お姫様とおぼっちゃま
今回は話の繋ぎで短めです。
「マリナ様とアロンゾ様がですか!!??」
ハミルがかなり驚いた様子で言う。
「それはマズイことでは!!??確実にブービーさんがぶった切られますよ!!」
「そうなんですわ!!嬉しい反面恐怖もあってすぐさま連絡入り次第こちらに来たのですわ!!」
おーい、なんじゃその扱い。
「俺が切られるってどゆこと??」
「マリナ様は中途半端でふざけてちゃらけている男が大っ嫌いなのですよ。アロンゾ様は騎士の心得、つまり正々堂々とした勝負を好むのですよ。
それにお二人とも戦いが好きでの為、絶対に挑まれますよ」
うん、こりゃマズイ。特に正々堂々と勝負なんて一度もした事ねぇわ。
「うーん、どうしたらいいんだろうか??」
「まずはその服をやめて別の服にしなさい!!そして剣を帯剣し、背筋を伸ばし、ちゃんとした言葉使いをするのですわ!!」
「服は置いといて、ちゃんとした言葉使いを俺ができると思う人挙手〜」
「「「........」」」
はい、ゼロ。全員目を逸らしてるし、医者まで目を思いっきり逸らしている。
「まっまぁ...できるだけ大人しくしていたら大丈夫なのでは....」
「ちな滞在何日??」
「二週間ですわ」
ハミルが目を逸らした。俺もフランチェスカから目を逸らした。
「あれ??詰んでね??俺マジ切られるんじゃね??」
俺が死んだ目をすると、
「だっ大丈夫ですわよきっと!!一応私たちを救った恩人としていますので!!」
「じゃぁ、まずは情報収集と行きますか」
「何のです??」
「お前の愛しのお兄様とお姉様の」
マリナ=レーシャル=エリクシル
年齢:21
身長:170あたり
体重&3サイズ:情報無し(殴られた)
未婚者
好きな物:肉、武器
嫌いな物:甘い物
その他:考えるより先に手が出るタイプ。魔剣『フレイムフライ』を持っており、ハミルより条件次第じゃ勝てる。
能力は火の魔人を召喚したり、剣に炎を纏わせる能力。刃渡りは1m弱の両刃剣だが火を纏わせることでリーチを長くできる上、普通の剣で切り合えばおんどが高まり、持てなくなったり刃が溶ける。周囲の温度も上がるせいで長期戦は不利となる。尚、本人には影響がないため涼しい顔で炎の海を歩いている。
剣自体はハミルに教えてもらっている。
アロンゾ=レーシャル=エリクシル
年齢:19
身長:180超
体重&3サイズ:不明
既婚者
好きな物:肉、書物
嫌いな物:特に無し
その他:常に冷静だが、適当な人や、見通しが甘い人などを見ると激昂する。騎士の礼節を大切とし、剣の腕はそこそこ。
「つーか、ドリル??お前の家族って全員魔法使えないんだろ??
魔剣って魔法が使えなくてもバンバン使えるのか??」
「魔剣は魔法が使えなくても魔力があれば使えますわ。ですが魔剣は存在自体少ない上、魔剣に認められない限り魔剣を使えないですわよ」
ちぇー、と唇を尖らしていると
「そもそもブービーさんは剣が苦手では....」
「あんま得意じゃねぇんだよな.....
あっ、そこの兵士〜、武器庫の在庫を書いた最新の資料をくれないか??」
「分かりました!!」
騎士はビシッと敬礼し、走り去っていく。
「何するのですの??」
「まぁ、勝てるための秘策って事かな??」
「メイド部隊集合せよ!!」
連絡帳にはメイド全員の連絡先がはいっている為、音声を録音したメールを一斉送信する。尚、現在は22時で領主一家は寝静まっている。
五分後、メイド用の食堂に全員が集合した。数名髪の毛が濡れている為、少し悪い事をしたかもしれない。
「全員集合したな??
今から作戦を話す為、全員このホワイトボードを注目せよ!!」
ビシッと全員が同時に敬礼をする。ちなみにメイド長は最前列にいる。
「まずは今回の作戦はこれだ!!」
ホワイトボードにキュッキュッとペンで文字を書き、叩く。
そこには
『お姫様&おぼっちゃまお帰りなさいませ!!歓迎祭』
とデカデカと書く。
「まず、計画の内容を話していないのだが賛成か反対かを取りたい。
内容は極秘任務扱いだから反対なら退出を、賛成ならどのような事があっても俺を恨まない事。おk??」
皆を見渡すと全員が頷く。
「じゃぁ反対の人は手を上げて起立を」
無反応。
「賛成の人は挙手を」
ビシッと迷いなく全員の手が上がる。
「じゃァ楽しい楽しい祭の始まりだ。
全員準備はいいか??最後までやり遂げる覚悟はあるか??最後まで秘密にできる自信はあるか??最高のパーティーにする気合はあるか??」
「ハッ!!」
全員が敬礼をする。
「それじゃぁ、全速前進!!」
斜め上に指をビシッと刺す。
「その前に説明」
冷たい目でメルルに言われた。
今回は本当に短め。
明日あたり没ネタの話を進めるかもです。