番外編 盗賊団
ある居酒屋に、それぞれ別な武器を背負った者達がたむろしていた。
一つ目の武器は、エクスカリバー。
妖精の加護を受けた剣で、使用者に勝利をもたらす。
2つ目はグングニル。
オーディンの所有していた槍で、投げると手元に戻ってくる。
3つ目はアルテミスの弓。
文字通り、アルテミスさんの所有していた弓である。
多分すごい弓である。
エクスカリバーを持つリーダーの男が、カルピスハイを煽りながら、こんな話を始めた。
「今、この世界には4つの国があるが、それぞれ山に囲まれていて国交が途絶えている状況。 この往来を可能にするのが、飛行艇だ」
すると、グングニルの所持者が身を乗り出してきた。
「火食う亭? そいつは定食屋か何かか?」
「違う、飛行艇だ。 こいつがあれば、4つの国を自由に行き来できる。 つまり、4つの国を手に入れることが出来るって訳だ」
今度はアルテミスの弓の所持者の女性が言った。
「私らだけじゃ無理でしょ」
「まぁな。 そこで、仲間を募ることにする。 俺が目をつけたのは2人だ。 南の孤島の魔女、不死身のアオモリ」
アルテミスの弓の所持者の女性は、あからさまに眉をひそめた。
ちなみにこの女性、まだ名前が決まっていない。
「何よ、不死身のアオモリって。 そんなダサそうなやつと組みたくないんだけど」
「でも不死身だぞ? 聞いた噂じゃ、頭をハンマーで殴られようが、火あぶりにされようが、秘密でつけてる日記を声に出して読まれようが、死ぬことはないって話だ。 欲しい駒だろ?」
グングニルの所有者が焼き鳥を注文した。
「おい、重要な話の最中にでかい声で焼き鳥を頼むな」
「あ、あたし塩」
「じゃあ俺はタレ…… ってオイ!」
「リーダー、こういう時は先に食べ物頼んどくべきだぜ」
飛空挺の開発は、あとは無限動力のアークコアの設置を残すのみとなっていた。
国を落とすため、この3人が動き出そうとしていた……




