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第十二話 母さん!?


今回は、コメディーを意識してます。

今までは意識してなかったのかよ!っていうつっこみは無しです。はい。

「か、母さん?」

 俺は、生唾をごくりと飲み込んだ。心なしか、声が震えている。

 母さんは、黙って、ゆっくりとこちらに近づいてくる。

 ……怖い。これだったら、怒鳴られた方がいくらかマシだ。

 俺は思わず後ずさりをする。

「祐哉」

 ひやりとした母さんの視線で、俺は動けなくなった。

「な、何でしょうか」

「買い物してきて頂戴」

 ナニィィイイィ!!

 じょ、冗談じゃない。だって俺、本気で焦ったんだぜ。また怒鳴られるかって動揺してたんだぜ。それが

『買い物してきて』

 だと! 全く。それだったら、もっと普通に入って来いや!

「はい。これ持って」

 母さんは、財布と、買い物リストらしきメモ紙をヒラヒラさせる。

「あたしも行きます」

 彼女が突然口を挟んだ。

「駄目よ。あなたは残ってて」

 即答だった。そのやり取りの速さに驚いていると、母さんが

「早く。残りのお金は自由に使っていいから」

 と俺をせかした。


 何も今じゃなくたっていいじゃないか。

 しかも、何で彼女は駄目なんだよ。


 俺は、お金の用途の自由に興奮する反面、そんな不満も抱えていた。


「二人だけで、話がしたいの」

 母さんの一言で、俺は部屋の外に出た。


 女同士の話し合い。


 俺は身震いをした。

 ヤバイ事にならなければいいが。


 不安は尽きないが、俺はとりあえず家を出た。

 余計な心配ばかりしていては、時間の無駄だ。とにかく、早く買い物を済ませてしまおう。

 買い物リストに目を走らせる。


 

 ・食パン

 ・バナナ

 ・きゅうり

 ・大根

 ・豚肉

 ・カレールー 


 ――何の統一感も無い。一体母さんは、何を作るつもりなのだろうか。

 ん? よく見ると、下の方に何か書いてある。



『今夜は、この材料と残り物を使って、シチューを作ります。 母』



 って、おい! どうやったらこんな物でシチューが出来るんだよ!


 俺は、母さんのアホさに呆れながら、スーパーへと向かうのだった。

ちゃんと、オチは出来ていたでしょうか?


今度のは、工美ちゃん目線になる予定です。

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