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雑多な小噺

恋愛

 恋だの愛だのと云うのは良く知ら無いけれど。

 此の気持ち、此の感情に名前が有るなら


 最近、とある同級生が気になっている。

 どうして其奴は、私の目に良く留まるのだろう。

 答えは単純、私が目で追っているから。どうも、新人ストーカーです。


 其奴は友達と良く話し、私よりも広い交友関係を持っていると思われる。

 大抵いつも誰かと話している。その比較的低い声は聞いていて心地が良い。ちょっと私キモいな


 其奴は私と同じ習い事をしていて、一度だけペアを組んだ事も有る。よく分かんないけど楽しかった。

 其奴は習い事に逃げた私とは違って、真面目に勉強に向き合ってる。それでいて部活も真面目に取り組んでいる。凄いなぁ、なんて思ったり。


 あと単純に見た目も良いし、性格も良い。仕草も全部可愛い。恐らくその様に感じるのは私が其奴を好きだと思っているからなのだろう。

 だけど、

 だけど、其奴とずっと、ずーっと一緒に居たいか、と聞かれると、よく分からない。そもそも未成年だから結婚生活とか想像なんて出来ないし。

 其奴が私をどう思っているかは分からないけど、多分偶に話す友人以下程度だと思う。それで良いかなと思っている私が居る。


 結局、私は其奴を見守っていたいだけで。其奴が幸せであれば後はどうだって良いのだ。

 もしかしたら、“推す”感覚に近いのかもしれない。そう考えると、妙にしっくり来た。


 恋だの愛だのと云うのは良く知ら無いけれど。

 此の気持ち、此の感情に名前が有るなら。

 其れはそんな綺麗で素敵な名前では無いと思う。




 分かってる。之が只の逃避である事くらい。

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