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VRでジョブチェンジ!  作者: oga
第二章 メッセンジャー
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卵の管理

温室と呼ばれるガラス張りの建物の前までやって来ると、問題が発生した。


「困りましたね、この卵は大きすぎて扉をくぐれない」


 私は、後ろを向いて扉のサイズを確認した。

高さはクリアしているが、横幅でつっかえてしまう。


「扉を工事して卵の入るサイズに変えてもらうしかありません。 一旦、召使の宿舎に向かいましょう」


 私たちは方向転換し、屋敷の隣にある宿舎の方へと向かった。

宿舎の入り口は二枚扉で、ギリギリ中へと持ち運べた。

3人でゆっくり卵を下ろし、私が支えていると、じいやと召使は部屋からベッドを持ってきた。

そこに卵を寝かし、しばらくはここに置くこととなった。


「当分、この部屋の者には地べたで寝てもらうことになりますが、辛抱してもらうしかありませんね。 あと、今日からあなたもこちらで寝泊まりしていただくことになります。 確か、505号室が空いていたかと」


「ありがとうございます。 街に戻りたい時はどうすればいいでしょうか?」


 じいやは、毎日買い出し係が馬車で街に向かうから、それに同行するように、と説明してくれた。

この後、私に卵の管理をするよう指示を出し、温室の扉を工事するため、大工を呼びに屋敷へと向かっていった。


「さて…… この卵、どうしたものか」

 

 このまま放置していても卵は孵るのだろうか?

私は一旦グラスを外し、自室のネットで調べることにした。


「……ドラゴンという生き物は現実には存在しない。 それに近い生き物と言えば、鳥か爬虫類か」


 私がこの目で見たドラゴンは、どちらかと言えば爬虫類に近かったように記憶している。

調べていくうちに、鳥類と爬虫類で卵の管理が変わってくることが分かった。

鳥類の場合、恒温動物のため、自分の体温を利用して卵を温める。

逆に爬虫類の場合、自分で体温を保てないため、地中に埋めたり、日光に当てたりして卵を温めるようだ。


「……共通している点は、卵を適切な温度に保つ、ということだ。 これが分かれば、卵は孵る」


 やはり、一度街に向かいセナに話を聞くのがいい、という結論に達した。

現在時刻は夜の11時だ。

今日はこのまま寝て、明日早朝からゲームを起動すればいい。

明日は土曜だ。

一日ゲームにのめり込むことができる。

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