VS盗賊団
「ヤーキニクッ! ヤーキニクッ!」
ドラゴン達が焼き肉コールを繰り返す。
ええい、やけくそだ!
「これが終わったら、みんなまとめて叙〇苑に連れて行ってやる!」
焼き肉コールを合唱しながら、およそ20匹の竜が飛行艇に向かい、私たちはその最後方につく。
一瞬、飛行艇の方から光がチラつくのが見えた。
「矢ガ飛ンデ来タゾ!」
最前列の竜が矢を目と翼に食らい、たまらず離脱する。
「大丈夫だ! 竜がやられるより、先に船に辿り着く!」
「オイッ、様子ガオカシイゾ」
船の後方まで接近した先頭集団が、どんどん地上に落下していく。
よく見ると、槍を持った男と、剣を持った男が船のふちに立って竜に攻撃を仕掛けている。
「空は自分たちの領域ということか。 だが、この剣は俺たちに勝利をもたらす!」
そう叫びながら、剣使いが竜の翼を根元から斬る。
槍使いも、次々に竜を仕留めていく。
不思議なことに、竜の体に突き刺さった槍は、男の手元に戻っていく。
あっという間に、半分がやられてしまった。
「アイツラ、メチャクチャ強エーーッ!」
竜の方も、飛んでいる状態では力が発揮出来ないのだろう。
炎も風に流され命中しない。
「……エリオット、船底から回り込んで、先頭を目指そう。 風上に立てば、お前の毒ガスで一気に勝負が付けられる」
「命令スンナ!」
そう言いつつも、エリオットは前の竜を目眩ましにして、加速して船底にへばりついた。
逆さまになったため、しがみついていなければ振り落とされてしまう!
「私…… ちょっと、限界なんだけどっ!」
まずい!
このまま落ちたら命はない。
「キャアッ」
エリオットが首を後ろにやり、マリーさんを口の中にくわえた。
「エリオット、ナイスだ!」
船底を這うようにして進み、どうにか先頭に降り立つことが出来た。
「なっ!?」
船のふちに立って応戦していた3人が振り向く。
エリオットはマリーさんを吐き出し、毒ガスをまいた。
甲板の上に一気に拡散する。
「……やったか!?」
少しずつ煙が晴れていく。
しかし、何やら盾を構えた女性が、3人を守るようにして立っていた。
やったか?→大体やってない




