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飴色ゼンマイ  作者: ホンダ アオハル
7/9

姿を現す『犯人』

放課後ーー

珍しく4人一緒に、部室へ

向かっていた。これから部室で、

今後の方針について話し

合わなければ。龍也はいつもと

同じように部室の戸を開け、

中に入ろうとーーーー

「やぁ」

そこにいたのは見たこともない

男だった。えらく派手な格好を

している。この格好は、まるでそう、

英国紳士のようだった。

年は…仮面をしていて

よくわからないが、少なくとも

成人はしているだろう。

一体こいつは誰なのか。

何故、こんなところにいるのか。

「困っているかと思いまして。」

「…困っている…だと?

というか、お前は誰だ?

どうやってここに入ってきた?」

湯村を無視して紳士は

部室内を歩き回る。

「関心しませんね…私が授けた

アメイロをこんな小汚い部屋に

放置しているのは…。どうです?

こいつは約にたっていますか?」

今、紳士はゼンマイの玩具を

アメイロと呼んだ。そしてその

前に、私が授けた…とも言った。

つまり…

「これを手紙と一緒に部室に

置いたのはお前か…?」

「……如何にも。私があなた方に

授けました。そして、

寺西 千夏…。彼女にも…ね。」

「ということはお前が…お前が

寺西を何かに巻き込んだ

黒幕なのかよ……!!」

「黒幕…まぁ見方によれば

そうなるのかもしれません

ねぇ。ただ勘違いしないで

頂きたい。私が巻き込んだ

のではありません。これは

彼女自身が臨んだのですよ。」

「…んな訳ないだろ…!」

「おい、落ち着け湯村」

「… あなた方は寺西 千夏を

自分達の元に引き戻したい…。

私はそのお手伝いをしたいの

ですよ…。」

どういうことだ。寺西が

失踪した原因は、こいつでは

無いのか。こいつは一体、

何がしたいんだ。

紳士は話を続ける。

「これをどうぞ」

紳士は部室のテーブルに、

腕時計のような物を置いた。

「何だよ…これ」

龍也は紳士を警戒しつつ、

テーブルからそれを取る。

画面には日付と時間と住所が

書いてあった。

「そのレーダーの画面に

書かれている日付のその時間の

その住所の場所に、今現在の

寺西さんがいます。」

「…寺西は…何をしているんだ?

お前が何か命令しているのか?」

「さぁ?…

ご自分の目で確認すれば

良いのでは?アメイロを使い、

寺西さんに会いにいけば良い。」

紳士は意地悪く、ニヤリと

笑った。ぞくっと、体に電気が

走ったような感覚に襲われる。

「では、私はこれにて…。

皆様の成功を心から祈ります」

紳士はそう言って、部室から

出て行った。龍也達は、それを

止めることは出来なかった。

「これがあれば…

また寺西と会えるのか…?」

湯村がレーダーを手に取る。

また、タイムスリップするのか。

覚悟は出来ているが、

やはり恐ろしい。

「2日前…11月5日の

夜2時か…大体2周半くらい

回せばいけるのか?」

「大体でいけるのか…?

ちょっとでもズレたら今現在の

寺西には会えないん

じゃないのか?」

「その辺はこちらで調節して

差し上げますよ。」

紳士の声だ。どこにいる。

辺りを見渡すが、姿は

見当たらない。不気味だ。

「今の…聞こえたか?」

「うん、聞こえた。本当

不気味だね…。」

全くだ。あの紳士の正体も、

かなり気になる。

「じゃあ…いっちょ行きますか!」

そう言って瀬戸川がゼンマイの

玩具(紳士はアメイロと呼んでいたし、

以後そう呼ぶことにしよう)

のゼンマイに手をかける。

全員が決意を胸に、頷く。

瀬戸川が、ゆっくり、ゆっくりと

ゼンマイを回す。そしておおよそ

2周半、回し終えたところで

手を止めた。


急に、辺りが真っ暗になる。

夜2時なら、当然か。

「来た…みたいだな。2日前に」

こんな非現実的なことが実際に

あって良いのか。まぁ実際に

起きているのだからそれはもう

現実として受け入れるしかないのだが。

「…行くか!」

龍也は皆に声をかける。

レーダーが表す場所へ、

寺西に会うため4人は動き出した。

7話?7話ですよね?多分7話です。

間違っていたらまた修正します。

読んでくださった方、

ありがとうございます。

まだまだ頑張ります!

と言ってもそんなに長編にする

つもりはないんですけどね(笑)

何度も言いますが、評価、レビュー等、

参考にしたいのでよろしくお願いします。

ではまた8話で!

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