藍色、悪魔を染める
グツグツと言う効果音を音楽の代わりにして、彼女はこれからするべき事を考えていた。
洗濯は済ませた。寝坊助な家主は多分料理の匂いで起きてくるだろう。掃除も粗方終わってしまったので、他にやるべき所は無いだろう。後は……
「やっぱりコレだよなァ」
グツグツと鳴り続ける鍋を見ながら、エプロン姿の白い悪魔は溜め息を吐いた。
人参と玉葱とジャガイモを煮て、それとは別にお肉を炒める。ここまでは良かった。問題は、メインのつもりだった『カレー粉』が無い事だ。
夢月が「紫に出会ったら外の世界でスパイスを纏めて買ってもらうよう頼むつもり」と言っていたので、今日はカレーにしようと数日前から考えていた。材料もそれに合わせて買っていたので、余剰分は無い。
しかし、その紫は何故か最近御無沙汰で、姿を見せない。しかし腹が減っては戦も出来ぬと煮立ててみたものの、結局は肝心のスパイス無しではどうしようもない。
ちなみに、幻月は本場のカレーのようにスパイスを混ぜ合わせて作りたい本格派である。それ故、幻想郷では手に入らない調味料を普段紫に頼んで買ってもらっていたりする。
「……放置しても変わりゃしねェし」
強いて言うなら、そう遠くない内に具が溶けてくるだけだろう。どうするか?
「……もうこれで良いか」
徐に手に取った煮干しと昆布と鰹節。幻月が考えるのをやめた瞬間でもあった。
最近の博麗神社の人影はやや多い。
「おォい、起きろ寝坊助」
「んぁぁ~……」
家主の霊夢、居候の幻月、居候かどうかは分からないが、ほぼ住み込みの萃香。更に、厳密には住んではいないが、幻月に基本的にはくっついている夢月。それと……
「おい非常食。布団は後で俺がやるから飯食ってろ」
「ひゃい!? ごめんなさいごめんなさい!」
「怒ってねェよ……」
……幻月から『非常食』と物騒な名前で呼ばれるこの玉兎。現状この五名で神社は賑わっていた。
幻月と知り合った時点で不運にも目をつけられたらしく、月の騒ぎが収まった時にお持ち帰りされてしまった可哀想な兎。しかし、物騒な呼ばれ方に反して幻月からは気に入られていたりする。
何せ、玉兎にしては珍しく有能な部分があるからだ。特に医療関係に関しては中々知識が深く、整体師としてなら薬師にお墨付きを頂戴する程。玉兎らしく気弱な面こそ大きいものの、それは気にする必要は無い。
まぁ、その整体師としての能力は主に家主である霊夢しか恩恵が無いのだが。
「あぁ~、キクわぁ~……」
「飯かマッサージか新聞かどれかにしろ」
「良いじゃない別に……」
「良いから食べましょう姉様」
「へいへい」
遠慮無くと言うより無遠慮と言うべきか、箸でヒョイヒョイと取るだけ取って食べている夢月に溜め息。テーブルマナーの欠片も見出だす事の出来ない霊夢に溜め息。その霊夢に逆らえずにトホホと肩揉みを続ける玉兎に溜め息。そんな皆を肴に酒をかっ食らう萃香に溜め息。
計四つの溜め息を吐き出した幻月に、霊夢が。
「そんなに溜め息つくと幸せが逃げるって言うけど」
「誰のせいだ誰のォ!」
幻月の苦労は絶えない。
そんな幻月だが、幻想郷の現状に関しては意外と察している方である。
以前から度々聞こえてきた藍色一行の話が、最近トンと無くなってしまった事から疑問を持ち始めたようで、自分なりに調べようと足を運んでいたりしている。
よく向かうのが人里。買い物ついでと言う理由もあるが、最近は人間の顔見知りも増えてきたので、世間話などを挟みつつ情報収集と言うわけだ。時々ではあるが妖怪も現れるので、人里から離れた場所の噂話を集めるのも容易い。
色んな人に話し掛けていった影響か話題が多くなり、自然と相手との会話が弾むようになったのは良い変化であろう。ただ、当の顔見知り達からの印象は『博麗神社の二人目の巫女』となっている。恐らく、本人が聞いたら全力で否定するだろう。
生憎と、それを口に出せる命知らずは居ないのだが。
「よォ」
「おや、幻月じゃないか。買い物か?」
「誰かさんのせいで金には困らないからなァ」
「ははは、まぁあいつはな」
こうやって、慧音と話し掛けるのも今では容易だ。
まぁ、世間話よりは情報収集の方が多いが、別段それを気にする慧音ではない。今日も幻月は、自分が聞きたい事を話題として持ち出す。
「……で、どうだ?」
何度も聞いている事だから、最早これだけで通じてしまう。
「変わらないな。話にすら上がらない程だよ」
「蓮華畑にも居ねェらしいな? あー……」
「蒼天の花園」
「それだ。一体全体どういう事だ?」
藍色一行の話は、やはり出てこない。誰に聞いても「最近は見ないなぁ」としか答えないと言う状況下。
悩む幻月の自慢の白い羽が、主人のリアクションに合わせて大きく揺れ動く。人里では実によく目立つそれが、別の人物をも呼び寄せてきた。
「幻月さん、慧音さん」
「阿求か、どうしたんだ?」
「いえ、目立つ羽を見掛けた物でして」
「アァ?」
「こら」
「いでっ」
威嚇した幻月に、慧音の手刀。大した威力など全く無いが、少なくとも幻月はそれで大人しくした。
「もしかして、藍色さんの?」
「そォだな。何の音沙汰も無くて不気味な位だ」
「藍色は極端に強情な奴だから、そう易々と旅を止めるとは思えないんだがな……」
「そうですねぇ。噂が耳に入らないのは少し不自然です」
どうやら、阿求の耳にも入っていないらしい。
白玉楼の庭師も知らない、薬師の所の兎も知らない。もう、誰も知らないのではないか?
ただ、旅を止める程の理由があるのは、分かる。
「……案外、とっとと寝ちまうのかもな」
その言葉への返事は無かった。
紫が藍色と言う種族の事を幻想郷中に説明した時、幻月も説明を受けていた。粗方話を聞いた後、幻月は紫に『藍色はいつ頃眠るのか』『眠るまではどう過ごすのか』等の質問をした。しかし……
「それはこれから決まるでしょう。私達も色々考えなければいけないの」
そう言って早々に消えてしまった為、質問の答えを得る事は出来ない。
恐らく、藍色の就寝に関する会議はもう終わっているのだろう。それでも紫が姿を見せないのは、何故だろうか?
更に、藍色一行の姿も幻想郷から消えた。となると月に居るのは恐らく間違いないが、何故月の都に滞在する必要があるのかまでは、幻月に予想できない。
それでも一応藍色の話を聞いて回っているが、ご覧の有り様。月から帰ってきて一週間ほどが経ったものの、音沙汰は無い。
「……このまま『ハイさよなら』は納得がいかねェよなァ」
二人と別れた幻月は、手にぶら下げた買い物袋の重みを感じながら、そうポツリと溢した。
結局、今日も何の成果も無かった。
来る度来る度聞いてはみるが、返ってくる事は何も無い。最初は情報が無い事にイライラしていたが、この頃はもう怒る気も無い。
知り合いと話すついでに周りにも話し掛け、交友関係を広げつつ情報網を拡大してはいるのだが、それでも情報は得られない。得られたのは知り合いだけだ。
……それはそれで案外、良い変化かもなぁと自己分析。
以前は触れた者を傷付ける尖りきったナイフのような存在であったし、妹を除けば誰彼構わず敵意を振り撒いていたのは自覚している。
実際、唯一知り合いと言えた幽香ですら時に攻撃し、激しい戦闘を繰り広げた事など両手では収まりきらない程にある。
それが藍色と言う存在を切っ掛けに、幻想郷に本格的に住み着き初めてからは本当に丸くなった。知り合いは出来た、鬱陶しいが良き友人も出来た。家族同然の存在だって居る。
今や幻月にとって幻想郷は、とても分かりやすい『故郷』になっている。友や仲間が居るし、大切な存在も居る。この場全ては、彼女の住まいなのだ。
しかしまぁ、それは心の中に留めて外に出さない。幻月はそう易々と心の内を語れるような人格ではないのだ。だからと言って、別に嫌な事にNOと言えないわけではないが。
「さぁて、と。次は……」
お買い物はまだ終わっていない。メモを片手に里を歩き、残りの用事を済ませようと道を歩む。もうすっかり歩き慣れた里、存外に軽やかな足取りで進むのであった。
「ああ幻月、少し待て」
……呼び止められる。
先程とは違う何者か、であるが。
「おォ?」
「特に急ぎの用事が無いなら、私とも話をしないか?」
そう言われた故に振り返って見れば、そこに映ったのは全体的に鼠色。
「……あァ、寺のネズミか。どォしたよ」
「君が何を探していそうな物に心当たりがあってね、見掛けたから話してみたのさ」
ナズーリン。今日はダウジングロッドではなく、幻月のように買い物袋を下げている事から、同じく買い物中だった事が想像できる。ちなみに、お肉、白菜、きのこ…………中身の材料からして今日は鍋の予定らしい。
個人的には豆腐も入れてェな、と幻月は一瞬だけ意識を逸らした。だからと言って、ナズーリンを無視するわけではない。直ぐに向き直って口を開く。
「俺の探し物は多分幻想郷にはねェよ、ネズミ」
「藍色一行更に詳しく言えば藍色本人を探しているんだろうと推測しているが、どうだろうか」
「……ほォ~、初見でよく分かったなァ」
幻月は一言だけ思う。大したものだ。
そんな幻月の様子を見ながら、やっぱりそうか。とナズーリンは言ってきた。
「現状君と関わりのある、かつ幻想郷に無い物、者。それらから導き出した結果だよ」
「成る程、流石に賢将の名は伊達じゃァねェか」
「最初は本当に単なる世間話で済ませようかと思ったんだけどね、どうやら君の探し物は私と同じらしいから」
「……てェと、お前も藍色か」
「そうさ」
ナズーリンの肯定に対して、幻月は顎に手をつける。
このネズミは知識に関してはどこぞの賢者達には劣るが、庶民的かつ幅広い思考も出来る面白い奴だ。強者かつ孤高な俺には出来ない考えが出来るから、何か得る物がありそうだ……
……と幻月が考えているのに、目の前のナズーリンは表情で感付いている。が、無視。
「彼女が幻想郷に帰ってくる予定は、恐らくある」
「ほう? 根拠は何だ」
「八雲紫」
びしり、と人差し指を立てて言う。
「言ってしまえば悪いけど、あのスキマ妖怪は胡散臭くてしょうがないだろう?」
「おう」
「更に神出鬼没で交流を深めるのも困難、会話も一方的かつ高圧的に捉えられやすい」
「……おう?」
「何が言いたいかと言えば、多分あのスキマ妖怪は友人と言える立場の存在は少ないと思うのさ」
「…………おう」
「あの性格だ、多分今の今まで心許せる友はゼロだっただろうね」
「……お前、容赦無ェな」
それ聞いたら紫、泣くぞ? と幻月が考えているのに、ナズーリンはまたも表情で感付いている。今回も無視。
「そんな中で、藍色と言う問題児が現れたんだと思う。あの性格だと幻想郷にかなり影響を及ぼすと早期に理解したであろう紫は、藍色に接触するだろう」
「まあ当然だよな」
何よりも幻想郷を愛す紫だからこそ、その行動は実に早い。それにしても藍色が現れた時は、普段から考えれば異常と言う他に無い程に迅速な対応をしていたのは余談。
「で、藍色はそれを煩わしく思って突き放すと思うんだよ」
「まあ当然だよな」
幻月はオウムか何かのように同じ言葉を繰り返す。しかし、このくらいなら幻月でも予想はついたらしい。
「無論、紫も引けないだろう。何度も藍色との接触を企て、その度にまた突き放される」
「……自然と、会う機会も増えるッてわけか」
「そう。多分、あの二人は友人か親友のように互いを見ているよ。何度も何度も出会って、話して、時々大暴れした仲だから」
おいそれと口外していないのは間違いないし、本人が認めているかも怪しい所だ。とナズーリンが付け加える。口の堅い藍色と本音を言わない紫では、仮にそうでもそんな事、他人に……それこそ滅多な事でも無い限りは言わない。
……ただ、その『滅多な事』はつい先日発生していて、その中で藍色はその本音を溢している。この二人が知り得る術は無いのだが。
「さて、紫が藍色との友人関係であると仮定すると、藍色はここに戻ってくると予想できたんだよ」
「……詳しい理由は?」
「ここ、幻想郷は藍色の『今の故郷』だ。月の都は『過去の故郷』であって、帰る場所には含まれない。藍色としては、やっぱり自分の居場所に戻りたいと思うよ」
旅人はいつか故郷に戻る物だよ。と詩人のように言うナズーリンに、幻月は嫌そうな顔をして手をぱたぱたと振る。そう言うのは苦手だと顔が語っているが、ナズーリンはやっぱり無視。
「紫が藍色の友人であれば、勿論その意思を尊重したいだろう。で、あるならば」
「あるならば?」
「紫は必ず藍色をここに……更に言えば、蒼天の花園に帰すと結論付ける事が出来るのだよ。あそこは藍色の『住まい』だからね」
キッチリ最後まで言い切ったナズーリンに対して、幻月は感心したようだ。
きっと、流石庶民派の賢人。友や仲間の事みたいな考えはお手の物か? と思っているだろう…………ナズーリンは表情から推理していた。結論としては、一字一句違わずに大当たりである。
「へェ、よく考えたな」
「結局仮説ではあるけどね」
「充分だろ。根拠の無い妄想よりよっぽど信頼出来るぜ」
「そう褒められると照れるね」
やはり、褒められて悪い気はしない。僅かに頬が緩んだナズーリンに、幻月も多少の笑みを浮かべる。
「……と、結構時間が経ってるな」
「そうだね。じゃあ適当に切り上げようか」
「オウ。ただの世間話にしては、実に有意義だったぞ」
「それなら良かった。代わりと言っては何だが、最後に一つ聞かせてくれないかな」
「んァ?」
立ち去ろうとした幻月が振り返って、見た鼠の顔は、と言えば。
「君は、藍色をどうしたいんだろうか」
やけに真剣。
質問の意味は、正直幻月には少し難しかった。ナズーリンの意図を理解するのに、多少の時間を有する程度には。
これは、多分。
現実を受け入れるか、それとも拒むかの二択の質問。紫の考え通り藍色を眠らせるのか、そうではないか。
「……そォだな」
ただそれが分かれば、返答は最初から決まっているも同然。
「一発ブン殴る。弛んだ瞼に思いッきり、な」
「成る程、君らしい」
何せそんな事ハナから関係無く、幻月の考えは最初から最後まで変わらないのだから。
「アバヨ、ネズミ」
スカッと言い切って、背を向けて去る幻月の背中に、一言。
「君のその気持ちは、多分幻想郷では貴重だよ」
返事は、返ってこなかった。
「やぁ」
「……誰かと思えば、竹林の案内人か。命蓮寺に居るなんて珍しいね」
「ぬえと一緒にお勉強。同じ事を学んだ仲だからね」
「ほー」
「君は藍色をどうする?」
「私はいつまで経っても死なないからね、無論気長に待つよ」
「……そうか」
「残念そうだね?」
「やはり君も、と思っただけだよ」
「聞き回ってるんだ。だとしたら、ほぼ皆同じ答えでしょう?」
「そうだよ」
「確かそれなら、一人『嫌だ』って言い放った奴が居たなぁ」
「嫌だ……? 一体誰だい?」
「どこぞの魔法使いだよ」
「認めないぞ」
「止めときなさい」
彼女の知り合いは言った。
「認めないぞ」
「不可能に近いわ」
彼女の知り合いは言った。
「認めないぞ!」
「今回ばかりは、君を支えられはしないよ」
彼女の知り合いは言った。
「何で、何でやる前に諦めるんだ! 認めないぞ!」
その現実を受け入れるように、皆は何もしようとしない。
理由は分かる。自分の知り合いのほとんどは“人間ではない”からだ。騒ぎの中心である妖怪の事が分かってしまう。故に動かない。
そんな妖怪サイドに溢れる中、数少ない『人間』である彼女、霧雨魔理沙だけが現実を否定した。
「何が『眠るだけ』だ。私達からしてみれば、死も同然の永遠の別れと変わらないじゃないか!」
彼女達なら待つ事も可能であろう。だが、自分はどうだ? 霊夢や、咲夜のような他の奴らはどうだ?
もう、会えなくなる。
「嫌だ! 絶対に嫌だからな! 私は、そんなの認めないからな!」
そう叫び散らして、魔理沙は飛び出してしまった。それを止める者は居ない。
そもそも知り合い達からしてみれば、魔理沙の言うように諦めた訳ではない。そもそも、そうする気が無いからだ。
確かに、あの妖怪は知り合いだし、助けられた事も何度かあった。友達と言う枠組みには入る程度には、ある程度交流してきたと自負している。
今回の事も、本人から助けが来たのなら動く気であった。それはほとんど皆の意思で、恩返しの機会でもある。
しかし、その本人からは何もアプローチが無い上で、八雲紫から『眠らせる』と言われてしまった。
今の彼女は夜更かしを続け、眠気が限界に近い状態であると紫は告げた。その苦しい状態から救いだすのなら、彼女を在るべき場所で静かに眠らせるのが正解なのだ。
このまま無理に起こすのは得策ではない。むしろ前々から起こっていた記憶障害を記憶の上塗りによって助長しかねず、それは彼女に苦しい思いしかさせない。
だから今回。彼女の親友である紫は、親友の快適な睡眠の為に全力を尽くすと誰もが推測している。それ自体は、飛び出してしまった魔理沙すら分かりきっている。
だがしかし。
「……せめて、『さよなら』くらい言わせろよ!」
何も言わずに別れる事程、辛い事は無いのだ。
だから走る。だから飛ぶ。
迫り来る運命に抗う事はしない。出来ない事は最初から理解している。
違うんだ、私は寂しいだけなんだ。
ただ一言、さんざ振り回してくれた藍染の妖怪に向けて言いたいが為に、彼女は宛もなく、八つ当たりのように飛ぶ。
「……嫌だぞ。このままおしまいなんて、嫌だぞ! 藍色!」
幻想郷は、案外狭い。
それなのに、向かい行く先の光景は、魔理沙には見えなかった。
どうも、私です。
最近後書きに書く事が少なくなって参りました。
これはつまり、下手な事を話してはいけない。と言う私の無意識的な行動に入るのでしょうか。よくは分かりません。
そんなわけで、その内後書きにはなにも書かなくなる可能性が出てきます。予めご了承下さい。
それだけを伝えて、今回はこれにて。ではノシ