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Psycer Brain ─ 神に抗え。その力で運命を変えろ。─  作者: n217 (嘯江 新«ウソブエ シン»)


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第49話「終焉と継承」

Az・Genesis最深部


Genesisの崩壊が加速する。


天井が崩れ、大地が裂ける。


ソウヤたちは出口へ向かうが、一人だけ動かない人物がいた。


間宮トオル。


彼はGenesisを見上げ、静かに笑っていた。


ソウヤは振り返る。


「間宮!」


「まだ逃げられる!」


間宮は首を横に振る。


「いや。」


「私はここに残る。」




科学者の最期


惣一が間宮を見つめる。


「……なぜだ。」


間宮は穏やかな表情で答えた。


「Genesisは私の人生そのものだ。」


「最後まで見届ける義務がある。」


イレイダは刀を納める。


「くだらねぇ。」


「生きて償う道もある。」


間宮は苦笑する。


「そうかもしれない。」


「だが、それは私には許されない。」


彼はソウヤへ視線を向けた。


「ソウヤ。」


「君は私を否定した。」


「だが……。」


「だからこそ、新しい時代を創れる。」


ソウヤは拳を握る。


「そんなもの!」


「みんなを苦しめたまま終わらせる気か!」


間宮は静かに目を閉じた。


「……すまなかった。」


その一言は、彼が初めて見せた後悔だった。




そのとき 。


Genesisの中心核が砕け散る。


ゴォォォォン!!




地上


救助された能力者たちが次々とハルシオンへ運ばれていく。


結衣は負傷者を治療し続けていた。


タジが息を切らしながら駆け寄る。


「全員の避難を確認!」


柚季は空から叫ぶ。


「ソウヤたちが出てきた!」


その直後――


ドォォォォォン!!


山全体が巨大な光に包まれた。


Genesisは完全に崩壊した。




Az壊滅


数時間後。


夜明け。


そこにあった研究施設は完全に消滅していた。


惣一は静かに跪く。


「……終わった。」


フランもハルシオンの艦橋から崩壊跡を見つめる。


「Azは、これで終わりだ。」


ベルソルトは小さく頷いた。


「ですが……。」


「オールドマンは逃げました。」


「それでいい。」


フランは静かに答える。


「彼には、まだ果たす役目がある。」




マラン


遠くの丘から崩壊を見届けるマラン。


ネネが隣へ来る。


「終わった?」


「ああ。」


マランは短く答える。


しかし、その表情に喜びはなかった。


「……世界は、まだ何も終わってはいない。」


ネネは小さく頷いた。




エピローグ


世界各国のニュースが流れる。


「謎の研究施設が壊滅。」


「行方不明となっていた能力者たちを多数保護。」


「Azの活動停止を確認。」


一方、誰もいなくなったGenesis跡地。


瓦礫の上に、一枚のデータチップだけが残されていた。


そこには、一つの文字だけが表示されている。


《N.W.O.》


それを静かに拾い上げた人物がいた。


柊千太。


彼はデータを見つめ、小さく呟く。


「……ここからが、本当の始まりだ。」


その頃、遠い場所ではデウスが空を見上げていた。


「ソウヤ。」


「最初の試練は越えたな。」




その視線の先には、新たな時代への幕開けが待っていた。




第49話 完




次章予告


Az壊滅後、世界の均衡は崩れ始める。


グランがついに本格始動し、マスタークラウンが世界の表舞台へ姿を現す。

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