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飴色ゼンマイ  作者: ホンダ アオハル
8/9

再会と目的

11月5日深夜2時ーー


龍也達は寺西に会うため、動き出した。

レーダーが示す場所は、

朝露高校付近にある公園、三つ葉公園。

ここに、寺西がいる。

ここに行けば、寺西に会える。

不気味な夜の高校を抜け出し、

急いで公園に向かう。

公園に向かう5分ほどの間、

寺西に動きは無かった。

そして4人は、公園に到着した。

「…いるな」

公園の奥に人影が見えていた。

入口からでは顔は認識出来ない

が、寺西に間違いないだろう。

一体何をしているのだろう。

近づいていくと、ベンチに座り、

星を見上げている寺西が

くっきりと見えてきた。

まだこちらに気付いてはいない。

「ちーちゃん」

望月の声に、寺西がびくりと反応

する。まずい、逃げられるか。

しかし予想とは違い、寺西は

全く動きを見せず、ただ自分達が

近づいていくのを待っていた。

「久しぶり?か?もう時間の

感覚が分からなくなってきた。」

龍也が寺西に話しかける。

「前に皆が会ったのは3日前の私

だったからね。この私にとっては

結構久しぶりかな。」

頭がこんがらがってきた。

「お前は…何をしているんだ?」

「星を見てたんだ」

「そうじゃなくて…過去へ

未来へタイムスリップしてるのは

どういう目的でやってるんだ、

って意味だよ」

「あぁ、そっちね。うーん、

…言っていいのかなぁ…。

まぁアイツがこうさせたんだ

から良いんだよね…」

アイツとは、あの紳士のことか。

「…私はね、過去を変えてるん

だよ。まぁ正確には過去を変える

ことによって未来も変えてるんだ

けどね。未来で起こるはず

だったことを過去を変えて

起こらなくしたり、その逆を

したり…を繰り返してるんだ。

それに何の意味があるのは

私も知らないけどね。」

過去を変える、未来を変える。

それは絶対にやってはいけない

ことなのではないだろうか。

「お前は…何でそんなこと

してんだよ…。アイツに命令

されてんだろうけど、何で

アイツの命令を聞く必要が

あるんだよ…」

湯村が顔を歪ませる。

「それは…言えないかな…。でも過去や

未来を変えてもね、変えられた事実に

関わっていた人の記憶も書き換えられる

から、そんなに罪悪感も無いし、私は

全然辛いとかないんだよ。心配しないで。」

嘘だ。辛いに決まっている。

寺西の表情を見ればそれは

容易に分かった。

「逆に私からも質問していい?」

寺西が口を開く。

「何で私がここにいるって

分かったの?それと、皆は何

しに私のところへ来たの?」

「あぁ…お前の場所は

この「さぁ…?答えられないな」

レーダーを見せようとポケット

から出そうとした瞬間、

湯村にぶんどられた。

「お前がこっちの質問に答え

ないのに、俺達が答える

義理は無いだろう?」

「ははっ、それもそうだね」

「なあ寺にっちょん、もう帰ろう

ぜ?こんなことやめてさ。」

「ごめんね、瀬戸川。

それは出来ないんだ。」

「…なんで…」

「ごめんね…」

一瞬、会話が無くなった。

「…じゃあ、そろそろ

行こうかな。皆、バイバイ。

って言ってもまた追いかけて

来ちゃうのかな?」

「待て!行かせるかよ!」

「待って、ちーちゃん!」

寺西がゼンマイを回そうと

した時、湯村と望月がそれを

妨害しようとした。

「ちょっ、やめて!

邪魔しないでーーーー。」


『…カチッーーー』


その瞬間、寺西と共に、

湯村と望月の姿も消えた。

8話です。読んでくださった方、

ありがとうございます。

いやー、ユニーク数が伸びませんね(笑

実力不足を痛感します。

とりあえず目標はしっかりとこの話を

完結させること!です!

これからも頑張ります!

まだまだよろしくお願いします。

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