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第二十一話 不法侵入者?


※最終話ではありません。あしからずご了承下さい。

 昼休み、机の上に頬杖をついて、窓の外を見ていると、小学校からの付き合いであるしゅんに声をかけられた。

「祐哉、どうしたんだよ。ぼーっとしちゃってさ」

「なんでもねぇよ」

 ぶっきらぼうにそう答えると、俊はニヤリと笑って、

「ははーん。分かったぞ。これだろ」

 と、小指を一本立てて見せた。

「んなわけねーだろ。バーカ」

「あ、そうなんだ、祐哉。いい事聞いちゃった」

 お前、何でそんな楽しそうなんだよ。なんか語尾にハートマーク付いてるし。

「だから、違うってば!」

「隠すなよ。照れるなよ。俺たち、親友だろ?」

「女の事じゃないっつうの! っていうか俺、お前の事を親友だなんて思ったこと一度もないし」

「……」

 お、やっと黙ってくれたか。良かった。

 俺がほっとしていると、俊はいきなり嘘泣きを始めた。

「もう。祐哉君のイジワルぅ」

 だからハートマーク付けんなって! しかも何で女言葉なんだよ。気色悪い。

「早く授業始まってくれないかな」

 俺は俊を無視して、再び窓の外へと視線を戻した。



 学校もやっと終わり、無事に家の前に辿り着いた俺は鍵を開けて、家の中に入る――はずだった。

「……」

 ――鍵は、開けたよな? 俺は、まじまじと鍵を見つめた。

 俺がそんな事を思ってしまうのも無理はない。何故なら、開けたはずのドアが開かないのだから。

 疑問を抱きつつも、俺は試しにもう一回、鍵を回してみた。本来なら閉まるはずだ、だか。

「カチャッ」

 何故だ。何故鍵が開いた? もしかして、ドロボウか?

 恐る恐る家の中に入る。

『出来るだけ、音をたてないように、慎重に』

 思った事があると(逆に意識しすぎるのか)、ついその逆の事をしてしまう悪い癖がある俺は、やはり今回も失敗してしまった。

「うわっ!」

 玄関にある、ちょっとした段差につまずいたのだ。……って俺は年か!?

「誰?」

 奥の方から、声が聞こえる。

「え……? 誰か居るっ!」

 俺は、頭の中が真っ白になった――。


前回、「次回あたりで完結する」と言いましたが、文字数が多いと読みにくいかと思いまして、次回完結に変更しました。

楽しみに待っていてくださった方。もしいらっしゃったら、本当にすみませんでした。

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