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VRでジョブチェンジ!  作者: oga
最終章 盗賊
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ヘアピン

 ライオンは私の腕に食らいついてきた。

何とか引き抜こうとするも、腕に激痛が走る。

左手に持っていた角材で頭を殴りつけるも、余計暴れるだけだ。

このままでは腕を食いちぎれる! そう思った時だった。


「離しなさい!」


 店から魔女が出てきた。

その命令を受け、ライオンは噛むのをやめた。


「だ、大丈夫ですかっ? すぐに病院に行かないと……」


 やけに優しいな、と思ったが、プライベートではこれが普通なのだろう。

私は言われるがまま、病院に案内された。

私は入院することになり、その日から魔女が看病しに来てくれるようになった。


「……思ってもみない展開だ」


 私は、病室のベッドの上でそんなことを思った。

うまくいけば、この指輪を渡すチャンスが来るかも知れない。

しかし、指輪はプレゼントとしては重く、しかも候補が3つある。


「……そうだ」

   

 この指輪をヘアピンに加工してしまうのはどうか?

魔力を保ちつつ加工するのは、刀鍛冶のムサシの得意分野だ。

これしかない!

 私は病室を抜け出し、工業地区にあるムサシ工房へと向かった。






 ムサシ工房の戸を叩くと、オークのコジローが現れた。

仕事の依頼をしたいと説明し、ムサシを呼んできて貰う。


「刀の依頼か?」


 ムサシがやって来ると、私は事情を説明した。


「その指輪をヘアピンにして欲しいだって? ……まぁ、出来なくはないぜ。 ただし、1000万マネーだ」


 1000万マネーか。

いつもの私なら、1000万だと!? と文句を付けるに違いないが、今なら用意することができる。


「……分かった。 少し待っていてくれ」


 



 私は国がアークコアに懸賞金をかけていることを確認し、飛行艇の造船所に向かった。

アークコアを脇に抱えながら移動するのはしんどかったが……

造船所の人物と話をし、アークコアを引き取ってもらう。

後日、衛兵が病室を尋ねてくると、1000万マネーの入った鞄を置いていった。

 その金をムサシに渡し、数日後、ヘアピンが完成した。





「腕の調子は?」


「経過は順調らしい。 君が看病してくれたおかげで、退屈もせずに済んだ。 お礼として、これを受け取ってくれないか?」


 私は、魔女にヘアピンを見せた。


「わざわざいいのに。 でも、ありがたく受け取っとくわ」


 その場でヘアピンを付け、私に見せてくれた。


「似合って良かった」


 こうして、魔女の魔力を封じることに成功した。

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