表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRでジョブチェンジ!  作者: oga
第二章 メッセンジャー
28/63

戦闘

 私は草むらに身を隠し、相手を伺った。

こんな時間にやってくるのは一体誰か?

この敷地内には取り囲むように壁があり、簡単にはよじ登れない。

仮に、かぎ爪のようなもので登ろうとしても、見張りの者に見つかってしまうだろう。


「……となると、屋敷内の人間か?」


 しかし、私の思惑は外れた。

現れたのは、弓を片手に持ち、腰に剣を差した軽装のキツネだった。

オークションで会ったキツネの親子と関係があるのか?

 突然、キツネは背中の筒から矢を抜き、弓につがえた。


「おい、そこに隠れている推定年齢48才、O型、水瓶座の男、出てこい」


 ……!?

性別以外デタラメなことを言っているが……

私がここに隠れていることがバレているようだ。

私は両手を上げて、草むらから出てきた。


「……」


「俺の鼻はお前の居場所だけでなく、それ以外の情報も引き出すことが可能だ。 悪いが、死んで貰う」


 ググ、と弓を引き絞る。

まずい!


「ま、まてっ! 私はフォックス少年と友達だ! このドラゴンを育て、彼と一緒に空を飛ぶ約束をしたのだ!」


 私は咄嗟に嘘をついた。

だが、もしフォックス少年を相手が知らなければ、ここまでだろう


「……坊ちゃんを知っているのか。 運の良い奴だ。 命は助けてやるが、約束は果たせないな」


 目の前のキツネは、狙いを私からそらし、矢を放った。


「うっ」


 私は、思わず目を背けてしまった。

そして、気づいた時には遅かった。

背後の殻に、矢が命中していた。


「もう一本!」


 私はキツネに突進し、弓を奪おうと試みた。


「ちっ」


 キツネの身のこなしは軽く、空中にジャンプしてかわされたかと思うと、次の瞬間、地面にねじ伏せられた。

頭を手で押さえつけられ、口に土が入る。


「坊ちゃんの唯一の友達を殺す訳にはいかないが、このドラゴンは危険だ。 今の内に始末する」


 ……ドラゴンが人間の手に渡ることを懸念しているのか?

だが、私には守るべき約束があるのだ。

これ以上、矢を打ち込まれる訳にはいかない。

私は、何か武器になるような物がないか必死に見渡した。


(……あれだ!)


 私は精一杯手を伸ばし、ある植物を手に取った。

ウツボカズラだ。


「悪いが、手足を斬らせてもらう」


 キツネが剣を抜いたと同時に、私はウツボカズラの中に入っている液体を目にかけた。

ウツボは食虫植物で、酸をため込んでいる。


「ぐあっ!?」


 瞬間、キツネの手から落ちた剣を拾い、体に突き刺した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ