遺跡内部にて
私たちはリュックサック、レトルトカレー、ヘッドライトを購入した。(合計5500マネー)
また必要なものが出てくるかも知れないが、最初の探索ではこれで十分と判断し、遺跡内部に向かう。
前回の穴までやって来ると、まずロープを引き上げ、ヘッドライトをはめたエリオットに巻きつけ、外れないよう縛った。
「まず下に降りたら、私たちを照らしてくれ」
エリオットは、ロープ伝いに自力で降りることが難しい。
そこでこのような方法を取るが、逆に地上に登る際は、誰かが先にロープで登って、同じ方法でエリオットを釣り上げればいい。
縛り終えると、ゆっくり下に降ろしていく。
私とマリーさんが待っていると、下からライトが照らされた。
「おっ、あいつ、自分でロープほどけたんだ。 お利口じゃん」
次に降りるのは私だ。
先にどういう状況になっているのか、確認しておきたい。
ロープをしっかり握り、降りていく。
下からのライトがあるお陰で、手元もよく見える。
着いたらエリオットを褒めてやろう。
しかし、途中で下からのライトが消えた。
「……え、エリオット!」
突然の暗闇に、私はかなり動揺したが、ロープを片手で強く握り、素早くヘッドライトを点けた。
「ふぅ……」
地面に降り立つと、まずエリオットを探した。
しかし、姿が見当たらない。
「アオモリ、大丈夫!?」
地上からマリーさんが顔を出して叫んだ。
「エリオットがいないんだ! 少し待っててくれ!」
辺りを見渡すも、瓦礫しかない。
一体、どこへ消えたんだ……
まさか、下で待ち伏せしていた魔物に襲われたのか?
可能性は高い。
私は足元をライトで照らしながら、地下道を進んだ。
ふと、何かが横にいた気がした。
「……誰だ!」
エリオットが無表情で道の脇に立っている。
「お前か…… 寿命が縮んだではないか」
マリーさんが降りるのを手伝おう、と手を引こうとした瞬間、私は自分の耳を疑った。
「殺ス方法、考エテタ」
殺す?
……こ、殺すだと?
私を殺すだと!?
「ぐっ……」
何だ?
私は手足の痺れを覚え、地面に倒れ込んだ。
これは、毒ガスか?
にわかには信じがたい。
エリオットが私を殺すために、ここに誘い込んで毒ガスを吐くなど……
エリオットはずっと、静に私を殺す計画を練っていたというのか……
私の意識はここで途切れた。




