プロレスラー、初めての魔法
森の中を1時間ほど進んでいくと、木の生えていない場所があった。そこには川が通っており、一直線にずーっと続いていた。
「やっと明るいところに来たぜ。何かあるかもしれないから、川沿いに進むとするか。」
その後2時間ほど川に沿って歩いていると、空が暗くなってきた。
「そろそろ夜か、やばいな、寝床の確保ができていない。」
どうしようかと考えていると、2本の角が生えた体長4m程の牛が、森の木の間から突進してきた。
「あぶねっ、まともにくらってたらヤバそうな攻撃だったなぁ」
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ホーンヘッドカウ:Lv.23
攻撃:36
防御:24
魔力:16
速度:29
気力:22
〜スキル〜
・身体強化
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「突進するだけの脳筋野郎か、丁度いい、俺の練習相手になってもらうぞ!」
「ふんぬっ!」
俺は炎魔法を自分の腕に纏わせた。
「すげぇな魔法...よし、おりゃぁ!」
炎が纏った腕で、牛の顔面にストレートパンチを入れた。
すると牛は吹っ飛び、体に頭から炎が燃え移っていき、火だるまになりそのまま力尽きた。
「食べ物ゲット~、あとは寝床を探そう。」
再びアルボロートは川に沿って歩いていった。
そしてその道中、自分にアナリシスを使った。
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エル・アルボロート:32歳:男:Lv.9
MP:55/59
攻撃:56
防御:54
魔力:28
速度:38
気力:55
〜スキル〜
・エレバル
・軟質化
・アナリシス
・炎魔法
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「今回もいい感じに伸びたなっ!」
そう言いながらニヤついていると、大きな崖が目に入った。
数分後、その崖の下に行くと洞穴のようなものがあった。
「よし、今日の寝床はこの洞穴だな。牛肉もあるし、綺麗な川の水もある。最高の初日じゃないか!」
牛肉は炎魔法で熱し、水は外に出て川の水を手ですくって飲んだ。
晩飯が終わり、洞穴の地面に寝転がった時、自分の独り言がとても増えたことなどを考えていると、疲れが溜まっていたのか、いつの間にか寝てしまっていた。
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