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VRでジョブチェンジ!  作者: oga
第二章 メッセンジャー
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キツネ一族の末路

 私は、温室に向かいながら、何故居場所がバレたのかを考えた。

そして、ある答えに辿り着いた。

先日忍び込んできたキツネが生きて帰り、フォックス少年の持つ角笛を使って、ドラゴンに居場所を伝えたのではないか?


「……それなら、説明がつく」


 とにかく、一刻も早く卵を隠さなければ……

私は温室に到着すると、卵を横にして転がすべく、手に力を加えた。

その瞬間、ガラスが砕ける音がした。

パラパラと破片が落ち、ドラゴンの体が温室内に入ってきた。

そして、それに同行する者がこう言った。


「こちらに卵があります」


 それは、屋敷の主だった。

被害を最小限に留めるために、卵を差し出すつもりだ。

ドラゴンが私を見つけた。


「ソノ卵ヲ、ドウスルツモリダッ!」


 物凄い叫び声に鼓膜が震え、私は、このままでは間違いなく殺される、という恐怖に怯えた。

そして、思わず口走ってしまった。


「こ、これは、キツネがやったのです! 卵に矢を打ち込み、殺そうとした! その時の矢が残っています。 キツネの所有しているものと同じだ!」


「……ケガ、ダト?」


「我々は雛を保護していたんだ! もし無事に孵れば、あなたにお返しすると約束する!」


 しばらく沈黙していたが、それが本当なら、キツネに報復しなければならない、と言った。


「キツネメ……」


 ドラゴンは羽ばたき、上空へと消えた。





 翌日の新聞を見て、私は驚愕した。


「き、キツネの一族が根絶やしだと……」


 ドラゴンの報復を受け、壊滅的被害を受けたとのことだ。

私は、フォックス少年のことを思い出した。

最後に見たのは、金のクラリネットを手にし、喜ぶ姿の少年だ。


「ゆ、許してくれ……」


 更に、新聞にはこう書かれていた。

今後、ドラゴンを所有しているものは罪に問われる、と。

この件でドラゴンの恐ろしさが分かり、国が規制をかけたのだろう。


「もしマリーさんが決闘に負けたら、必然的に外部にドラゴンのことがバレる」


 となれば、決闘に負けるわけにはいかないが、勝てる見込みは薄いという話だ。

卵を屋敷から持ち出し、どこかに隠すべきだろうか?


「……やむを得えん」


 私は、あることを決断した。

それは、卵をセナに預ける、ということだ。


「しかし、セナは無事なのだろうか?」

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