表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

5

「いいよ。何かしらないけど、スノ…耐寒性できたからさ」

ここで、スノーマン(=雪だるま)姿になっていた事が夏丞に知られれば絶対、馬鹿にされると思い、濁した。だが…

「そうだな。ゆきんこは、スノーマンだもんな」

「え!?」

夏丞は何故か知っていた。

「それにしてもスノーマンって、ネーミングセンスないな」と、夏丞は笑う。

「うっせぇーなぁ。あん時は必死だったんだよ!ってか、何であんた知ってんの?!」

「ゆきんこ」

夏丞が微笑みを向ける。

「な、何?」

夏丞から北極よりも寒いものを感じる。

「言葉遣い」

「あ…ご、ごめ…」

雪太が謝るか謝らないかのうちに、夏丞は雪太の頭をわしづかみにする。

「い゛だだだだっ!!!」

雪太は泣き叫ぶ。

「雪太」

優しい、優しい声で夏丞は雪太の名を呼ぶ。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!!」

雪太は必死に謝る。

「次から気をつけろよ。次はねぇーぞ」

一瞬、夏丞から笑みが消えた。

「ハイッ!」

雪太は裏返った声で返事をする。

「よろしい」

再びもとの夏丞の表情に戻った。

「空っぽ、ドンマイ」

「ドンマイ」

メリ、クリは笑って声をかける。

「空っぽじゃねぇ!ナメとんのかゴラァッ!!」と雪太は、メリ、クリに威嚇する。

「八つ当たりはやめろよー」

「みっともないぞ」

デジャブ。


そうこうしている間に、ソリは厚い氷の陸を発見する。そして、そこに降り立った。

「ここ北極?」

雪太はメリ、クリに確認する。

「うん、北極」

「おいら達が連れて来たんだ北極に決まってんだろ、空っぽ」

「空っぽっじゃねぇって言ってんだろうがっ!!一応、確認しただけだろ!?」

どうやら、雪太とメリ、クリの相性は最悪のようだ。

「じゃあ、氷削ってこい」

雪太は夏丞にのみと木づちを渡される。

「何デスカ?コレハ」

目をしばたたかせる雪太。

「削ってこい」

有無を言わせない圧力がそこにあった。



カーン、カーン


鋭い音が辺りに響き渡る。

「何でここに来て氷削んだよ」

雪太はぶつくさ文句を垂れながら、削った氷を集めていた。

「"ここ"だからこそだ」

「うわっ!」

何の気配もなく、夏丞が後ろに立っていた。かき氷機を抱えて。

「兄貴、何それ」と、雪太はかき氷機を指差す。

「かき氷機」

「じゃなくて、何で持ってんの?」

「四次元ポケットから出した」

「パクんなって!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ