第三話 後悔先に立たず2
今度こそ工美の正体を明かすつもりだったのに、駄目でした;;
やっぱり、無計画で書くとこうなるんですね・・・・・・。
「あら、どうしたのその子」
帰ってきた母の第一声がこれだ。
息子と見知らぬ娘が家に二人きりなのだから(しかも息子は土下座している)聞くのは当たり前だろう。
「ああ、ちょっとね」
何か言おうとする工美を制し、俺は言った。
だって、彼女がさっきみたいに変な事を言ったとしたら、困るのは俺だ。確実に俺だ。
母に、何言ってんのこの人? って言われた時に言い訳するのは誰だ?
俺だ。
彼女との関係を疑われるのは誰だ?
俺だ。
と言う事で曖昧に返事を返したわけだが、
「あら、そうなの」
と母に変な目で見られた。本日二回目の変な目だ。
絶対なんかあるなこの二人っていう目だよ、これは。
あーあ。そんなんじゃないのに。だって、まだ会ってから数十分しか経ってないんだよ。そんなんで何かあった方がおかしいじゃない?
……なんて俺が力説してる間に、母は台所に向かったみたいです。はい。
っていうか何か忘れてるような。あ、思い出した!
俺は立ち上がった。こうすると、彼女は座っているから、俺が彼女を見下ろす形になる。
俺は満面の笑みを浮かべて、言った。
「ねえ、工美ちゃん。聞かないと惜しい話って何かな?」
そうだよ、俺はこのためにプライドを捨てたんだよ。だから、聞かせてもらわないとね。
「あ、忘れてた。ごめんね。で、その話なんだけど……」
「待って」
俺は彼女の話に割り込んだ。彼女が首をかしげる。
「ここじゃ危ないかもしれないから、俺の部屋に行こうか」
あれ? 何言ってんだ、俺。
とんでもないものを家に上げたうえに自分の部屋に通そうとするなんて。ただのアホじゃないか。
「うん。分かった」
うわあ。何、この微笑み。これじゃあ、冗談だよってごまかせないじゃん……。
言葉とは、一回口にすると、取り返しのつかなくなるものだと身にしみて感じた俺だった。
わたくし、orangeは、明日からテスト勉強期間に入りマス。なので、二週間ほど更新できないかと。
皆さん応援して下さい(笑
私の成績が、良いのか悪いのか、平均なのかは、皆さんの想像にお任せしますけど。