第五話 祐哉の部屋にて2
更新が大分遅れてしまいました。
こんな作品でも楽しみにして下さっていた方、すみませんでした・・・・・・。
『河田工美 十五歳
中三
二年後から来た祐哉の妹』
俺はノートに書き出した。
ここでどうしても引っかかるのは、やっぱり一番最後の所だ。
「ねえ。どうしていきなり妹なんて出来ちゃったの?」
俺が問いかける。すると、ああそれはね、と彼女は言った。
「親が再婚したから」
なるほど。それなら納得がいく。
俺の親は、一年前離婚した。
お互いに性格が合わなかったらしく、喧嘩した勢いで、そのまま別れてしまったのだ。
彼女も、両親が離婚して、前までは、父親と暮らしていたらしい。それが二年後(今から二年後という意味だが)俺の母さんと、彼女の父さんが再婚したそうだ。
つまり、俺と彼女は……
「要するに、あたしとあなたは義理の兄妹って事ね」
彼女が端的にまとめてくれた。せっかく俺の出番だったのにと、悔しがる俺に呆れながら、彼女は言葉を続ける。
「って事で、あたし今からあんたの事『お兄ちゃん』って呼ぶから、お兄ちゃんはあたしの事『工美』って読んでいいよ」
い、いきなりかよ! 俺は面食らった。
いくら兄妹だからって、いきなり初対面の女の子を呼び流しにするのはかなり抵抗がある。
「工美ちゃんじゃダメ?」
「うーん。まあいいや。慣れてきたら自然に『工美』になるだろうしね」
彼女が明るく言った――ん? 待てよ。今『慣れてきたら』って言わなかったか? 慣れてきたらっていう事はつまり。
「おい。お前いつまで俺ん家に居るつもりだ」
「え。もちろん未来に帰る時がくるまででしょ」
こいつずっと家に居座るつもりなのか。
俺は呆れ果てた。
「母さんになんて言うんだよ」
「ああ、それなら」
彼女は俺のノートを取り上げ、なにやら書き始めた。
「いい作戦があるの」
工美ちゃんの作戦、気になりますね。実は私も、分からないんです・・・・・・(泣
最近、スランプ気味です。。。どんどん更新が遅れてしまうかもしれませんが、ご了承下さい(汗