プロレスラー、謎の洞窟に入る
頻繁にアナリシスを使うのは最初だけです。
目が覚めると洞穴の外から、太陽の光が射していた。
「寝てしまっていたんだな、岩の上で寝てたせいで体がバキバキだ。」
外に出て背伸びをし、再び洞穴の中に入ると、奥になにか穴があったので覗いて見た。
「なんだこの穴、奥が深そうだな。よしっ、行ってみよう」
匍匐前進で5分くらい進むと、大きな空間に出た。
「この空間は、これは、、扉..?」
その空間の一面に、大きな扉が設けられてあった。
「開けてみるか、」
その扉の奥には、高さ10mくらいの大きな洞窟があった。
「広い...これはもういくしかないな」
好奇心に駆られて、つい進んでしまった。
3分ほど進んでいくと、正面から魔物が現れた。
「アナリシスっ」
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ブラックサーベルタイガー:Lv.33
攻撃:42
防御:23
魔力:31
速度:38
気力:19
〜スキル〜
・腐蝕牙
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「腐蝕か、これは俺の体も溶かされそうだ、注意しないとな。」
魔物は俺を睨むと、刀のような長い牙を剥き出しにし、俺に向かって直線状に走ってきた。
「はやいっ!」
魔物は牙で刺してこようとしていたが、横にとんでかわした。するとその隙ができるのを狙っていたかのように、魔物はUターンをしてきた。魔物の牙に紫の煙のようなものが纏い、俺の太ももを5cmほど切り裂いた。
「痛ぇっ!くそっ!」
見ると俺の斬られた太ももの切り口の周りが、黒くなっていて神経が死んでいた。
これが腐蝕か!
これではまともに戦えないので逃げようとするも、足がやられているので走ることが出来ない。
なので残された選択肢はひとつ、この魔物を倒すこと。
心を引き締めた俺はエレバルを発動し、そして、
「一撃で仕留めてやる」
炎魔法を足に纏い、軟質化を自分の立っている地面に付与した。
「ふんっ!」
思いっきり地面を踏み込み、洞窟の天井の高さまで跳ぶと、すぐにその天井に軟質化を付与し、再びそこを踏み込み、魔物に向かって飛んでいった。
「くらえぇ!」
その勢いのまま、魔物に両足で飛び蹴りをお見舞した。
魔物は胴体が潰れ、息絶えた。
「っしゃあ!勝ったァ!」
俺はその場に横になった。息が落ち着いてきた時、再び自分にアナリシスを使った。
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エル・アルボロート:32歳:男:Lv.13
MP:50/71
攻撃:68
防御:66
魔力:36
速度:46
気力:67
〜スキル〜
・エレバル
・軟質化
・アナリシス
・炎魔法
・腐蝕耐性
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「腐蝕耐性?さっきの魔物のおかげで耐性がついたのか。しかしこの足では戦えないな、一旦帰るか。」
俺はボロボロの足で地上の洞穴まで戻った。
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