゃないですか・・・。翡翠冒険者のパーティーがやっと倒せるものですよ。何処かで盗んだんですか?」
「いや。みんなで倒した。確かに強かったな。」
呆れ顔の受付嬢。
「少々お待ちください。上の者と相談してまいります。」
しばらく待たされたのち、応接室へ通される。
そこには、がっしりた体格の男が待っていた。
「お前たちか?ジャイアントトロールを倒したと嘘ついてる輩は。」
「俺たちは虚偽の報告をしていませんよ。3人は、まだ冒険者登録してませんが4人で倒したのは事実です。」
「ふむ。嘘はついておらぬようだな。サーニャが嘘をついて、核を盗んできた冒険者がいると俺に言ってきたから調べさせてもらった。この部屋は、うそ発見器のようなもので虚偽を言った場合俺に伝わるのだ。特注の部屋だがな。」
部屋のボタンを押し、受付嬢のサーニャが入ってきた。
「やはり、この男たちは泥棒でしたか?」
「おい。お前の判断で泥棒扱いしたんだな?偏見を持った見方はするなといつも言ってるだろう。」
「しかし、この男はLv1でテイマーなのですよ?そんな奴に倒せる訳がないじゃないですか。」
しつこく、部屋の主に食い掛る。
「わかったのは、こやつらは嘘をついていない。お前の勘違いということだ。わかったか!伝えることはそれだけだ。こいつらの報酬を用意しとけよ。」
「はい・・・」
サーニャは退出していった。
「すまんな。俺はギルドマスターのオーランド・ガーランドだ。あいつにはよく言っておく。」
「疑いが晴れたならいいですけど、いきなりは勘弁してくださいね。3人も困ってるじゃないですか。」
「がはは。そうだな。とりあえず、そっちの3人も冒険者登録したいんだったな。この板に触れてくれ。俺が責任もって、登録してやる。」
名前:アイシャ
Lv:Lv16(上限30)
STR 57
HP 214
MP 32
INT 23
WIS 15
LUK 31
AGI 48
SPD 29
スキル:刀剣術・絶対防御、刀剣術の奥義
名前:レミーア
Lv:Lv8(上限40)
STR 23
HP 106
MP 129
INT 47
WIS 28
LUK 26
AGI 30
SPD 24
スキル:水魔術・聖魔術
名前:シュリ
Lv:Lv21(上限25)
STR 43
HP 300
MP 58
INT 35
WIS 40
LUK 33
AGI 41
SPD 35
スキル:メイドの嗜み・短剣術・炎魔術
今日の戦闘でレベルが低めの二人はレベルが上がったようだ。シュリに関しては、少しレベルが高かったから上がってないのか。
「ふむ。このステータスでよく倒せたものだ。今回の戦闘でレベルが上がったと思われるしな。」
「おい。そこのお前もステータスを見てやる。そこに手を置け。」
名前:ヤマト
LV 167(245)
STR 636
HP 2951
MP 2846
INT 435
LUK 416
AGI 483
SPD 533
スキル テイム・言語理解・マジックバック及び作成、武器作成、防具作成、斧術、支援防御、神聖術、棍棒術、水魔術、土魔術、刀剣術、絶対防御、刀剣術の奥義、風魔術、聖魔術、短剣術、炎魔術
『やば、登録時のステータスに書き換えておかないと!』
名前:ヤマト
LV:1(Lv上限1)
STR 3
HP 27
MP 13
INT 7
WIS 6
LUK 13
AGI 5
SPD 5
スキル テイム・言語理解・マジックバック及び作成
一瞬、元のスキルが表示された後登録時のステータスが表示される。
「ん?なんだ今のは、一瞬とんでもないステータスが表示されたぞ。お前何かやったのか?」
「いえ。俺は何もしてませんよ。」
冷や汗を流しながら、答えた瞬間部屋が光る。
「おい!嘘をつくな。この部屋が反応したぞ。」
『しまった・・・最初から、スキル隠蔽しておくんだった・・・油断したぞ』
「すいません。これには事情がありまして・・・ここだけの話ということでマスターの胸の内に収めて貰えますか?」
「まずは、正常なお前のステータスを正確に見せろ。」
名前:ヤマト
LV 167(245)
STR 636
HP 2951
MP 2846
INT 435
LUK 416
AGI 483
SPD 533
スキル テイム・言語理解・マジックバック及び作成、武器作成、防具作成、斧術、支援防御、神聖術、棍棒術、水魔術、土魔術、刀剣術、絶対防御、刀剣術の奥義、風魔術、聖魔術、短剣術、炎魔術
「これが俺の今現在のステータスです。」
「一般冒険者のレベル上限は99だ。上限を突破するには、何か条件があったはずだが俺はしらん。どういうことだ?」
ヤマトは、自分は異世界からの転生者であり、レグランド神からこの能力を与えられたことを説明し、これが知れるとまずいことになりそうなので隠すように言われてた事を伝えた。
「俄かには信じられんが、こういう事情ならあの魔物を倒せたことも納得できるな。」
「そういえば、領主さまからこういうものも頂いております。」
「領主さまも転生者ということは知っているのだな。まぁ、よい。確かにこの事が知れれば大騒ぎになるのは目に見えてわかる。俺の胸の内に秘めておくが、何かあったときは頼らせてもらう。」
オーランドは、ヤマトと握手した。うかつにもヤマトのスキルが発動してしまった。
名前:オーランド・ガーランド(ギルドマスター)
Lv:Lv97(上限99)
STR 1821
HP 2455
MP 482
INT 251
WIS 283
LUK 312
AGI 412
SPD 486
スキル:ウエポンマスター・豪剣術・守護の構え・交渉術・カリスマ・奇跡の一撃
すぐに解除したが、またもやヤマトのステータスは大幅に上がってしまった。
「あと、俺の特権でお前たちをトパーズランクに認定しておくぞ。まぁ、サーニャの態度の詫びの意味も込めてな。ヤマトは、初期ステータスのままの表示でいてくれ。定期的に俺にステータスを確認させてほしい。」
「わかりました。ついでなんですが、この街に空いてる一軒家なんかありませんか?とりあえず今は4人ですが、将来的に増える可能性もあるので広めのとこがいいんですが。」
「おう。格安で10LDKの広さの屋敷があるがどうだ?ちょっといわくつきではあるんだが。」
「ん?いわくつきってどんなものですか?変なのは勘弁なんですけど・・・」
「妖精が住み着いて、悪さをするらしいんだがお前ならきっと大丈夫だ。がはは。金額は、ゴールド貨20枚ってとこだな。あとは、狭いとこしかないからお勧め出来ないぞ。」
「それじゃ、報酬貰ったらその屋敷を見てみて気に入ったら購入ってことでいいでしょうか?」
「おう。それで構わないぞ。場所は街の北側にある大きなとこだからすぐにわかるはずだ。」
応接室を出て、受付嬢のサーニャのとこに行く。
「サーニャさん。報酬は貰えますか?あと、俺たちトパーズランクにして貰いましたので今後ともよろしくお願いしますね。」
「・・・こちらが報酬になります。 ・・・こちらこそよろしくお願いします。」
引き攣った笑顔で返答する受付嬢であった。