1vs3
書いている途中に間違えてページを更新してしまい、その内容がパーになったので、少しショックを受けてしまい、数日間書く気になれず更新が遅れました笑
拠点の洞穴まで帰ると、壁際にある岩に腰かけた。
「くっそ、痛えじゃねえかよ」
無理して歩いてきたから、魔物に付けられた傷が少し開いていた。
「戻ってきたはいいものの、傷を治さないとな..」
しかしこの傷を治す手段がない。
どうしたらいいだろうか...
5分ほど考えた結果、根性で乗り越えることにした。
1度洞穴から森に出る。
「くっ、あちぃ」
炎魔法で燃やした枝を傷口に当て、止血する。
そこに丈夫な植物の葉っぱを巻き付ける。
「とりあいずこれでいいか」
俺は再び洞穴に戻った。
洞穴で30分ほど休んだ後、再び大きな扉の前に来た。
「今回は負ける気はないぞ、覚悟しろ魔物達。」
気を引き締めると、俺は大きな扉を抜け洞窟に入った。
5分ほど進んだ時、魔物が三体現れた。
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ティジェラス:Lv.29
攻撃:56
防御:52
魔力:14
速度:25
気力:16
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三体全て、大きなハサミを持つ体高2m位の大きな蟹の魔物だ。能力値は三体ともほとんど同じ。
あのハサミに挟まれたら命はないだろう。
「エレバルッ」
ハサミをカチカチ鳴らして威嚇していた蟹の方へ、地面を蹴って向かった。
最初に狙うのは右にいる蟹だ。お互いの距離が2mくらいになった時、蟹がハサミを閉じそのハサミで突こうとしてきた。それを体を横にずらして躱し、そのまま右の蟹がいた方の壁へ向かう。
「ふんっ」
そしてその壁に軟質化を付与し、プロレスのリングのロープのように利用する。そのおかげでほとんど勢いを殺すことなく蟹の背後を取れた。
そしてそのまま蟹の背中にある甲羅に、右脚でトラース・キックを放つ。
蹴った部分の甲羅は陥没し、蟹は泡を吹きながらよろめいている。
その蟹にとどめを刺そうとすると、真ん中にいた蟹がハサミを閉じて突いてくる。ギリギリ避けれた。
その蟹は、再び突きをする態勢を取っていったので、泡を吹いている蟹の後に隠れる。
すると俺を突いてこようとしていたハサミが、泡を吹いていた蟹に刺さり、その蟹は動きを止めた。
そしてハサミを突いた蟹は、死んだ蟹からなかなかハサミが抜けず、まともに動けなくなっている。
その隙を狙う。
「おりゃあ!」
俺は炎魔法で脚に炎を纏わせジャンプし、蟹の脳天にかかと落としをした。 蟹の頭は潰れ、息絶えた。
残り1匹の蟹がやって来ていたので、脚に纏わせた炎を解除し、ハサミが刺さって繋がっている2匹の死んだ蟹を持ち上げ、そのまま一回転してその蟹に投げつけた。
その蟹は死体と共に壁にぶつかり、苦しそうにしている。
そこへ俺は全力で走っていき、
「てりゃぁあ!」
蟹の脳天へドロップキックを放った。
そして最後の蟹も倒すことが出来た。
「よし、試合終了だ。」
俺は再び洞窟の奥へ歩き始めた。