血液
よろしくお願いします!
辺りを見渡して見るとそこには大量の小型部門の人がたくさん倒れていた。僕らは彼らを助けたい気持ちはあったが、それはもう隊専属の医療班に任せることにした。
そして僕らは進んで行くと、何者かの鳴き声が聞こえてきた。その鳴き声の主は3頭のライオンのような形をした神具だった。ライオン型の神具の周りには小型と見られる神具が大量に転がっていた。恐らく小型部門と戦ったのであろう。
そして、残っている小型部門の人達がその神具を必死に足止めしていた。止めることで精一杯のようだった。
それを見かねたシロウさんはすまんのぅと言って、バイクから神具目指して跳びたった。
僕も早くせねばと思って、あとに続こうとした。
「あれ?蓮二さんどうしたんですか?」
何故か1番やる気のありそうな蓮二さんはバイクから降りようとはしなかった。
「早く行きましょう!」
そう言った僕に対して、何も言わず俯いていた。そして、先に行ってろと言われたので僕はしかたなく1人で神具の方へと足を進めた。
「さぁ!こっちよ神具ちゃん♪」
いちごは自分に神具を引きつけ、小型部門の人達を逃がす。神具からの攻撃を華麗にかわし、一通り逃げたのを確認すると立ち止まった。
「換装1・2・3♪」
その瞬間にさっきまで着ていたバイクウェアから急にまるで紫陽花のような綺麗なのドレスへと変わった。
「5秒で倒してあ・げ・る♡」
するといちごは姿を消した。見えるのはただただ神具がボコボコになっていくことだけだった。いちごが現れた時には神具だったものは原型を留めていなかった。そして、ぴったり5秒だった。
「神の御加護を・・・」
僕は自分に防御系武器を纏わせ、そのまま神具の元へと走る。
「あっ、君は昨日の入隊式の本渡君か!」
僕が特殊隊と分かっているということは彼も昨日新しく入った人なのだろう。
「早く倒してくれ!」
僕はそう必死そうに言われたが・・・
「えっ・・・と実は僕神具を倒すことはできないんだ・・・」
そう言うと彼は唖然としている。一瞬防御を忘れてしまいそうだった。僕はそんな彼に自身に付けていた札を移し、こう言う。
「僕の武器は防御専門なんだよ」
僕の武器はたしかにそれしかない。そう、"武器は"
「僕は神具を倒すことはできない。でもこうすることは出来る」
すると僕は自身の親指を深く噛み、その傷口から出てきた液体を神具へと擦り付ける。
「もう防御しなくていいよ」
「しかし、今解除したら・・・!」
「大丈夫」
その言葉を信じたのか、小型部門の彼は恐る恐る防御を止める。
そして、僕は神具に指を指しこう言う。
「おすわり!」
神具がその言葉につられて座るのを見て彼はまた唖然としていた。
・・・そう、僕は何故か自分の血を神具に付けると神具を自由に操ることが出来るのだ。
もう少し文章力つけられるよう頑張ります