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「復讐」第2話


中学校の入学式。

真っ先に見たものは

クラス表だった。


1〜6組まであった。

ボクは2組。


「あいつ」は

何組なのかと

クラス表の前で

立ち止まっていた。


見つけた。

3組だ。

同じクラスでは

無かったのが


嬉しかったのか

悔しかったのか


ボクには分からない

感情に襲われた。



入学してからしばらくは

いじめの無い

平和な日が続いた。


だけど、

誰とも関わろうとも

しないボクは

みんなの中には

存在しない人間に

なっていた。


だけど…

あの小学校生活を

乗り越えてきた

ボクにとっては、

十分すぎるほど

平和な日々だった。


こんな日々が

いつまでも

続けば良いのに…



そう思って

過ごしていた。


だけど、ボクは知った。


あいつがまた、

いじめていることを


あいつに対して

何も罪のない人を


ただ、気にくわない


それだけで

いじめていることを。


胸の奥に

沸き上がる怒りを

抑えられなかった。



いつか必ず

復讐してやる。


この気持ちは、

以前とは比べものに

ならないくらい

大きなものになった。


そして、いつしか

この気持ちが、

ボクの生きがいに

なっていた。




ある日、

あのいじめられていた

人に話しかけてみた。


やっと…

ボクを分かってくれる

人に出会える。


きっと…

ボクを分かってくれる。


そんな気持ちを持って、

彼に近づいた。


いつ以来だろう…


学校で、話すのなんて


いつ以来だろう…


こんな言葉を

口にするなんて


ボクは勇気を

出して彼に言った。



「友達になろう」

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