表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Psycer Brain ─ 神に抗え。その力で運命を変えろ─  作者: n217 (嘯江 新)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
128/181

第128話「再決戦 -殺戮者- 」

ドンッ!!


爆音と共に、ペインの拳がソウヤの眼前へ迫る。

「ッ!」

ソウヤは咄嗟に腕を交差させる。

ズガァァァン!!

凄まじい衝撃で地面を滑り、能研ハウスの塀を突き破る。

「ソウヤ!」

結衣が叫ぶ。

ペインは首を軽く回し、笑みを浮かべた。

「へぇ。」

「今ので立つんだ。やはり強いね。」

「前回以上に楽しめそうだ。」

イレイダが一瞬で間合いを詰める。

「調子に乗るなッ!」

青白い軌跡を描く斬撃。

しかし。

ペインは身体を僅かに傾けるだけで回避した。

「遅い。」

ドゴォッ!!

膝蹴りがイレイダの腹部へ突き刺さる。

「ぐっ……!」

イレイダは数メートル吹き飛ばされるが、空中で体勢を立て直し着地する。

「面白ぇ。」

口元を拭いながら笑った。

ペインは笑いながら両腕を広げる。

「じゃあ。」

「見せてやるよ。」

全身の筋肉が膨れ上がる。

地面が軋む。


「Slaughter――殺戮。」


瞬間。


景色が揺れた。

ソウヤは目で追えない。

「消えた……!」

次の瞬間には、ペインはソウヤの背後に立っていた。

ドォォン!!

拳が振り抜かれる。

「くっ!」

ソウヤは紙一重でかわすが、衝撃だけで背後の建物が崩れ落ちる。

タジが青ざめる。

「ただの身体能力じゃない……!」

「全部が異常だ!」

柚季が空へ舞い上がる。


Aviator――飛行。


「上からなら!」

風を切り裂きながら急降下。

しかし。

ペインは真上へ跳んだ。

「なっ!?」

その跳躍は建物を軽く越える。

「高っ……!」

空中で柚季を追い越し、そのまま蹴りを放つ。

ドゴォッ!!

「きゃあっ!」

柚季は地面へ叩きつけられる。

その瞬間。

「そこまでだ。」

イレイダが立ち上がる。

軍帽を深く被り直す。

「ソウヤ。」

「こいつは私が相手をする。」

ソウヤは首を横に振る。

「一人じゃ危険だ。」

イレイダは小さく笑う。

「ふん...だったら。」

「二人でやるぞ。」

ソウヤも笑みを返す。

「ああ。」

二人が同時に構える。

ペインは嬉しそうに笑った。

「いいねぇ!」

「それを待ってた!」

「一対一じゃつまらない!」

「まとめて来いよ!」

その狂気じみた笑顔に、結衣は寒気を覚える。

「この人……。」

「戦うこと自体を楽しんでる……。」


少し離れた屋上。


一人の少女が眼帯に触れる。

ネネだった。

「……。」

その隣にはマランが立っている。

マランは黙って能研ハウスを見下ろいていた。

「……。」

ネネが小さく尋ねる。

「助けないの?」

「まだだ。」

マランは短く答える。

「グランの命令だ。」

だが、その視線はソウヤではなく――

ネリクマへ向けられていた。

ネリクマもまた、屋上に立つマランの存在に気付く。

二人の視線が交わる。

言葉はない。

しかし、その一瞬だけ空気が張り詰める。

「よそ見してる暇あるの?」

ペインが笑う。

「死ぬよ?」

Slaughter――殺戮。

再び超高速で踏み込む。

ソウヤとイレイダも同時に飛び出した。


能研本部を舞台に、

ソウヤ&イレイダ VS ペイン

マスタークラウンとの最初の激突が、本格的に幕を開けた。


第128話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ