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異世界転移?無双?チート? 好きに生きる為に必要みたいなので喜んで⁉︎  作者: ゆるゆる
<ヤクシェム>

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ジェフィティールの眷属

短めの内容が続いてますが、読むのには楽かもしれません。

1週間ほどジェフィティールはアバターと本体とを行ったり来たりしていた。アバターではスィフィルと共にまた森の探索をし、本体に戻ってはアムルタートと眷属を生み出すのに時間をかけていたからだ。流石に疲労が溜まっているのか、眷属を生み出す指導をしている時に、ぼーっとして欠伸をしながら魔力を(教えている時よりも)多く使用してしまったのだ。


「うわっ、やばっ、っちゃー…。やっちゃったかぁ…。」


この1週間、魔力を極力抑えて眷属を生み出していた。生み出す工程と魔力量などを実際に見せていたからだ。アムルタートの作業を手伝っては俺の魔力が混ざってしまう為、一切手を貸さない様にしていたがアムルタートには眷属を生み出す作業が事のほか難しいらしい。お陰でこの間、俺の眷属が10人も増えているのだが、新しいこの子はヤバいことこの上ない…。


『父様、どうしたんですか?』

「いやね、色々眷属を多種多様に生み出していたんだけど、最初のアムルタートの姿を、ふっと思い出したもんだから、アムルタート似の眷属になっちゃった…。ついでに魔力も今までより多めになっちゃったから…ごめんね。」


能力、魔力的にアムルタートより上になってるな…。見た目も何て言うか…不死鳥によく描かれる鳳凰に似てる。俺の想像力って結局は今までの知識に基づいているもんなんだな…。


『何で父様が謝るんですか?父様の眷属が凄いのは当然ですから。それに魔力を抑えてないんですよね?全力ではなくても遠慮してない魔力で生まれた眷属って良いですね!』

「おぅお?…良いのか?(これでも相当控えてるんだけど…言うのはやめよう。)」

『だって姿も纏ってる魔力も全部好きです。はぁ〜、僕もこんな風に綺麗になりたいなぁ〜。』


アムルタートはジェフィティールの胡座にすっぽり収まっている眷属をうっとりしながら見つめている。風もないのにゆらゆらと揺らめく炎の様な毛並みは全身が琥珀の虹(アンバーレインボー)の派生で蜂蜜(イエローシトリン)の虹(レインボー)で覆われていた。眼は紅緋色で紅緋(スカーレット)の虹(レインボー)の性質も持ち合わせている様だ。


欠伸はヤバい。随分魔力が漏れすぎるぞ。他の10人はちゃんと出来てたのに差があり過ぎるじゃないか!どうする?<ヤクシェム>の聖獣はアムルタートだし、守護者はスィフィル、管理者にはヴェリュ、ユミス、マーラがいる。正直<ヤクシェム>にこれ以上誰かを配置する必要性を感じていない。その上今回のアムルタートとの勉強会(?)で10人増えた。まぁ、能力的にはベリュ達よりは上、くらいなので影響力も大した事はないのだが、全員の属性タイプをバラバラにして個性を持たせたかったのが響いたのか、俺の眷属とはいえ個性が際立った10人だった。


「(この10人にも名を付けないといけないけど、先ずは一番最後だけど眷属としては今の所最強のこの子からだな…。)ん〜、そうだな、ちょっと長いかもしれないけど…。エラトゥラツィーヴァにしよう。それでいいか?」

『はい、主様。ありがとうございます。』

「気軽にね。長い名前つけといてなんだけど、エラって呼ぶね。君にはペット枠で暫く一緒にいてもらうから、よろしく。(今の所、何も用事ないしね…。)」

『はい、主様。』


そう言ってエラトゥラツィーヴァは姿を燕に変え、ジェフィティールの肩にとまった。ジェフィティールもアムルタートも大して驚かないのは、2人とも「それぐらい出来ても普通だろう」というジェフィティール基準の持ち主だからだ。


『…いいなぁ、僕もペット枠に入りたいです。それでいつも父様と一緒にいたいなぁ…。』


そんなアムルタートの呟きに、キュンとしてしまったのは仕方ないと思う。どんなに可愛くても俺のペットなんてダメだからね。困るくらい可愛くてもダメだから。どんなに離れたくないくらい可愛くても……ダメだから!!


ジェフィティールは逃げるように慌ててVRスーツを着込み、ウッショロケシのアバターを動かした。時間的にはいつもより少し早いだけで大した問題はない。スィフィルも早すぎるなんて思わない程度だ。


『お帰りなさいませ、父上。今日はお早いですね。アムルタートが駄々をこねなかったのですか?』

「あぁ、まぁね。それで、今度エラトゥラツィーヴァっていう子が新たに参加して、3人体制で動こうと思う。勝手に決めちゃって悪いんだけど、お願いするよ。」

『は?それは一体…。』


細かい説明をお願いしようとスィフィルがジェフィティールに話を振ろうとすると、すぐさまアバターの肩に現れた燕を見てジェフィティールは言葉を止めた。


『…エラトゥラツィーヴァという子は、この子で間違い無いでしょうか?』

「ぉお⁉︎早かったな、エラ…。そんなに急がなくてもスィフィルに説明が終わる頃でもよかったのに。」

『いえ、主様。エラはペットですからいつでも主様の側で疲れを癒しますし、役に立つ様頑張ります。』

「そんな事必要ないだろ?気楽にペット枠で良いのに…。」

『そうですよ、エラとやら。側近枠は私だけで十分ですからね。無理せず、大人しくしていなさい。』

『そんな、全く無理なんてしてないです。楽ちんな範囲で頑張ります!』


ペット枠で姿が燕だからか、言ってることがなんか可愛く見える。スィフィルにはただの燕が胸張って言っているだけだろうが、彼女が生まれた経緯を聞いてため息をつき、残りの10人まで連れて来なかった分良しとしようと諦めた。


『(10人全員がヴェリュ達より格上となると…。どうすべきか…。方向性をある程度は考えておかねばなりませんね…。父上にも困ったものです。)』


スィフィルは、ジェフィティールが生み出した眷属達のことなどを考慮して、アバターで活動する時間も残り少なくなってきていると感じていた。


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