表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Psycer Brain ─ 神に抗え。その力で運命を変えろ。─  作者: n217 (嘯江 新«ウソブエ シン»)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
17/159

第17話「最強の女戦士」

マスタークラウンの五人が一斉に動き出す。


ドンッ!!


地面が砕け、砂煙が舞う。


「I'll send it to the world in an instant!!」


ペインが真っ先に飛び出した。


その速度は目で追えない。


一瞬でイレイダの懐へ潜り込み、拳を振り抜く。


ドゴォッ!!


「……当たった!」


タジが叫ぶ。


しかし――


煙が晴れる。


そこには誰もいない。


「……遅い。」


ペインの背後から、低い声が響く。


「なっ!?」


イレイダはすでに背後へ回り込んでいた。


能力で強化された身体能力。


神速の踏み込み。


ドンッ!!


一発の拳。


ペインの体が一直線に吹き飛び、地面を何度も跳ねながら転がっていく。


「がはっ……!」


血を吐きながらも、ペインは笑う。


「いいじゃねぇか……!」


その時だった。


ラルゴが大地を踏み砕きながら迫る。


「……潰す。」


巨大な拳が振り下ろされる。


ソウヤが思わず叫ぶ。


「イレイダ!」


だがイレイダは動かない。


「止まれ。」


その一言と同時に――


ラルゴの体が空中で静止した。


「な……?」


腕も足も動かない。


空間そのものがラルゴを拘束していた。


「空間拘束……!」


柚季が息を呑む。


イレイダはゆっくり歩み寄る。


「力任せじゃ届かねぇ。」


そして。


ドゴォォン!!


腹部へ一撃。


ラルゴの巨体が宙を舞い、吹き飛んでいった。


「ば、化け物でござる……。」


タジの声が震える。


アランダが妖しく微笑む。


「ふふっ……。」


「じゃあ私が遊んであげる。」


周囲に浮かぶ十数体の人形が、一斉にイレイダへ襲い掛かる。


拳、蹴り、刃。


完璧に連携された攻撃。


だが。


イレイダは最小限の動きだけで全てをかわす。


「遅い。」


一体目。


拳で粉砕。


二体目。


蹴りで胴体を砕く。


三体目。


肘打ちで頭部を吹き飛ばす。


数秒後。


人形は全滅していた。


アランダの笑みが初めて消える。


「そんな……。」


「まだやるか?」


イレイダが静かに問い掛ける。


その時。


ネネが眼帯へ手を添えた。


「……ごめんなさい。」


右目がゆっくり開く。


紫色の瞳が輝いた。


「精神操作。」


イレイダの視界が一瞬揺らぐ。


結衣が叫ぶ。


「イレイダ!」


しかし。


イレイダは帽子を深くかぶり直しただけだった。


「効かねぇ。」


ネネの表情が凍る。


「えっ……?」


「精神を操ろうとしても無駄だ。」


「俺は簡単には揺るがねぇ。」


ネネは苦しそうに右目を押さえる。


「痛い……。」


グランが静かに言った。


「もういい、ネネ。」


「それ以上使うな。」


ネネは素直に眼帯を戻した。


その様子を見ていたソウヤは思う。


(強すぎる……。)


(これがイレイダ……。)


ペインがゆっくり立ち上がる。


ラルゴも戻ってくる。


アランダも構え直す。


誰一人、笑ってはいなかった。


グランだけが小さく笑う。


「なるほど。」


「確かに能研最強だ。」


イレイダは刀の柄に手を掛ける。


「まだ続けるか?」


静かな声。


しかし、その場の空気を支配していた。




グランはゆっくり前へ歩き出す。


「なら。」


「次は俺が相手をしよう。」


イレイダの視線が鋭くなる。


ソウヤたちも息を呑む。




マスタークラウン統帥・グラン。




ついに動き出す――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ