「復讐」第3話
彼はボクに言った。
「本当に…………
僕に言ってるの?」
彼の気持ちは
痛いほどよく分かった。
ボクは言った。
「もちろんだよ」と。
そう言うと、
彼の目に涙が
見えた気がした。
ボクの目にも涙が流れた。
泣くってこんなこと
なんだなって
改めて思った。
ボクたちはお互いに
泣きあった。
今まで胸に抱えていた
全てが、涙と共に
流れていった。
けど、あいつに対する
思いはどうしても
消えなかった。
休み時間の終わりの
チャイムが鳴り、
ボクは放課後
会う約束をして
教室へ向かった。
そして意味も無い
学校生活の1日が
終わり、放課後。
ボクは彼にこう言った。
「ボクも、君と同じく
いじめられていたんだ」
彼は驚くような
目でボクを見つめた。
少し間が空いてから
ボクは彼に伝えた。
いつか、必ず
あいつに復讐してやる
いつか、君の分まで
あいつに復讐してやる
必ず………
復讐してやると。
彼は少し戸惑った
顔をしながら、
ボクにこう言った。
「僕も…その復讐
手伝っていいかな?」
正直、断りたかった。
唯一の友達を、
危険に晒すわけには
いかないと思った。
だけど、さっきの
戸惑った顔とは一変し、
彼の顔は決意に
満ちあふれていた。
「もちろん良いよ」と
ボクは彼に言い、
あいつへの復讐を
お互いに近い合った。
こうして、「ボク」の
復讐は終わり、
「ボクたち」の
復讐が始まった。