藍色と日記 敗走は敵だ
「もう、酷い相手ね」
「大丈夫?」
「別に? 怪我はしてないから」
大体紫達と別れた辺りだろうか。この辺りに戻ってきたルーミアと小傘。一度腰を下ろして、作戦会議といった所か。
先の戦闘のまとめだが、結果は見事な敗北と言える。詳しいことは今からまとめるが。
「とりあえず、豊姫のアレは……お見事ねぇ。見事にやられたわぁ~」
「えっと……ごめんルーミアさん、もう一回詳しく教えてほしいな~、なんて……」
「あら、良いわよ。今はまとめのつもりだから丁度良いし」
と言うわけで、今一度ルーミアが豊姫の戦術を振り返る。
「まず、豊姫は藍色にゾッコンと」
「ゾ、ゾッコンって……」
「まぁ、これは流れで分かった事ね。で、豊姫は何らかの手段で地上の藍色を見ていた」
スキマに干渉出切るなら、それに似た何かを利用しているのだろう。と推測。
「ついでに、藍色と一緒に旅をしていた私達もオマケで監視していたわけね。そしてそれを全て記憶、記録しているのでしょう」
「全てって、それはちょっと……」
「あら、そうじゃないとあそこまで看破される事は無かったはずよ?」
「むむむっ……」
「何がむむむよ」
実際、それ程の知能を肌で感じたルーミアが言うから間違いは無いだろう。
「で、あの神様が授けたかのような知力でこちらの行動パターンとかを完璧に記憶、並行してスペルカードの研究。オマケでそのスペルカードに対する銀の弾丸を作った」
「……さっきからちょっとずつ聞くけど、何で銀の弾丸?」
「巷で有名な吸血鬼は、銀が苦手なのよ」
「……う~ん?」
分かるような分からないような。といった感じだ。
「とりあえず、こちらの手の内は全部バレてるわねぇ。予想外のオンパレードの小傘なら行けるかと思ったけど、無茶苦茶な理論で台無しにされたわ」
「そうそう、あれもどういう事なのか説明して」
「簡単で良いかしら」
うん。
「じゃあ、そもそも驚くというのはどういう事かしら?」
「ん~っと……」
先程豊姫が言っていたが、つまりは『予想だにしていない事に対しての反応』という考えで大方間違いは無い。
小傘が上記の事を伝えると、ルーミアは「Excellent!」と言った。
「まぁつまり、そういう事なのよ」
「……ん~?」
「……分かったわ。とっても分かりやすく教えてあげる」
ルーミアが両手を前に出す。
「小傘」
「あ、はい」
「今から、貴方の目の前で猫騙しを仕掛けるわ。一、二のタイミングに合わせて軽~くポンとね。音は出るけどあまり大きくは無いわ」
「え、ん?」
「行くわよ~、一、二の」
ぽふ。
「……驚いた?」
「いや、あれだけ言われて驚けって言われても……」
「でしょうね。つまり、豊姫のそれはそういう事」
「……何をしてくるかが全部分かってるから、驚かないって事?」
「まぁそんな所よ。つまり、貴女の能力を真っ向から否定しちゃってるわけなのよ」
成程、と小傘が両手を叩いた。
しかし、ここでとある疑問が。
「あれ、私の能力って……」
「色々あって変化したのは覚えてるでしょう。でも今回に限っては無駄になったわね」
これについても説明。
「本来貴女の戦い方っていうのは、その能力によって相手を『強制的に驚かせて』隙を作り、そこに畳み掛ける。又は『相手が思いもよらない現象』を発生させる。だけど……」
「だけど?」
「強制的に驚かせる……って言うのも残念ながら知られている。そしてさっきみたいに、貴女がどんな手段でこちらを驚かしにかかるか完璧に予想、把握してる。この使い方は死んでると取れるわね」
「も、もう一つは?」
「まだ試してないはずだけど、きっと無駄よ。『思いもよらない』って言った通り、来ると思っている事は思いもよらないに入れないの。空振りに終わるか、そうでなくても銀弾スペルカードで封殺よ」
「待って、待って」
制止の声。
「『強制的に驚かす』っていうのはダメなの? 豊姫さんの考えに関係無く……」
「ああ、それなんだけど……先手を打たれちゃったからね」
先手とな?
「豊姫は貴女に『驚く』の意味を丁寧に教えていたわね。そしてこうも言った」
「何が、いつ、どの様に、全てが完璧に予想と一致している事を驚く事は無い……だっけ?」
「そうそう。豊姫はその言葉を堂々と、ハッキリと言い放ってくれちゃったのよ」
言ってくれたらどうなったのか。
「ああまで見事に断言されちゃうと、こちとら『発想の転換』なんて揺らぎやすい物で能力を捻じ曲げてるからね。心理的に弱い小傘だと不安定になって使用に支障が出かねないのよ」
「むっ!? 私そんなに弱くないよ!」
「じゃあ私を脅かしてみなさいよ」
「はりゃっ!」
猫騙し。
「欠伸が出るわ」
「……あう~」
……つまり、何だ。
「小傘、貴女は豊姫との戦闘じゃ戦力外通告。次に何かあるまでに気をしっかり持ち直しなさいな」
「はぁい」
厳しいかもしれないが、相手が相手だけに生半可な状態ではまずい。ココは心を鬼にして、ルーミアは小傘を押さえた。
「じゃあ、行きましょうか」
黒鳥を出現させて二分割。それぞれ乗って飛び立った。
『妖怪の扱いをどうするかで姉様と意見が分かれた。追いかけてる途中で情でも移ってしまったのだろうか?』
『姉様率いる『捕獲又は保護すべき』という派閥と『殺害、又は送還すべき』という派閥が大きく分かれてしまった。私は地上に送り返すべきだと思うのだけども……』
「……派閥?」
「娯楽が少ないので、こういうトラブルは皆が勝手に盛り上げてしまうのですよ。月の兎達は皆臆病なのに、こんな時だけ……全く」
日記をマイペースに読み進める二人。依姫にも並々ならぬ苦労があるようだ。
『三日に渡る私と姉様の話し合いも結局収まりがつかず、八意様に相談する結果となってしまった』
「……八意って」
「八意永淋。ご存知のはずですけども」
「薬師さん」
「そうですよ」
……ん? それじゃあ永淋と藍色は既に顔見知りだったのか?
『結局、姉様の言伝などが効いたのかは分からないけど、妖怪は都に滞在する事になった。この決定までの間、八意様は一度も妖怪を見なかったけど……』
「……先に言ってしまうと、八意様はこの後もずっと貴女と対面していません」
「ふぅん」
「八意様はかぐや姫のお世話が大好きだったようなので……」
「蓬莱山輝夜」
「そうですね。ちなみに、貴方は蓬莱山輝夜との対面も一度もありません」
それどころか、話を聞いた事も無いでしょう。とも付け加える。どうやら、永遠亭の面々と藍色は完全に隔離されていたようだ。
ちなみにここまで鈴仙の話題無し。彼女は一兵士だったから、実は藍色と対面している可能性があるのだが……?
まぁ、この話は一度置いておこう。ページを数枚めくる。
『姉様によれば、例の寡黙な妖怪は『藍色』と名乗ったらしい。ほぼ確実に偽名だが、追及する意味は無いので、一先ずそう呼ぶ事にした』
「あ」
小さな声が上がる。
やっと出てきた自分の名前、思う所はあるのだろう。
ここのページを境に、日記の話題は全て姉と藍色の話題に変わる。雰囲気も堅苦しい物から、明るく楽しい物になってきた。
「楽しそう」
「楽しかったですよ? 振り回された方が多いですけど」
『姉様と藍色が部屋に尋ねてきた。藍色の為に可愛い服を仕立てさせたとかで、わざわざこちらに見せにきたとか。藍一色の、私とは無縁と言えるドレスを着こなすその子は人形のように見えた。私も着てみたいのだけれど……』
『訓練の内容の再確認の為に部屋に閉じ篭っていると、藍色が挨拶も無しに入ってきた。曰く「暇」との事なのだけど、今は忙しいから断ろうとした……けど、無表情なその目がちょっと暗くなったのが妙に引っかかって……ああもう』
『姉様が藍色を抱きながら訓練場に顔を出してきた。姉様はその後見学しかしなかったけど、藍色は兎達の真似事を始めた。周りより上手いというのは一体どういう事なのだろう……』
「いつも豊姫が居るのは」
「特に親密でしたから。多分私が居ない時もずっと一緒だったと思いますよ?」
その後も読み進めてみれば、やっぱり藍色の傍らには豊姫がいつも居るのが分かる。
まぁ、豊姫を放置して一人で出歩く事も少なくなかったようだが……大体一緒だ。
「……ねぇ」
「何でしょう?」
「私は豊姫をどう呼んでいたの?」
「……おお、そこを聞いてきますか」
コレくらいべったりだったら気にならない事は無いだろう……ん、そうでもないか?
「なにぶん昔の話なので……何と言っていたのか」
むむむとうなる依姫。そこへ……
「『お姉様』よ」
幽霊のようにゆらりと現れ、藍色を後ろから抱く。まるで我が子を抱く母のような雰囲気だが、目がちょっと病んでいるようにも見えるのが恐ろしい所か。
「姉様……急に現れないで下さい。びっくりしますから」
「良いじゃないの~」
豊姫はニコニコ笑っているが、藍色はちょっと不機嫌。
「ねぇ藍色、前みたいにお姉様って呼んでよ~」
「…………ねぇ」
「あ、はい。何でしょう」
「私と豊姫は姉妹の約束を交わした?」
「いいえ別に」
キッパリである。
「そこは嘘でもハイって言って欲しかったわぁ……」
「嘘をついて許される相手では無いので」
「もぉ、頭の固い子……」
仕方が無いのではなかろうか。
「良いわよ。私は藍色と再会を祝うもの」
「私達の記憶が無いのに急に祝われても困るだけでしょうに」
またもキッパリである。
「依姫酷い、お姉ちゃん怖いわ~……」
よよよと泣き始めた豊姫を放置し、依姫は藍色に話す。
「さて、後は姉様とお話して下さい。私はお客人のおもてなしをしなければならないので」
手をヒラヒラと降りながら、部屋を退出。部屋は一度静かになる。
流石に沈黙が長いのはつまらないので、藍色は豊姫に話しかけた。
「豊姫」
つーん。
「とよ……」
つーーん。
「……おねえさま」
「な~あ~に~?」
思わず溜め息が出た。
「色々、聞かせてほしい」
「良いわよ良いわよ! お姉さんに何でも聞きなさいな」
「じゃあ」
一間置いて。
「私は幻想郷に帰れるの?」
急に空気が冷たくなった気がする。
「……藍色」
「何」
「どうしてそんなこと言うの?」
「う」
どうにも、早速地雷を踏み抜いたらしい。
「お姉さんずっと待ってたのよ?」
藍色を抱く力を強める。苦しくは無いが、振りほどくのは多少の労力が必要か?
「お願い、もう私を悲しませないで…………ずっと、ずっと寂しかったの」
つい先程の猫のような表情から一変、涙と悲哀の顔に染まる豊姫。不気味なようで、しかしこちらを刺激してくる。
何か、迂闊に突き放せないような、そんな顔。
「……お姉様」
「……なに?」
「思い出話、してほしい」
豊姫の顔が、太陽のように弾けた。
果たして、これは本来の豊姫の笑顔なのか。それとも、これもまた謀略の内なのか……藍色には、窺い知れなかった。
「さて、依姫さん。何か言いたい事はありますか?」
部屋を出た依姫の左手側には、異変解決組の四人。まだ戦力外の魔理沙は後ろに下がっているが、残り三人は既に臨戦態勢。いつでもかかれる。
「ではいくつか」
それを視界に収めながらも、依姫は態度を変えなかった。
「まずはここまで到着した事、その力量に素直に感服致しました。兵を強者に出来なかった私の負けです」
「どうもありがとう」
皮肉ではなく、心から。しかし、裏の裏まで深読みする事に慣れた皆は、それを素直に受け取れない。
「しかしながら、それを鍛えていた私は紛れも無く強者であると自負しております」
剣はまだ抜かない。攻撃的な態度はまだ取らない。
「この部屋には今、好奇心の塊の藍の妖怪と、気の抜けない我が姉がお話をしています」
「成程、じゃああんたと中の奴を倒せばめでたしめでたしという事ね」
「そうなりますね。しかしまぁ……」
鷹を思わせる細い瞳が、強く睨む。
「あの世界に踏み込むのは不可能です」
しゃらんという音が鳴る。鞘から解き放たれた剣を構え、身体の芯を通して真っ直ぐ立つ。
「地べたを這ってお待ち下さい。私は貴女方を叩き伏せ、二人の話の終わりまでの時間を作ります」
「自信たっぷりですね」
「そうでもないですよ。」
これは挑発とは少し違う。相手の戦力を見極め、尚且つ自身の能力と照らし合わせた結果の事。
未来予知という高等な物では無いのだ。墨のつけた筆を走らせれば字が書ける、それと同じ。
「さて、決闘の方法は如何致しましょうか。避けられると分かる弾幕決闘ですか? それとも、勝ち目など砂粒程も無い殺し合いですか?」
「そんな事言われても、ここは幻想郷じゃないのだから」
「そうね」
「ですよねぇ」
各々の武器を構える。
「死合いしか無いじゃないの」
「……藍色が幻想郷で行っていた物ですか、成程」
口元を緩める。
「では、全力でどうぞ。私も心得がありますので」
多対一の戦闘が始まった。だが……
「……私は退屈だな」
あまり戦力にならないからと、参加の出来ない魔理沙だけが遠くから見ていた。
「あ~あ、せっかくリベンジが出来ると思ったんだけどなぁ……」
「あぁ、それならあたいの方に来ないかい?」
「お?」
振り向けば、別行動していた死神がそこに居た。
「小町か。何するんだ?」
「ちょっとね」
「……ま、聞かないでおくけどさ」
ニヤリと笑う魔理沙。お前も大概好奇心の塊だよ、と小町は言った。
「面白そうだし、何か手伝わせてくれよ」
「良いよ。じゃあ、フラン達もあっちに居るからいこうか」
「……達ってなんだ?」
「途中で拾ってきたんだよ。オマケと一緒にね」
笑ってみせた小町は、ちょっと困った様子だった。
「貴女は数千万年前、月の都に来た」
「数千万年前?」
そこから既に疑問である。
「月の都の侵入者として、私は貴女を捕らえたの」
「捕まったんだ」
捕まるまでに案外時間を要したのは先程日記で見た。
「顔を見たらお人形さんみたいで、可愛らしくて」
「仏蘭西人形」
どこからそんな言葉を覚えてきたのだろうか。フランスにでも行ったのか?
「その時は愛玩動物みたいな気持ちで貴女を手元に置こうって決めたのよ」
「猫?」
犬かもしれない。
「そしたらなんだか愛着が湧いちゃって」
「子供っぽい」
捨て猫を拾った飼い主のような心境かもしれない。
「軽い気持ちで決めたのよ。この子妹にしちゃおうって」
「え?」
待て、それは軽い気持ちで決める事なのか?
「それから呼び方も変えさせたのよ。いっつも豊姫、豊姫。まるで他人みたいだもの」
「豊姫」
つーん。
「……話続けて」
つーーん。
「……お姉様」
にっこり。
「それからかしら、私は貴女にどんどん惹かれたのよ」
「引っ張られたの?」
違う違う違う。
「貴女が好きになったのよ」
「……好き?」
「うん、大好き。愛してるわ」
……愛してるの辺りで首を傾げた。
「貴女と同じ物を食べたい、貴女と同じ服を着たい、貴女と同じ道を歩きたい、貴女の隣に居たい。私は次第にそう思っていったの」
「……ふぅ、ん?」
……この愛情は狂気が含まれてないか?
「貴女は私をあまり見てくれなかったけど、私はそれで幸せだったの」
「……そう」
ここまで笑顔だった豊姫の顔が急に沈む。
「でも貴女は私を離れたわ」
藍色が反応する。日記で見た内容が頭を過ぎる。
「貴女が居ない空間は寂しくて、辛くて。ご飯も喉を通らなかった。お見舞いに来てくれた兎にも辛く当たってしまった」
豊姫が言う言葉は、全て依姫の日記に書いてあった。本人の声という事もあり、リアルに様子が想像出来る。
「だから私は貴女を探したの。地上を月の科学で調べつくして、貴女の居場所を探ったの」
はい、ちょっとおかしい。
「幻想郷で貴女を見つけた時は嬉しかったわ。初めてご飯が喉を通ったくらいに」
「……飢え死に、しなかったの?」
「月の民は基本的には不死だから」
但し、地上の穢れとやらを身に受けていない事を前提とする。
「それから、貴女の旅をずっと見てた。ご飯の時と、お手洗いの時と、どうしても外せない大切な用事の時以外はずっと見ていたわ」
……大体どの辺りから見られていたのだろうか。言い方からすれば、幻想郷での軌跡はほぼ見ているようだが。
「そしたら貴女、私を忘れて新しい家族を増やしていたの」
忘れていたどころか、そもそも記録した履歴すら残っていないようなのだが……
「仕方ないとは思ったけど、やっぱり忘れられ」
「待って」
制止。
「さっきからずっと疑問だった」
「……なぁに?」
藍色が、久しぶりに流暢に言葉を繋げた。
「私の記憶は百年前から無い、それはその日に誕生したからだと思っていた。けど、皆は私が太古から居ると考えている」
……特に、幻想郷の権力者達には伝わっている事だ。
「待ってほしい。百年前からの記憶が突然全て消えうせる事はあるの? それとも、何らかの要因で私は記憶を喪失しているの?」
「……考えてみれば出てくる当然の疑問。そうね、私はそれに答えなければならないかもしれないわ」
豊姫がふと消える。どこに行ったのかと考える前に、一冊の本を持って戻ってきた。
「私は貴女を幻想郷で見つけたあと、密かに貴女という『種族』を調べた。地上の歴史を根本から調べ上げて、貴女という存在を調べ尽くしたの」
はい、おかしい。何だその執念は。
「結果として、貴女はとても貴重な存在だという事が分かったの」
「……貴重?」
「そうよ。なんせ、私達より先に誕生しているもの」
「……ん?」
「私達『月人』よりも長寿なの、貴女」
驚愕の表情と言うよりは、『コイツ何言ってるんだ?』的な顔をしている藍色だった。
前世は猫と言われ、現世は河童の可能性が浮上している空椿です。来世は藍色になりたい。
シリアスが苦手です。藍色がどうしてもマイペースなので、シリアスさんは日々血を吐いていらっしゃいます。誰かシリアスを続ける方法を教えて下さい。
コミカルと言うか、ギャグパートも苦手なのですよね。色んな箇所にネタを振り込んでいるつもりではあるんですが、最近あまり面白いと思えなくなってしまって。果たして皆様はあれやそれを笑って下さっているのか……悩ましいです。
自己分析と言えるかは分かりませんが、私の本文は日常パートだと思います。特に事件の無い、とは言え大きな面白みも無い。ぐだっとのびっとした部分こそ真価を発揮するのだと思います。現にそれを書いてる時が一番進みました。
……でも、藍蓮花の日常パートはそろそろ自重しなければ。これ以上話を伸ばすと絶対グダるので、どうにかこうにか収束させねば……
そんなこんなで月の姉妹ですが、特に豊姫に力を入れました。初めて恋愛感情に近しい物を書きましたが、初めて書いたのが歪んだ愛情とか……ねぇ。ヤンデレってあんな感じですか? この辺り、ご意見ご参考を頂ければ嬉しいです。私はまだまだ不勉強ですし……
……ああ、依姫は毎度の如く恋愛無しです。豊姫が暴走しているだけで。
そんなこんなでこれにて。ではノシ