追跡 2
魔力を有する者。
それは、あの二足歩行のライオンだ。
ライオンに指輪をはめ、元の姿に戻れば、それが魔封の指輪だ。
魔女に指輪をはめる隙など、そうそうにないだろう。
一度のチャンスで決めるため、本物を見極めておく必要がある。
「……まて」
先に、ライブの情報を手に入れねばならない。
ライブのある日でなければ、魔女とライオンは街に現れないだろう。
しかし、ライブの情報を尋ねようにも、金がなかった。
「……くそっ」
ここに来て、資金不足がネックになってきている。
たかだか情報一つの為に、刀を打つのは労力に見合わない。
私は最後の手段に踏み切ることにした。
物まねで1000マネーを手に入れる。
道行く人に500マネー支払い、pamsの情報について尋ねた。
「pams? 最近解散したよ」
……なっ。
既に解散していたとは。
孤島で会った時、魔女はライブ以外の目的で街に来ていたのか。
「そういえば、買い物袋を下げていたな」
街にショッピングで現れる可能性があることに気づき、若い女性が興味を持ちそうな店を探すことにした。
「……ペットショップか」
中に入る。
そこには、犬、猫以外にも様々な動物がいた。
「かなり獰猛な動物も扱っているのか。 まさか、部下のベースはここで見つけていたのだろうか?」
私は、このペットショップに当たりを付け、しばらく張り込みをすることにした。
それから数日後、とうとう魔女と二足歩行のライオンが姿を現した。
その日、魔女がペットショップに入り、ライオンが外で待っていた。
ライオンには指がない。
それを想定し、私はある物を準備していた。
ラスト500マネーで購入した焼き鳥と、角材 (建設現場からくすねてきた)だ。
ライオンが焼き鳥に食らいつく瞬間、角材を口に突っ込む。
そして、角材をくわえている隙に、指輪をはめるのだ。
私は、ライオンに近づき、焼き鳥を渡そうとした。
「ほら、食え!」
「グルアーッ」
ギャアアアアーーーッ!




