第一話―これが最初の物語―
いろんなアニメなどからネタを拾っていくので、面白くできたらいいなと思います。感想など、できたら欲しいです
桜の花がまだ満開には程遠く、心持ち自分の存在をアピールしていた頃。僕は、この町にやってきた。僕の名前は桐原黎人今年から中学二年生。普通の学校なら受験生だけれど、僕の学校はエスカレータ制を採用しているため、高校へは自動的に進学することができる。この学校はもちろん私立であり、成績も優秀なのだが、巷では変人しかいない学校と呼ばれているらしい。
「はぁ…転校初日って、緊張するんだよなぁ…」
僕の家から学校までは、自転車で数分の距離なのだが、初日は職員室に行ったりと様々用事があるので、遅刻するわけにはいかないのだ。なんとも言えない疲労感のような物を抱きながら、僕はようやく【九頭竜学園】に足を踏み入れた。
迷路のような廊下を、案内板を読み解きながらなんとか職員室にたどり着き、先生に挨拶した。
「君が、桐原君か」
「はい。えと、よろしくおねがいします」
「七組の連中は我々教師の目から見ても、かなりの変人の集まりだ。まぁでも、すぐに仲良くなれるだろうさ」
何だか、僕の学校生活の雲行きが一気に危うくなった気がした。
「はじめまして。桐原黎人といいます。よろしくお願いします」
お決まりの一言を当然のように言った。僕の席は…なんと、ど真ん中だった。そして、何か僕は違和感を感じた。教室に入ったときから、何かがおかしいと思っていたけど、ようやく理解した。クラスは全員で40人、ここまでは問題ない。問題は次だ。僕以外の男子が4人しかいないのだ…
当然の如く、まわりは女の子だらけ。転校生というだけでもかなり目立つのに、それが男子なのだから、彼女らのテンションもかなり上がっている。因みに、僕は大してイケメンではない。どこぞのアニメの主人公のような運命を辿るのは、まず有り得ないだろう。
………訂正しよう。
さっきからずっと周りの女の子から話しかけられまくっている。しかも、よく見たらクラスの女の子は全員が全員美少女だったのである。
流石にどんな唐変木でも、この状況は理解できるだろう。女の子からは好意的な目線を送られつつ、男子からは敵意しか感じられない殺気のようなものを感じる。
…僕の学校生活に平和が訪れることは無さそうだ。
随時更新していきます。
次回は桐原君が…