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飴色ゼンマイ  作者: ホンダ アオハル
2/9

失踪した仲間

「今日も来ない…か…。」

部員である寺西 千夏が早退した

日から2日。英会話部の寺西を除く

4人は、放課後いつも通り部室に

集まっていた。あれ以来彼女は

学校に姿を現していない。しかも

何の連絡もない、無断欠席だ。

「…まだ体調悪いのかな…?」

望月の声は、暗い。

「…早退した日はそこまで辛そうには

見えなかったけどな…。少し気分が

悪くなったから保健室に行く、

程度だった。まぁその後割とすぐ

教室にカバン取りに来て、帰ってった

けど…。つか体調不良なら

連絡してくるだろ…。」

部員の中では唯一、寺西と

同じクラスである湯村が言う。

「んー、確かにそろそろ

心配だねー。ちょっと家

行ってみる?今からでもさ。

今日は6限授業だったから、

まだ3時半だし。ね?」

「たまには部長らしいこと

言うじゃないか、瀬戸川。」

「龍也!何を言うか!

俺はいつだって部長

らしくあるつもりだーー」

「エロ本」

「…ごめんなさい」

「たっつん、その話、後で

詳しく教えてくれな。」

湯村が意地悪く笑った。

「よし!じゃあ瀬戸っちの

言う通り、今からちーちゃん家

行っちゃいますか!」

「おー!」

「そだな」

「よし、行くか」

望月の言葉に、瀬戸川、湯村、

龍也も頷く。その日は

部活をそのまま終え、

電車で寺西の家に行くことに

なった。龍也は英会話部の

この団結力を、他の何より

頼もしく思えた。


「ここ…なのか?」

「そのはず」

唯一寺西の家に行ったことが

ある望月が言う。

龍也がインターホンを鳴らす。

「…」

「…出ない…な…」

「でも車も自転車もあるよ?」

「…入院してるとかかもよ?」

「だからそれだったら俺達に

一言くらい連絡入れるだろ。」

「うん…。だよね…。

うぅ…心配だなぁ…。」

「…とにかくもうここにいても

仕方ない。電話も出ないんだろ?」

「うん、メールしても

返信来ないし…」

「心配なのは俺もだけど、今日は

もう解散しようぜ?な?」

湯村の言葉に他の3人も頷き、

その日はそのまま解散となった。

帰る途中でも、望月はただただ

寺西を心配していた。龍也には

励ますことしか出来なかった。

寺西は一体どうしたのか。

事態の状況を、龍也はまだ

飲み込めずにいた。


そして翌日の放課後ーー

「うぃーっす。…ん?

…どうかしたか?」

「あ、春島…。これ…」

望月が指差した先にあったのは、

子供用の玩具だった。


「…何だよこれ?」

2話です。

読んで頂いた方、ありがとうございます。

この後書きは毎回書いた方が良いのかな?

書くにしても謝辞以外に何を書けば良いのか

わからないんですけどね(笑

とにかくこれからもよろしくお願いします。

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