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Psycer Brain ─ 神に抗え。その力で運命を変えろ─  作者: n217 (嘯江 新)


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第73話「紅蓮の覇気」

東京湾・結界戦域


海が大きくうねる。


グランの圧倒的な覇気だけで、海面には無数の亀裂が走っていた。


ソウヤは息を呑む。


「……何なんだ、あの威圧感。」


イレイダも刀を握る力を強める。


「私でも背筋が寒くなる。」


惣一は静かに男を見据えた。


「全員、手を出すな。」


「この二人の戦いに割って入るな。」




グラン


グランはゆっくりと歩き出す。


黒いロングコートが風になびく。


赤く輝く左目。


右目は黒い眼帯で覆われ、眼帯の下から頬へと古い傷跡が伸びている。


その姿は、まさに王者の風格だった。


間宮は笑みを崩さない。


「まさか、あなた自ら来るとは。」


グランは低い声で答える。


「お前が世界の均衡を崩そうとしている。」


「だから止めに来た。」




間宮の宣言


「均衡?」


間宮は肩をすくめる。


「世界は停滞している。」


「私は進化を望んでいるだけです。」


「能力者が支配する新しい時代を。」


グランは鼻で笑う。


「そのために罪のない能力者を攫うのか。」


「笑わせるな。」




能力戦


間宮が先に動く。


足元から数十基の解析ドローンが展開。


四方八方からグランへ襲いかかる。


しかし――


グランは動かない。


「遅い。」


その一言。


次の瞬間。


ドォォォォン!!


見えない衝撃が周囲へ放たれた。


海面が爆発する。


ドローンは一瞬で粉々に砕け散った。


タジが震える。


「攻撃が見えない!」


フランはモニターを見つめる。


「いや……。」


「能力じゃない。」


「純粋な覇気だけで破壊した。」


ベルトも驚きを隠せない。


「こんな出力……。」




イレイダ


イレイダが静かに呟く。


「強ぇ……。」


ソウヤも拳を握る。


(これが……グラン。)


レイの声が聞こえる。


「よく見ておけ。」


「これが本当の強者の戦いだ。」




間宮の切り札


間宮は静かに笑う。


「やはり、あなたは危険ですね。」


Ability Researchが最大出力で展開される。


巨大な解析陣が海面を覆う。


「あなたの行動、筋力、呼吸、心拍……。」


「全て解析します。」


グランは一歩踏み出す。


「なら、解析してみろ。」


「私を。」




一撃


二人が同時に動く。


ズドォォォォン!!!!


拳と拳が激突。


衝撃波だけで東京湾に巨大な津波が発生する。


だが、その瞬間。


ハルシオンの結界が津波を包み込み、市街地への被害を防ぐ。


フランは静かに言う。


「間に合ったか。」




NWO参戦


その時、東京湾上空に輸送機が飛来する。


ハッチが開き、五つの影が飛び降りた。


先頭は――


柊千太。


その後ろに、


マリア。


祠煠マダラ。


鬱星灰蝶。


バスティーユ。


ソウヤは思わず笑う。


「千太!」


千太もソウヤを見る。




「遅くなった。」




「ここからは俺たちも加わらせてもらう。」




第73話 完

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