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1対197

少ししてからだ、急に扉の前が騒がしくなる。

ヒソヒソ話の為何の会話をされているのかは聞こえない。殺しの相談とかではないだろうう。

扉の前の気配も無くなったため、俺はそのまま寝ようとする。

そっから4〜5分ぐらいだろうか、ドタドタ!!と廊下を走る音が複数する。

ガチャガチャとドアノブを回す音が聞こえるが鍵をかけているためドアは開かない。

そっから二、三分後だろうか??鍵穴に鍵を差し込む音が聞こえ、カチャッと音がなる。

「ブービーさん!!大丈夫ですか!!??」

複数人がベッドの方に駆け寄るが自分の姿が無くて困惑している。

「んふ??ブービーはここにいるんだが??」

「え!!??ブービーさん生きてたのですね!!」

若いメイドがまるで死者が生きてた時みたいな反応をする。

「よかったですわ....ブービーさんが自殺したのかと...」

「??なんで自殺??」

よくわからなくて、息が切れているフランチェスカに聞く。

「扉の前に靴があったじゃないですか...扉の前に靴を置くのは自殺をするというサインなのですわ」

「うーん??あー、そうなんか。心配かけてすまん」

ホッと複数人が息をつく。メイドが二人にフランチェスカが一人、扉の前には兵士が二人いる。

「それよりなぜ靴を脱いでいたのです??あと、なぜ床に寝転がっているのです??」

「いや、あまりにも絨毯が豪華すぎてここは土足厳禁なのかなっと...

あと、ここで寝転がっているのはさっきまで寝ていたから」

ブフッと扉の前から吹いた音が聞こえる。

「いやいや、ベッドなどの一部以外は靴を履いててよろしいのですよ!!

あとなぜそこで寝ようと思いましたの??」

「マジかぁ....生活は基本日本スタイルかと思ったけどアメリカンスタイルか〜。

あとここで寝てたのはベッドが合わないから」

「もっと柔らかめの方がよろしかったでしょうか??」

これ以上に柔らかいベッドあるんかよ...

「やめて、柔らかすぎて逆に寝てなかったから。

ここ最近までずっと辛いベットとか森の中とか硬い地面とかで寝ていたから体が拒否反応おこすんよ」

ブフォッと吹き出す音がまたする。

「いや、ほんっと色々迷惑かけてすまんな??

もう遅いし寝ちゃおうぜ??」

「はっはぁ...本当に自殺しませんよね??」

「しないしない、大丈夫だって。死ぬ時は女を抱きながら美味いもん食って死にてぇし」

かすかに壁を叩く音が聞こえる。

「もう!!それなら靴は扉の内側に置いときますので!!

おやすみなさい!!」

そう言って顔を真っ赤にしてフランチェスカとその他数人は部屋から出て行く。

やれやれ、と思いつつ俺は寝る。




「とゆーことで!!しばらくご厄介になりますブービー=ファルケンで〜す。

無職から3ヶ月の間、騎士団197名の訓練教官となりますた〜。

一応騎士団の団長より偉いらしいですが気軽にブービーだのブービー様だのと言ってくだされ〜。

ブーブーは絶対許さない」

訓練場で騎士団の皆さんにある程度距離を取って挨拶をする。197という中途半端な数なのは3人なくなったからだ。

今度警備隊から3人補充するらしい。

「おいおい、こんなガキが教官かよ!!

領主様を助けていただいた事は感謝するがガキに教わる事は何もねぇよ!!」

完全武装した大人が15歳の糞ガキを弾劾する。その他にも様々な罵声が飛んでくる。

「らしいから部屋で寝てていい??」

「駄目ですわよ」

隣に立つ金髪ドリルから注意を受ける。

「つーことらしいのでまずはお前たちを叩きのめしてから事を構えようと思いまーす。

すまんがドリルさんよ、転送先にてお待ちを〜」

「ドリルじゃありませんわよ!!」

そう言って結界の転送先に向かう。

訓練場は京セラドームほどあり、ある特殊な魔法がかかっている。

その魔法は結界内では死なない&致命傷を受けた時強制的に外に出す&結界内で受けた傷は結界の外に出ると治るという訓練にもってこいな場所である。

維持にアホみたいな金がかかるらしいが。その分実剣や実弾で訓練できるため経験値が稼ぎやすい。

ちなみに先ほどからの発言により向こうさんはすごいキレている。

セミオートタイプの銃を持った兵士が60人、金属の盾を持った兵士が20人、槍や剣を持つ奴と魔法使いらしいのが残り大勢となる。

こちらの銃は魔力を扱える者にしか扱えないため持っている人が兵士、領主お抱えの騎士でも半数を満たない。

魔物に対して有効打があまる取れないってのもあるが。


「じゃ、1対197を始めましょうか〜」

ストップウォッチを取り出して上に放り投げる。

皆、注目する中キャッチしたとこで気づく。

スイッチ押していない。

「ごめ、テイク2」

ピッとスイッチを押して上に放り投げる。ちなみに騎士団の皆様は絶対ぶち殺すという雰囲気満載である。

落ちてきたところをキャッチし、

「9.8秒。それがお前らの絶望までのタイムだ。

スタート!!」

カウントを始めるためにスイッチを押す。

それと同時に騎士団達は走ってくるし、銃部隊は弾を込め始める。

「まっ、地球なめんなファッキンファンタジーってとこで」

大量殺戮兵器の代名詞、M134を取り出す。弾倉はでっかいのが銃にくっついており、神様曰く俺のもつ魔力分弾が撃てるらしい。

ウィィと不穏な音を立てて銃身が回り始める。

「貴様!!何だそれは!!」

そう隊長格らしい男が聞いてくるが

「俺に質問するな!!」

ダララララララララと全ての音を塗り替え、人体を搔きむしり、抉りとっていく。

顔面が炸裂しても生きれるらしいので躊躇なしにぶっ放す。血は飛び散っていないが次々人が消えていくため機能はしてるのだろう。まぁ、実弾じゃなくゴム弾にしてるし...

「ブフォッ!!」

急に吐血してしまう。何かやばい雰囲気を感じたため撃つのを止め、信管を刺した暴徒鎮圧用爆弾を複数個、土けむりなどで酷い場所に投げ込む。

こりゃヒーロー物でやったらクレームもんだわ。

ストップウォッチを見ると裕に9.8秒を過ぎていた。

「ドリル〜、終わったゴフッ!!」

持病などないのにまた吐血し、意識を失った。




目をさますと周りには誰もいない。凸凹になった訓練場に小さな薬莢の山、とりあえず吹き飛ばした部分をアイテムから取り出したスコップで慣らしていく。さっきから鼻血が止まらなないがまずは綺麗にしないと。

流石にやりすぎで怒られるだろう。

異世界特典で筋力類アップしてる為そこまで苦にならない。

「唇は〜シャベル〜た〜めじゃ〜なく〜」

と鼻歌を歌いながら作業をする。血が結構抜けたのかちょっとくらってくる。

だいたいならしたところでスコップをアイテムにいれて昨日案内された風呂場に行く。

ゴム弾とはいえ相当痛い思いする(経験談)為騎士団達には目を覚ましたら風呂場で体を洗い流し、今日の訓練はおしまいと書いた紙を転送先に置いてある。(言語はなぜか書けた、これも特典だろ)

とりあえず風呂で血を洗い流してから医務場に行こう。現在地がわかる地図を渡されている為迷うことなく風呂場につく。ちなみに途中で

替えの服はもらっている為血まみれの服を脱いでいく。

結構な人数が入っているようで声が聞こえる。

「あいつやばくね??強いどころの問題じゃねぇぞ」

「ギフトが強いのもあるがその分使いこなすのも大変だろう」

「魔法使い組は最初の攻撃は耐えたらしいが真上からの衝撃波で一発ノックアウトだったとよ」

「とえいあえず騎士団の方針はあいつを怒らさない事!!」

「「ハッ!!」」

ガラッと開けて、

「ハァイ!!みんな大好きブービーちゃんだバァ....」

鼻血が吹き出して、口から血が大量に出てきて体がビクビクっと痙攣する。

「「うわァァァァ!!!!」」

叫ぶ大声が聞こえるが俺の意識は完全に落ちる。



目をさますとそこは知らない天井だった。体はふかふかのベッドの中、布団もふかふかで清潔な白である。

「先生!!患者が目を覚ましました!!」

ナース服を着た看護婦がそう言うと結構歳をとったおっさんが、

「すごい回復力だなぁ...重度の魔力欠乏症、しばらく絶対安静」

そう最初に告げられた。

メールが届く。開くと幼女神から。

『なんというか、いろいろとすまんかった。とりあえず今回の件のお詫びでお前の保有魔力を2倍に、回復力を5倍に引き上げるから怒らないで』

『心配あざっす。とりまM134無限発設定だけは消しといて』

『了解』

「もう手が動くまで回復したのか....」

話を聞くと風呂場で血を吹き出しながらぶっ倒れ、二時間眠り続けたらしい。顔を動かすと心配そうに見守る騎士団の隊長格複数人。

「ごめ、心配かけてホントごめん」

「いやいや、こっちこそ本当にすまなかった。今後はお前の指示に従う」

と一人の言葉から複数人謝罪の言葉を貰う。



そっから三時間後には体が動くようになった為、フランチェスカに迎えに来て貰い食卓に行く。

歩けるまで回復したことに医者は驚いていた。道中はすっごい小言をお隣の金髪ドリルさんから頂いた。

食事中はアーバン達が謝るがそもそも今回は俺が一番悪かった為、反省の為にも数日間療養を取ることにすると言ったらその間、魔力に慣れるためにも魔力操作が得意な魔族のメイドをつけて勉強させて貰えるらしい。

魔族??と聞くとこの世界は人間と魔族は昔戦争してたけど今はなかよしこよし〜、と王道ファンタジーの歴史を教えてもらう。

食事を食った後は真っ先に部屋に戻り、今回は扉の内側で靴を脱ぎ、昨日と同じ窓辺の床で寝る。

夢の中では慣れない武器を調子こいて扱って怪我をし、説教された時の光景が流れていた。

調子に乗ることはしばらくやめよう。

今話はやりたいことぶち込みすぎました...

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