藍色と攻撃 成長は敵だ
こちら命蓮寺。エリーの書いた本を仲良く呼んでいる最中である。
読むのが早いルーミアとフランは先に二人で読み終えてしまい、今は残りのメンバーで熟読している。
「この本は全てお主が?」
「本にまとめたのは私じゃない、エリー」
「エリー? 知らん名前じゃ」
「そう」
小傘の考えに補足を入れながら返事をする。小傘の能力は強いのだが、何分必要な場面で本人の頭が回らないのが難点だ。危機的状況にも弱い。
それをなんとか出来ればなぁ……と考える藍色に、ナズーリンが話しかけた。
「……能力の応用か。私も出来るのかな?」
「それは考えないと分からない」
「じゃのう」
収穫が無くとも、発想力はちゃんと鍛えられるだろう。考える事は消して無駄ではない。
「……元々対象の範囲が広い物は考えつかないような場所を対象にする。例として、フランドール氏の『ありとあらゆる物を破壊する程度の能力』では、対象の運動エネルギーを破壊して動きを止める等が挙げられる」
ああ、文に対してやってたなぁ。あの時フランは詳しくは言わなかったが。
「成る程、これは面白い発想だ」
「フランが自分で考えたの」
「しかも戦闘中にね〜」
その後、土壇場で大逆転されたのだが。文は今何をしているんだろう。
「全く、能力とは不思議だな」
「じゃのう」
「うん」
……しかし、この発想は幻想郷において良い結果をもたらすのだろうか? 既にかなり広まっている故、修正は不可能だろうが……
いや、考えないでおこう。キリがない。なんて馬鹿な事を考えていると……
「……んぁ〜……」
おや? 幻月の様子が……
「だァれが阿呆だクソガキ! 臓物ほじくり返し……あ?」
「おはよう」
どうやら嫌な夢を見ていたようだ。多分夢の中で誰かにプークスクスとかされたんじゃ無かろうか?
「……ケッ、夢かよ」
「あら、どんな夢だったのかしら?」
「言うかカス」
「そのまま返すわ」
「……チッ」
ルーミアの押し勝ち。意外と口での勝負は弱い事が証明された……と、今度は藍色一行の様子が……
「……どうかしたのか?」
なんか一行全員がソワソワしてる。どうした?
「嫌な予感がする」
「そうね、よく当たるからタチが悪いわ」
「そういう物かのう?」
藍色だからそんなもん。ここで小傘に能力を使用して調べて貰いましょう。
「ほら、これも訓練よ」
「頑張れ〜」
「な、なんか厄介を押しつけられてるだけのような?」
「私は失敗する時があるし、前回沢山成功したし」
世の中には厄量保存の法則という言葉があってだな。またの名を平均化と言う……ん? 逆?
「んだァ? 何かあンのかよ?」
「多分」
調べないと何も分からんよ。頑張れ小傘。
「えーっと……」
「八雲達が全員で来てる!」
「えぇ〜……?」
自分が出来ないと想像していた物をやって、自分で吃驚するという事だ。ナイスな考えだな。
「で、一体どうするんだ? まさか放置で済む相手ではないだろう」
「なんなら儂自ら出てやろうか?」
「別に良いわよ。あれは私達の相手すべき人物だし」
「お庭借りるよ〜」
言うが早いか、庭に突撃する四人。ナズーリンとマミゾウが慌てて追いかけ、幻月はマイペースについていく。
四つの傘が開き、影が生まれた。
「紫! 退屈しのぎに相手したげるよ!」
「フラン! 挑発しちゃだめ!」
フランが空を指差しながら叫んだ。
「そう急かさないで良いわよ。あなたはちゃんと相手してあげるから」
空からゆっくりと降りてくる四人。やはり夢月はルーミアだけを見ている。
「追いかけっこは大変なのよ。この辺りで」
「嫌」
「でしょうね」
紫が傘を回しながら藍色達を見下ろす。
「……お洒落な傘ね」
「欲しかったら幽香に言えば」
藍色がルーミアと目を合わせる。
「紫様も藍色さんも、世間話はそこまでにしてください。何のために集まったんですか……」
「そうです。私達はまず彼女達を無力化するのでしょう?」
「……そうね、いい加減始めましょうか」
紫が人差し指を突きつける。狙いは小傘。
「一対一よ。藍色達を集めはしないわ」
「御意」
小傘の足元が爆発し、小傘が飛ばされた。
「ううぇぁぁ!?」
「藍! 星!」
合図が飛び、藍がフランに、星が藍色に向かう。紫は小傘の所に向かったようだ。夢月はやはりルーミアに。
「一対多を防いだのね。心配しなくてもやらないわよ!」
ルーミアが闇を宙に落とし、命蓮寺を夜にする。
「フラン、傘」
「うん!」
フランが時計の針を出現させながら傘を藍色に投げる。藍色はそれを受け取ると、自分の唐傘と共に消してしまう。
「せい!」
「と」
星の矛の振り下ろしを軸をずらして回避し、スペルカードを二枚出す。
「今日こそその無礼、改めなさい!」
「そう」
星が本格的に攻撃を開始する前にフランを見る。藍の攻撃で大きく吹き飛び、小傘とはまた違う方向に飛んでいったのが見えた。
「否定証明「絶対確率」、砕覇「サムタイムチェイシング」」
矛を持っているなら仕方ないな。星の矛に近いリーチを誇る大刀で対抗する藍色。
「刀!?」
「てい」
星の矛と藍染の刀がぶつかり、火花を散らした。
「ひぇ〜……」
空中でくるくると回転しながら飛んでいる小傘。目が回っているが、そのまま回っているわけにもいかないので体をひねり、空中に浮かんで停止した。
「はぁ、大分遠くなっちゃった」
それでも命蓮寺から出てない辺り、広いという事がよく分かる。寺の大きさと同時に、周りが夜になってる事もよく分かる。やはり満月が浮かぶ辺り、ルーミアの仕業だろう。
「……早く戻らないと」
現在の状況は四対三、数で負けていると小傘は考えたのだが……
「残念だけど、戻らせないわ。合流されると厄介だもの」
目の前に現れた紫により予想は外れ、向こうが三対三だと分かった。
「……え」
「えって何よ」
「……何でよりにもよって八雲紫が相手なのさ!」
「さあね〜」
洋傘をくるりくるり。胡散臭い笑みを浮かべながら言う。
「強いて言っておきましょうか。負けたままでいるのは嫌なの、と」
「……あう〜」
悲しきかな。戦闘は避けられないらしい。
「これも藍色のおかげかしらね?」
紫がスペルカードを取り出す。
「私が負けず嫌いという事を自覚したのも、相手の知識を力に変えるようになったのも」
「……それって……」
「私とあろう者が、自らルールをねじ曲げるのもね! 境符「速と遅の境界」!」
空間に境界という壁を作り、それを足場にして音速で跳ぶ。
「うそぴょん!?」
幻想郷の均衡を守る為、スペルカードだけはルールを厳守するつもりだった紫。それが……
「ま、まさかご主人様に対抗してくると、わぁっ!?」
油断大敵だぞ。日傘が正確に小傘の額を狙ってきた。
「安心出来るわ。避けられるって分かるから安心して致命傷を狙えるもの」
「お、鬼〜!」
「あらあら、私は鬼ではないですわよ」
「む、ムカつく……」
とは呟くものの、今は紫を視認出来ずにいる小傘。どうにか対抗してやろうと思った矢先、妖怪の鎌鼬の如く傘を叩き込まれる。
まるで辻斬り魔だ。
「うぁ!?」
「そぉれ!」
二、三と別の場所に走る痛み。目に涙がたまりそうになるが、どうにかこらえる。
「みっけ!」
能力を解放し、紫を目でしっかりと捉える。進行方向を見極め、お返しとばかりに唐傘を振り下ろした。
「残念賞よ」
が。当たるハズだったタイミングで当たらず、小傘の唐傘は空を切る。目標だった紫は目の前で静止している。
「あ、あれ?」
疑問を解消する事は叶わず。隙だらけの体に、再び光となった紫が日傘を叩き込んだ。
「う、うぅ……!」
負けてられない。状況を打破する為、スペルカードを宣言した。
「心砕「唐傘達の肝試し」!」
大量の唐傘が出現、全てが霞のように消えた。
「残念だけどそれ、知ってるわよ? 攻略法」
「え」
見せつけるように小傘の目の前を落ちて行き、目を閉じてみせた。
唐傘が現れ、弾幕を撒き散らしてくるのだが、目を閉じたままそれらを捌く紫を見つめ、驚かせるつもりだった小傘は逆に驚かされる。
「嘘、え?」
要するに、『唐傘の出現を視界に入れなければ驚かない』という事だ。それを防ぐ為に目を閉じ、あとは妖力の弾幕を感じ取って避けてしまえばいい。
言うだけなら簡単だが出来る人物は限られるし、小傘がこれに気付くのも少々時間がかかる。
追記すると、紫は初見ではないが初体験である。それで攻略法を見つけられたのだから正直たまったものではない。
「ほら、私はまだまだ元気よ?」
「うぐっ……ならこうしてやるぅ!」
二枚目の追加を宣言した。紫は頬を緩める。
「雨符「涙雨車軸の如し」!」
大量の唐傘に加え大量の雨が追加されたが、紫が日傘を開いた。
「危ない子ね」
雨が紫に降り注ぎ、日傘の上で弾ける。しかし傘が壊れる様子は無い。
「境界って便利なのよ? 可能と不可能の境界を弄って、壊れなくしてみたの」
「うっそぉん……」
そのような状況で唐傘から逃げるように移動し、笑っていられる紫は悪魔か何かだろうか。悪魔は幻月だけでいいよ…………夢月もか?
「ほらほら、私はまだまだやれるわよ」
「か、勝てる気がしない……」
「勝たせるつもりじゃないもの」
紫が扇を開き口元を隠す。
「今回、勝ちは貰っていくわね」
「う……」
正直絶望した。これはどうしよ……
ここで小傘は一区切り。視点をルーミアに移そうと思う。
「ほら、足ががら空き」
スパンと軽い足払い。夢子を地面に倒す。
「あっ……!」
その鼻先に突きつけられる十字剣。持ち手は左で、右にはこうもり傘が開いている。
「はい、これで総計四十二回目よ。『死に』なんて不吉じゃない」
「うぐ……まだ一回も勝てない……」
「簡単に勝たせて好敵手気取りは虫が良すぎるんじゃないかしら」
「……そうですね」
夢子は立ち上がるのを止め、その場に座る。せっかくなのでルーミアが隣に座る。
「やっぱり良いわ。明確な敵意の無い決闘のような死合いは」
「矛盾してませんか?」
「そうね。してなくもないわ」
夢子が首を傾げた。
「私にとっての死合いは、『死ぬ危険性がある戦い』の事。死の危険は私に緊張感をくれるから」
「あなたなら死にそうにない気がします」
「藍色のパクリのようだけど、確率はゼロじゃないのよ。私だってあなたに殺されかねないわ」
どうやら夢子にはあまり理解出来ないらしく、どうにかこうにか理解しようと頑張っている。
「理解はしないで構わないわよ。私の持論になるから」
「そ、そうですか」
「そうよ。さて、今回も一人反省会?」
「はい。直すべき所、鍛えるべき所は沢山あります」
「頑張ってね。私は加勢しに行くから」
加勢……あぁ。
「大変ですね」
「手のかかる妹よ」
ルーミアが黒鳥を出現させ、こうもり傘を閉じる。
「じゃあ頑張ってね。私はあなたの成長を楽しみにしてるから」
その言葉を告げた後に満月符と呟き、黒鳥が宙に浮かぶ。
「隙だらけよ、賢者様」
青い光線を十字剣から放ち、賢者を撃墜したのを確認して飛び去った。
「……まだ、遠いか」
動けない夢子は、やや近くの藍色と星を見学しながら反省会を始めた。
「私も、スペルカードが必要ですかね」
少し遠い目で、誰に言うでもなく呟いた。
続けてフラン。藍を相手に、四苦八苦……
「アハハハハハ!」
「まてまて〜」
「そっち行ったよ」
「わ〜い!」
「逃げるな〜!」
「やはり遺書を用意するべきだった……!」
四苦八苦しているのは藍でした!
「ああ、冗談じゃない! この吸血鬼は何かおかしい! 情報が役に立たないじゃないか!」
情報が役に立たない、要するに情報が間違っているという事になる。どういう事かを説明すると……
ズバリ、成長しすぎ。
「なんなんだ一体! どうしてこうも最新の情報より上を行くんだ!」
想像してほしい。
五人のフランが、レバ剣をグングニルのようにブン投げたりファイナルマスタースパークを放ったり当たったら必殺の癖にしつこい誘導矢を放ったり無双風神を想起する速度で突撃したりこちらの行動を妨害してきたり。それらを同時にしてくるのだ。
……これ、勝てるの?
「悪魔だ! 本当の悪魔だぁぁぁ!」
せっかく用意したスペルカードも彼女の能力により粉砕された。一応、自信の式を操る力を使って式神を作る召還系の物だったのだが……ありとあらゆる物を破壊するというのは相当厄介だ。
「チェストー!」
「うぐぁっ!?」
勝つつもりで来たのに、これだ。今なら藍は泣いて良いと思われる。
しかし泣くのはまだだ。藍には意地でもやり通す事がある。
「くぅ、まだだ! 紫様達が来れば、勝機はある!」
主や、仲間の到着を待つ。誰かが来れば無いに等しい勝機は僅かだろうが上がる。藍はこれでも勝つつもりだ。
「行くぞ吸血鬼! 私はまだ倒れん!」
しかし、藍が頑張っても誰も来なければ意味が無いのだが……果たして?
その真意を確かめる為に、藍色を見るとしよう。
「えい」
「くっ!」
藍色の刀を防御する星。攻撃なんてする暇は……何というか無いとしか言えない。
藍色の一番の攻略法にカウンターがある。藍色の攻撃を避けるのが無理なのだから、あえて受けて攻撃を返すのが一番だからだ。
「このっ!」
「ひょい」
しかし、人選に不備があったと言うか運がなかったと言うか。藍色が武器を持っていたのだ。あえて受けるなどすれば真っ二つになる。
故にカウンターは出来ず、防御に回るしか無い。刀だけではなく蹴りがたまに防御を抜けてくるのが尚嫌らしい。
「たあぁっ!」
「ハズレ」
このような状況は、鍛えたと言えど星には合わなすぎた。無手の藍を相手にすべきだったのかもしれない。
余程の馬鹿でなければ降参が妥当だろうし、星本人もそれがいいと思う。
それをしないのは……ただの意地だ。
「いい加減にしろ!」
「……なんか、面白くない」
そんな戦いを藍色は満足しなかった。藍染の刀を地面に突き刺し、手を放す。
「もうやりたくない」
「ば、馬鹿にしているのか貴様は!」
「うん」
藍色がスペルカードを取り出し、星の目の前にそれを当てる。
「!?」
……そもそも、矛は密着されると弱い。星は藍色を相手にするのは根本的に駄目だったのかもしれない。
「変符「命中率と回避率」」
一瞬だけ容赦なく弾幕を叩き込み、体勢を崩させる。
「う……ぐぅ!?」
「私はあなたが嫌いかもしれない」
いつの間に手に持ったのか、藍染の刀を振り上げていた。気付いた星が矛で防御する。
そう、純粋な防御だ。何度も連撃を叩き込まれている内に……
刃が刀をすり抜けた。
「あ……!」
鈍器特有の鈍い音が響く。
「……ふぅ」
無論峰だ。藍色とて相手を殺したいわけではない。戦いを楽しまない相手でも、明確な敵意を持っていても。
藍色はお互いに楽しみたいだけだから。
「つまんね、始終お前のペースかよ」
遠くの幻月が顎に手をつきながら声をかけてきた。一応藍色の動きは大体分かったようだが。
隣にナズーリンとマミゾウが居ないが、寺の奥に行ったのか?
「相性が悪かった」
「だろォな」
距離の通じない藍色に密着状態が苦手な矛は相性が悪い。幻月もこれくらいなら理解していたようだ。
「もうついてこない?」
「まずそこを聞くかァ? ま、安心しやがれ。アテが出来たらすぐに離れてやるよ」
「……まだついてくるんだ」
「悪いか?」
「うん」
最近不機嫌になりやすいな藍色は。
「はいはい、喧嘩にだけは発展させないでね」
ここで、皆のお姉さんルーミアが帰ってきた。両肩にボロボロの八雲二人を担ぎ、後ろに小傘とこうもり傘と洋傘を両方差して遊ぶフランを連れてきながら。
「おかえり」
「まあ、今回は三対一で小傘に課題が残ったわね。一人でも残れば私達の勝ちなのだけど」
「ご、ごめんなさい……」
「良いよ。まさか紫が小傘の所に行くとは思わなかったし」
フランが慰めた。
まずは一人を撃破し、三対四に持ち込もうとした魂胆だろうか。
「……ま、その辺りは本人に聞きましょう」
「うん」
さて、勝った後は……
「毎回恒例ね、もう」
どうも式です!
「成る程、最初は星はフランに向かう予定だったのね」
「結局、彼女の意地を曲げられなかったのだけど」
寺の修繕や怪我の治療全てをやらされた紫。額にはしっかり式が。
星はあえて気絶させたままで、藍と夢子は二人で情報交換だ。
「あの子、ちょっと扱いに悩むわ。なかなか言うことを聞いてくれないから」
「でしょうね。楽しむ心が足りないのかしら?」
やはり星は抑えつける人物が必要だろうと紫が言った。ナズーリンが最適だが、彼女はどちらかと言えば藍色側だとも。
「じゃあ、最初に小傘にあなたが行ったのは……」
「勿論、倒せる所から倒して厄介を減らそうと思ったのよ。星とフランが想定外だったけど……何なのよあの子、強くなりすぎよ」
「安心なさい、想定外は私もだから」
「フランは強いなぁ」
「えへへ、撫でて撫でて!」
フランを撫でる藍色と小傘。
「フランがあんなに強くなったなんてね、私もそろそろ特訓しようかしら」
「私も、考えが足らなかったわね」
そんな話を続けていると、一行全員がいきなり傘を差す。
「な、何よ?」
「そろそろ行きたい」
「藍色ならこのタイミングで出かけそうだから」
「ご主人様の事だからそろそろかなと」
「もう出かけたい」
「……もうすっかり家族ね。姿は違えどそっくりよ」
褒め言葉である。
「じゃあね、次も良い勝負をしましょう」
「また遊ぼうね!」
ナズーリン達に別れの挨拶も告げずに行ってしまう一行。後ろをノロノロと幻月がついて行く。
夜はルーミアの元に戻り、気がついたら夕方になっていた。
「……紫様、私達も……」
「その前に、この式は誰に剥がしてもらえるのかしら……」
「……え?」
結局、ナズーリンに剥がしてもらえました。
「やれやれ、騒がしい人達だったな」
「何、面白い者達ではないか」
「否定はしないな」
もう行ってしまった、忙しない藍色達を思い出しながら鼠と狸は語り合った。次はいつ会えるのかな。
翌日の号外。
『博麗の巫女、藍色、天人、八雲御一行を緊急収集!?』
星ちゃんにはやっぱりナズーリンが必要なんですよ。そんな事をチラつかせながら書いてたら大きく遅刻しました天か空か以下略の空椿です。
まず最初に、不知火さんケンターノさんお賽銭ありがとう! 紫様のスペルはティンと来たので早速使わせて貰いましたよ! 他のも使いたいな~
巫女が皆を緊急収集! 一体何故か?
真意はまだ分かりませんが、騒ぎたがりの幻想郷の住人達がこれを見逃すとお思いで? 宴会注意報発令しますね。
あと、神社の②を修正しました。魔理沙や霊夢だけではちょっと悲しいので範囲を関係無さそうな人にまで広げておきました。例えば、椛とか妹紅とか。未だ登場していないレティとか。レティどっかで出したいな。
博麗神社に行った後は妖怪の山に行きましょうか。さあ書くぞ~!
……の前に。特定キャラの皆さんすみません。特に星ちゃん……