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VRでジョブチェンジ!  作者: oga
第三章 遺跡ハンター
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再会

 すると、突然老人はリュックから垂れ下がっていたひもを勢いよく引いた。

ブルン、と音がする。


「このリュックはジェットパックになっておる! お前も付いてこい!」


 私は老人にしがみついた。

私たちの体は宙に浮き、緩やかに上昇していく。

穴の直径は5メートル程で、壁を気にしながら飛べばぶつかることはない。

老人の方も、手慣れた操作で噴出口をコントロールする。

ちなみに、操作はクレーンゲームにあるようなスティックで行っている。


「明かりだ!」


 老人が叫んだと同時に、私たちは穴から飛び出した。


「……なっ!?」


 眼前に映る光景に、思わずこう叫びそうになった。

ラ〇ュタは本当にあったのだ、と。

こけの生えた古ぼけた城に、美しい庭園、そして、それらを管理するロボットまでいる。

ロボットは平べったい円盤の型をしており、あまり格好よくはないが……


「地下空間にこんなものがあるとは、驚きですね! まさに遺跡だ」


「浮かれている場合ではない。 ベヒーモスがどこかでアークコアを守っておるはずじゃ」


 ベヒーモスも気にしなければならないが、エリオットが心配だ。

もし会えたら、殴ってしまったことを謝ろう。

 現在地は城の丁度裏手と思われ、私たちは正門に向かって歩き始めた。

角を曲がった所で、先頭を歩いていた老人が悲鳴を上げた。


「ぬわあーっ!」


 その声に驚いたが、老人が見たものを見て更に驚いた。

全長10メートルはあろうかと思われる獣が、死んでいた。

しかも、半身の肉がえぐられており、骨だけとなっていた。


「な、何故死んでおる!?」


 ……私は、走った。

やはり、エリオットがそこにいた。

まさか、ベヒーモスを倒してしまうとは……


「エリオット、すまなかった! 私を許してくれっ」


「……」


 突然、エリオットの体からメキメキと音がし、気づくと、巨大な竜が私の前に立ちはだかっていた。


「逃げろっ! ドラゴンは肉を食らうと獰猛になる! ベヒーモスの肉を食らった竜は手に終えんぞ!」


 だから野菜を与えて育てろと言ったのか……

私は命の危険を感じ、城の中へと走り出した。





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