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東方藍蓮花  作者: 空椿
78/114

藍色と勝負 平穏は敵だ

「あら、戻ってきたの?」


「各地を旅してるなら、当然ここにも寄るよ?」


「そうだったわね。で、早速なんだけど……」


 はい、何でしょう。


「この花畑、いつまで名称無しのままなの?」


 話し相手はレティ、場所は藍蓮花の花畑である。また寄りました。

 で、レティの言うとおり、この花畑は未だに名称無しのまま。呼びにくいったらありゃしない……


「そうだ、今度文に募集してもらおうよ!」


「集まるかしら?」


「さぁねぇ。で、以前より馴染んでる後ろの死神さんはどうしたの?」


「ん?」


 現在、小傘をジャイアントスイングして遊んでいた所だ。何気に速度は出ているが妖怪なので、この程度はどうという事はない。小傘も平気で会話に返事を返してくるし……

 で、何でジャイアントスイング? ちなみにすぐ下ろした。


「小町は私が雇った」


「……凄い職場ね」


「あたいもそう思うよ。何だかそうなるように導かれた感はするし」


「気にする事じゃないよ〜」


 気になるよ……

 しかし、昼に来たというのに花畑近くに来てみればしっかり夜である。加えて、レティの生活圏内はどこからか雪が飛んでくる。天気雨は知っているが、天気雪とか聞いた事無いです……

 雲が通ったわけでも何でも無いのに雪だけが降る不思議な光景。レティの妖気を吸い続ければ、その内吹雪になるかもしれない。積もる雪が気になる。


「でも給料はちゃんと渡す事になってる。ただ給料日は私がその日の気分で決定、額は小町の言い値」


「不定期ながら滅茶苦茶な高額を手に入れられる夢のお仕事だね」


「ただし、都合上一日中藍色に付きっきりだけど」


 この仕事、外の世界に知れたらどうなるやら。


「でもお金じゃなかったら私も考えたかもね」


「じゃあ何が欲しいの?」


「ターゲットにするな。まあ……」


 少しだけ思案する。


「最低限は生活出来る家と、食べ物かしら。何も食べなくても生きれるけど、料理の一つくらい食べたいわ」


「……おん? 小傘は驚愕、ルーミアは人肉……冬の妖怪のあんたは?」


「私? 基本的には寒気を食べてるわ。能力のおかげで半永久的な自給自足が出来るけど、お腹はほとんど膨れないわ。普通にお腹一杯になりたい時は普通の食事が欲しいのよ」


 妖力で能力を使い、寒気を生み出してそれを食べて妖力を回復し、生命力を維持する。ただし腹は満たされない……

 冬の妖怪として最適な能力を持って生まれたからこそ、こうして半永久的に生きれる存在になれたのだ。この理由がある為に、冬の妖怪に必須な冬眠がレティには無い。冬以外では食事の為の寒気しか出せないので、ほぼ無防備なのは他の冬の妖怪と変わりない。ただ、動けるか否かの差だ。


「あら、じゃあそうしましょう」


「はい?」


 ルーミアがニッコリ、その笑顔でレティは少し引いた。ついでに小町も引いた。


「あなたに蓮華畑の警備を任せましょう。受けてくれるならちゃんと生活の出来る家と、定期的に一定量の食糧を用意する。どうかしら?」


「ちょ、その食糧や家を用意する藍色達は構わないの?」


 返事はYES。


「……ハァ。これは私が断る理由は皆無ね……ここでお世話になってるのは事実だし。あと元々任されてたし」


「決まりね」


 ルーミア、なにしてんの……


「おや、仕事仲間になったのかい。よろしくね〜」


「内容は全然違うけど」


 とにかく、幽香を呼び出して手伝ってもらい、蓮華を退けてもらってからフランが練習がてら木造の家を建てた。かなりの出来映えだが、一発で疲労困憊になってしまったようだ。細かい補強は小傘に任せ、水道や電気などは藍色が永久機関か何かを能力で作ってしまった。


「本当、何でも出来るね」


「反動が怖いけど」


 というわけで、全人類の夢のような自家発電で全てを補い、なおかつ無限水源を水道に使い、更に生半可な積雪では壊れぬ頑丈さを併せ持ち、挙げ句空間的な要素が加わり中が若干広いというチート満載な家が出来上がってしまった。人類何年分の英知が詰め込まれているのか。

 完成する前に幽香はどこかに行ってしまったので少しつまらないが、レティに家の特異さを説明してみた。


「え、え、何よそれ」


 まあ当然の反応である。


「藍色だから諦めな」


「……ええ」


 藍色一行故致し方なし……


「あ、台所と倉庫は繋げてあるわ。丁度雪で冷えて冷蔵されるから、保存もそこまで厳しくは無いでしょ」


「本当、何から何まで……ありがとうね」


「警備さえなんとかなればこちらとしては充分」


「その警備も本当は必要無いんだけどね」


 小傘が痛い所を突いた。確かに、来る者を拒んでるわけではないので警備などはほぼ必要が無い。もし面倒が起きても、幽香を呼べば一発だ。ちなみに、幽香との連絡手段はちゃんとあるらしいが…………なんでも、それは花らしい。


「あ、植木鉢もあれば嬉しいのだけど」


「お安いごよ〜!」


 と、少々の注文を受け付けてその場は解決した。倉庫には既に食糧が詰まっていた。


「思い付いたら即行動。本当、世話しないわねあなた達……」


「猪なんだねぇ」


「あら、私は宵闇の妖怪よ?」

「あ、じゃあ私唐傘の付喪神!」

「私は吸血鬼だよ!」

「なら私は冬の妖怪ね」

「花の妖怪もお呼びかしら?」

「恥ずかしながら、天狗も居ますよ〜っと」

「藍色」


「違う違うそうじゃない。何全員便乗してるんだよ…………ってぇ!? なんか増えてるよ!」


 しかも藍色だけ微妙な返答だし……


「面白そうな状況なのに、混ざらないなんてつまらなすぎよ」


「気になって様子を見に来ただけなのに、何で便乗したのかしら……」


 もうお前ら一行の身内入りしなよ。ん? 身内入りって新しいな。


「さて、やりたい事はやったから私は帰るわね。ああ文、ちょっとひまわりの水やり手伝って」


「お土産はある?」


「良い物を見せてあげるわ」


 気が済んだらしい二人は行ってしまう。ノリが藍色達にそっくりになってきているが、もう幻想郷は駄目かもしれないと小町は思った。失敬な……

 まだ小町は染まれてないようだ……って、こんな言い方したら藍色がウィルスか何かみたいじゃないか……


「こりゃ、一生の内に慣れられるかねぇ……」



「大丈夫よ。フランも小傘もすぐに慣れたから」


「うん」


 単に慣れが早かっただけかもしれないが。レティもここで口を開く。


「何気に私も慣れてるのよね。今目の前で物凄い物見せられたのだけど、「ですよねー」で済ませちゃった私が居るもの」


「それはそろそろマズいんじゃないかい?」


 さあね、とレティは答えた。


「じゃ、もう出るの?」


「うん」


「ただの通り道だしねぇ。んじゃぁ失礼したよ」


「またね〜」


 残念ながら、レティさんとはここでお別れだ。また会う日は来るだろうし、寂しがったりする必要は無い。

 雪をザクザクと踏み鳴らしつつ、蓮華畑を後にする。今度はいつ来ようか?







 なぁんて綺麗な別れの後、蓮華畑を出た瞬間に一行を待ち受けていたのは……


「わわわわっ! フラン傘傘傘!」


「うぉっ!? 濡れてないかい?」


「だ、大丈夫。間に合ったよ」


 雨である。流水が苦手な吸血鬼は雨にも弱い。なんとか濡れる前に傘を差せたので一安心である。

 そういえば、小町は傘を持って居なかった。小傘が心配していると、ルーミアが自分のこうもり傘に誘った。ほんの少し濡れた分には問題無いらしい。


「あんた達、どっから傘出してるんだい……いつの間にやらあたい以外差してるじゃないか」


「小傘は常に手持ち。私は必要な時に呼び出している」


「フランの傘は自分で持ってたじゃないの」


「あ〜、そう……だっけ?」


 …………いや、持ってたっけ?


「そうよ。認めなさい、これが私達だと」


「……あ、うん」


 力業でもすんなり認めさせてしまうのが藍色の怖い所。ネタバレすると、ルーミアが密かに渡していたりする。代わりにルーミアがどこから出したのかは分からないままだが……


「……にしても、雨か。フランが居るから動きにくくなるかしら」


「気にしなくて良いのに〜」


「気になる物なのよ……って小町、もう少し寄りなさい。私が濡れるわ」


「これ以上はあたいが濡れちまうよ……」


「じゃあ半分ずつ濡れるって事で。だから向こう行きなさい」


 なんて事を言うんだ。小町を肩で押し、問答無用とばかりに半分を陣取り二人仲良く濡れる。雨も滴る良い女……ってやかましい。


「……というか、雨雲消せば楽じゃないかい?」


「逆に聞くけど、やると思う?」


「分からないから聞いたんだよ……」


 藍染の唐傘を回す藍色。ふと思ったが、服がもうだいぶボロボロだ。その内破れるかもしれない。


「天気を変えないのはちょっとしたこだわり。それも気紛れで結局は変える可能性はある」


「意味、あるのかい?」


「何も無いよりは良い」


 ……何なんだか……なぁ。藍色故致し方なしと言うべきなのか……


「結局は気分って事かい……」


「ま、今回は霧と雨に揉まれとこうよ。フランは私がどうにかフォローするし」


「次からはあたいに傘をおくれ〜」


 変な空気になりつつも、霧雨は降り続いた。のんびり行こう……







 こんな雨の中でも、元気良く殺し合いをするコンビが居る。多分殺し合いの二文字で理解するだろうが、名前はちゃんと言わねばなるまい。


「天が私に味方したのね! このタイミングで雨なんて、あなたには最悪の状況じゃなくって?」

「別に、この程度の雨なら何の影響も無いさ。逆に聞くが、こう言ってる私の前でもお前は雨を味方に出来るのか?」

「……最近ちょっと連勝してるからって調子に乗るんじゃないわよ。アンタが冷静とか寒気がするのに」

「炎の使い手が冷静で何が悪い。あと、お前が連勝記録を伸ばしていた時、大いに調子に乗っていたのはむしろお前じゃないか。というか何で最初につまった。図星か?」

「こ……んの! 馬鹿にしてんじゃないわよ!」

「あぁ!? 事実を告げて何が悪い!」


 ……ご存知、輝夜と妹紅である。今日も元気に殺し合っている。というか速い、掛け合いが速い。

 最近の勝敗は、妹紅の十三連勝となっている。一応輝夜も勝っているのだが、ただ妹紅の連勝記録を途切れさせるだけになっている。

 詰まる所、妹紅が勝ちまくっているのだ。以前輝夜に負け続きだったので、おあいこと考えれば不公平ではないだろう。

 最近の二人はメキメキと力を伸ばしている。それはもう、竹林が焼け野原になって兎達から苦情が来るレベルだ。


「ああ分かった、お前は燃やす」


 妹紅は、以前藍色に習った新妖術と我流の旧妖術の両方を混ぜ合わせつつ戦っている。炎単体では古い方が強いのだが、新しい方では目立たないながらも火以外を使えるようになってきていた。また、新妖術と旧妖術の両方の炎を使う事によって炎を上手く制御出来ていた。


「冗談。あんたは今日こそ塵になるのよ」


 対して輝夜は、能力をひたすら強化してきていた。何かの本でも読んだのか、能力の使い方に変化が見られる。いくら接近しても距離が縮まらなかったり、こちらの攻撃が急に止まってしまったり。そのせいで、輝夜の不意を突くしか出来ないという。

 二人とも伸びた部分は他にも色々あるのだが、流石に細かい話になるので省略させて頂く。


「……竹林から大分離れてるのに」


 ここでまさかの一行の登場である。しかしまあ、極限まで熱中してしまっている二人に、藍色の呟き程度の声が届くわけもなく。藍色もたまには叫べよ、感嘆符は大事だぞ?


「しっかり進行方向じゃないか。迷惑な話だねぇ」


「ほっときゃどっちかが消滅して立ち去るでしょ」


 えらい事を言っているが、これがあのコンビの日常なのだ。誰も突っ込みゃしない。

 止める理由は無いが、迂回して進むのも藍色的には嫌らしい。せっかくなので観戦と洒落込む事にした。







 が、流れ弾の多い事多い事。全てが相手を消し飛ばす程の威力なので、藍色達といえど当たりたくは無い。素直に結界を張って防御していた。

 一応二人を見てみると、輝夜が若干優勢のようだ。妹紅に油断は無かったが、輝夜が運良く勝機を見つけたおかげで今の状態になっているらしい。


「結構良い勝負じゃないの。見てるこっちも混ざりたい位にはね」


「ルーミアさんはダメ」


「良いじゃないの、死なないんだから」


「肉体は死ななくても精神が死ぬ」


 ほぼ同理由でフランもアウトだったりする。


「っと、終わったね」


 戦闘音をひたすらスルーしていたら、気がついたら終わっていた。様子を見るに、先に輝夜の気力が尽きてしまったようだ。飛ばし過ぎだな……


「……あ〜、また負けたわ……」


「お疲れさ……あ? 藍色じゃないか」


「え、藍色居たの?」


「やっと気付いた」


 二人がノロノロと寄ってきたので、歓迎する。普段会わない死神も居たのでぎょっとしていたが、どうせ藍色だからと納得して座る二人。雨のせいで水浸しだが良いのか?


「なんでこんな所で喧嘩してるのさ」


「永琳が竹林で暴れるな〜って怒ってね」


「私は従う義理なんて無いけど、結構自分ちが焼けたりしてるしね。同意した」


「宿無しって……惨めね〜」


「凱風快晴」


「ごめんなさい」


 止めてなかった場合、フジヤマヴォルケイノと続く。


「……と、藍色。見てたなら答えてくれない?」


「む」


「私の戦いはどうだった?」


 少し思い出しながら答えを完成させた。


「良く出来ていると思う。まだ微弱な火以外の物を上手く連鎖させて、メインである火の強化に繋げるのはこちらも参考になった」


「……はぁ、そんな小細工してたの?」


「昔から人間は小細工をして生き延びてきたのさ。小細工をさせるような真似をする月の引きこもりには分からない事さ」


 妹紅の言葉に反論出来そうにないのが悔しい輝夜。事実、自分の出した難題を小細工で解決しようとした人は居た。引きこもりだけは訂正させたけど。

 蛇足となるが、妹紅の小細工を一つ出してみようか。例えば、雷を木や草などの燃えやすい物に飛ばして火を発生させそれを操る。雷は強烈な熱を伴う上に非常に速いので、輝夜の真後ろで発生させて背中を取る、とか。

 卑怯に見えるが、勝ち方にこだわる奴ではないので良いらしい。


「って妹紅、今の一言思い返してみなよ」


「分かってる。自分の親の事だからな」


 小町が口を挟むが、妹紅は素早く答えた。

 ちょいと歴史に詳しければ分かるが、先程の妹紅の言葉は自分の親の事を言っている事になるのが分かるだろう。妹紅の人生で最も重要な部分だったりするが、言った本人はあまり反応が無い。それを見た輝夜は……


「……なんだ、もうあんまり気にしてないのね」


「いや、気にしてる」


 はい即答。


「ただ、殺し合いの内に自分の父の自業自得とは理解してるし、会った当初みたいな恨みなんてもう無い」


「じゃあなんで殺し合いなんて……」


「聞きたい? ろくでもない理由だよ」


 この時、無駄に満面の笑みを使った妹紅だった。


「憂さ晴らし」


「ゴルァそこの焼き鳥!」


「口が汚いぞ、かぐや姫」


 気力マックス。怒りのボルテージが上がりに上がって限界突破してしまったようです。


「というわけだ。分かった? 吸血鬼のお嬢さん」


「うん」


「無視すんなーッ!」


 時々格好良い妹紅と、どこか子供のような輝夜。つつけばつつくほど楽しい二人だが、衝突が多いのが難点か。あまりちょっかいを出し過ぎるとこっちに被害が来る。


「で、輝夜。聞きたい事があるのだけど」


 ルーミアが質問するようだ。


「あら、何かしら?」


「アキレスと亀」


 ……ん?


「あら、バレたのね」


「アキレスと亀?」


「パラドックスの一種だよ。亀を追いかけて亀のいた地点にたどり着いても、その時点で亀はさらに先に進んでいるため永久に亀に追いつくことは出来ない。って奴だよ」


「へ〜。なんで知ってるの?」


「距離に歓迎するからね、あたいの能力と近いんだよ。だから能力を知った時についでに……ってね」


 成る程。


「で、永久に追い付けないという部分が私の能力にヒットしたのよ。だから応用してみたのだけど……」


「認識しないと使えないから、不意打ちととても速い速度には弱かったと」


「だから負けたのよ〜……」


 すみません輝夜さん、言い訳にしか聞こえません。


「良いじゃない。いつかは勝てるわよ」


「あれ、そういう問題?」


「多分」


 事実たまには勝っているのだが。


「やっぱり皆考えてるんだね。私も負けてられないな〜……」


「小傘はちょいと難しいもんね。頑張って考えなよ〜」


「はぁい」


「……話題はもう無いか。じゃ、私は竹林に戻るよ」


 背を向けて、手を振りながら行ってしまう妹紅。せっかく会えたのに、意外にさっぱりした別れなので少し寂しい気もするが、引き留めたくとも話題が無い。残念だが、諦めた。


「……つまらない」


「仕方ないんじゃない?」


「ま、キリも良いから私も帰るわね。短かったけどお疲れ様」


「あ、もう行くんだ?」


 イエス。輝夜も立ち上がる。


「今度永遠亭にでも来なさい。永琳を含めて、話の続きをしたいから」


「……考えておく」


「んじゃまたね〜」


 結局輝夜もサヨナラ。非常に面白味が無いが……なんとかならなかったのだろうか?


「……じゃ、行こっか。雨降ってるけど」


「フランが良いんなら……」


 ……いや、本当に面白味が……

 何かイベントが欲しいが、そんなに簡単に来るはずも無かった。ちょっとした出来事はあれど、藍色達の日常に変化は無く。雨の音を楽しみながら、一行はまた歩みを進める事になる。







 今日の幻想郷、場所は博麗神社。


「……なぁ霊夢」


「何よ」


「お前は旅とかしないのか?」


「博麗の巫女が迂闊にここを離れるわけにも行かないでしょうが」


「……そうか」


「ん? 霊夢さんは旅をしてないんですよね?」


「まあ、人里に買い物に行く位はするけどね」


「…………じゃあ、以前に霧の湖を出歩いていた霊夢さんは?」


「「……はい?」」


 今日も幻想郷は平和です。


 皆様、大変申し上げ難い事が御座います。

 この度、空椿の小ネタが尽きました。ええ、尽きましたとも。

 大方の登場させたい人物は登場し、それらに含まれていない人物ももう少し間を空けたい為にパスしてます。

 残念ながら、藍蓮花においてストーリーにも死合い方面にも行かなさそうな人は基本的に登場させない為、それもネタを無くした理由になってます。雛さん、メディスン、てゐ。すまん。

 今回トンデモな遅れを含めてながら投稿されたこの章ですが、その理由が上記の物です。すみません。

 多分次回も物凄く遅れるかもしれませんが、裏で空椿が一生懸命頭を捻っているので気長に待ってて下さい。

 とりあえず次回は、いよいよ小町に傘を進呈して食いつなぎます。次々回は予定している許可さえ通ればクロス回の可能性があります。次々々回からは完全に空白です。


 さて、気を取り直して空椿です。相変わらずの天色です。


 始まりました新コーナー、今日の幻想郷。これはある地域や人物に視点を移し、その様子を少しばかり観察する物です。要望などあれば、誰の所にでも行きます。無い場合は即興で空椿が考えますが


 妹紅の小細工は本当に目立ちません。メインとなる炎が派手なので、特に隠そうとしなくても見られないのです。

 実際は、裏で粉塵爆発や水蒸気爆発、風を含ませて炎の強化など。実に様々な事をしています。でもバレません。

 実は藍蓮花の妹紅、パチュリーと相性が良かったりします。理由は……分かりますか?


 今回の最後、非常に面白味も無く終わりましたが……理由があったりします。

 実はパラノイア(RPG)の動画を見まして、それの中毒性が高かったようで一から通して見てしまいました。完結作品じゃないんですが、最新話を見た後の空椿の思考は実に完璧で幸福な状態に。

 おかげで執筆に影響が出てしまいまして、最後の辺りはぶっちゃけ一番無難な『平穏』にしてシメました。現在リハビリ作業をしてます……すみません。


 では、今回はこれにて。今は非常にストーリーに困っている状態なので、それら関連のお賽銭は今非常に欲しい状態です。お暇な方は神社に遊びに来て下さい。ノシ







 と、ここまでがまさかの事態が発生するまでの後書き。

 皆さんはお分かりでしょうか? なろうが二次創作作品の全面停止を決定してしまったのを。

 藍蓮花も例外ではありません。よって、今回話か次話で……


『東方藍蓮花は打ち切りです』


 詳細は活動報告にあります故、絶対に読んで下さい。絶対に。

 では、ここまでです。

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