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異世界転移?無双?チート? 好きに生きる為に必要みたいなので喜んで⁉︎  作者: ゆるゆる
始まりの始まり

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宇宙樹の島<ヤクシェム>

夢を見ていた。日本にいたときの夢だ。俺はまだ子供で近所の子供と川遊びをしていた。

蝉が鳴いてる、川魚も元気がいい。夏か、好きな季節だ。

家で飼っていた犬も一緒になって川の中に入って暴れ回るから魚は逃げてしまった。

仕方なくみんな水着で川で泳いだり、犬に追いかけさせるのに枝を投げたり遊んでいたら、何時の間にか俺の姿が転生前のジェフィティールになっていた。

そして何故か何の違和感もなくみんな一緒に遊んでいたが急に景色は戦場に移る。

皆んなもいなくなって魔獣と戦士、法士、術士、平民が入り乱れて戦っている。

逃げる者、悲鳴をあげている者、魔獣ではなく人を惨殺している者、魔獣と戦っている者。

俺の足元にはいつの間にかドス黒い死屍累々…。

足元を見つめたまま動けないでいると、中から蠢く手が幾つも伸びてくる。余りの恐怖に逃げたくて、動きたくて、動かない足を必死にどうにかしようとしてる俺は…



そこで目が覚めた。

目を覚ました俺は気分が悪いままだ。魔法でどうにでも出来る事を何故しなかったのか?

夢だから?夢なら尚更出来ない事ないだろうに…


そんな事を考えている間に夢の記憶が霧散していく。感じたことも、考えたことも全て遠くに消え去っていく。俺は欠伸をしながら部屋から出た。

下に降りてソファに座る頃には夢の内容をすっかり忘れて、この島にどの様な食物連鎖を生み出すか思案を始めていた。


「取り敢えず、島の名を決めよう。…そうだなぁ…」


誰にも届かない大陸、始源の島、俺の終の住処、森…。世界樹みたいなシンボルも良いな…。

シンボルか…。


「そうだな、宇宙樹の島(ヤクシェム)にしよう。」


そう名をつけると、漠然とした自然の生命だった木々や山川等が、この島に息づく生命として確かに存在を定着させた。そしてそれによってこの宇宙樹の島(ヤクシェム)は、この世界に多大な影響を及ぼすエネルギーを内包する事となった。


『おはようございます、父上。本日はどの様に過ごされますか?』

「あぁ、おはよう。スィフィル。今日はそうだな、この島に名付けしたら、何だか急に俺にもエネルギーが還元されて満タン近くなったし、<ヤクシェム>の生態系をある程度創り上げたら、やり過ぎちゃう事があり過ぎてるから、調整する方に重点を置いて過ごすよ。明日辺りは下に戻って次の拠点でも目指そうかと思ってるところ。」


スィフィルは少し考える素振りで、おずおずと言葉を発する。


『父上。差し出がましいですが、<ヤクシェム>が進化、安定した現状では各拠点の位置、距離がハッキリ把握できます。拠点内に入る事はできませんが、瞬間移動にて移動時間は省略出来るので無駄は省けます。』

「あれ?そんな事まで出来る様になっちゃった?」


『はい。』


んん〜、んんん〜…

俺の処理能力低くない?スィフィルの方が良く分かってるってどう言うことよ?

まぁ、拠点全部回ってから、のんびり適当に色々する方が良いか?

その方が面白い事出来そうだし?

うん、そうしよう!


『畏まりました。本日のご予定は生態系の構築と、魔力放出量の調整、魔法検証で宜しいでしょうか?』

「うん、それでお願い。スィフィルは何か予定がある?」


『不要かと存じますが、父上のお手伝いをさせて頂きたいです。<ヤクシェム>の管理は父上を煩わせることのない様個別に管理者を用意致しました。ご面倒でなければお目通りさせて頂き、父上より名を賜ればより一層の働きを喜んで致す事でしょう。』

「スィフィル〜、まだ言葉が堅いよ〜。もう少し砕けて楽に行こうよ〜。壁を感じるじゃないか〜。」


『も、申し訳ありません!逐次ご要望に沿う様しておるつもりですが、まだまだ足りぬ様で猛省致します!』


スィフィルは慌てて深々と頭を下げた後、向き直り大きく深呼吸をするとキリッとした顔で言った。


『それでは父上、管理者達をここに呼んでもよろ…いいでしょうか?』

「うん、良いよ!」


俺はにっこり笑ってスィフィルに頷いた。スィフィルは気恥ずかしそうに『では…』と言って、管理者達を呼ぶ。そこに現れたのは3体の丸い集合体。其々色が違っていて水属性、地属性、植物属性となっていた。


「水属性はヴェリュ、地属性はマーラ、植物属性はユミス。皆んなよろしくね。」


まるで初めからその名だったかの様に、俺は名を呼んだ。不思議な事だと思うが、俺が名付けたと言うより本来の名を言い当てただけの様な感覚だ。そして名を得ると姿形が明確になっていく。


ヴェリュは髪や服は水色で、髪が長く上半分を左右にお団子に纏めて残りは下に垂らしている。着ているドレスは天女の様に袖も裾も長く、綺麗な流水紋と共にゆらゆらと揺れていた。


マーラは地球の黒人の様な肌色で髪は黒。髪は同じ様に長いがドレッドヘアでとても長いが髪飾りで綺麗に纏めて揺れている。服は胸元が大きく開いていてスリットも大きく入っているので、目のやり場に困る服装だ。だがマグマの様な色のドレスは彼女にとても似合っていた。


ユミスは髪の色は若草色で三つ編みでまとめ上げ、月桂樹の葉が編み込まれている。付けている装飾も少なく、服は様々な緑色を配色したドレープの多いドレスだ。肌の露出も少なく落ち着いた感じがほっとする。


3人とも大人の女性で身長も俺より高い。スィフィルは掌サイズなのに何でだろう?と疑問に思っていたら、其々能力の差になる様だ。

分身体を小さく作る事は出来るが、膨大な魔力を小さく圧縮して形を保つのは難しいらしく、大人サイズが限界だそうだ。


え?俺って子供サイズだけど魔力少なくないよね?スィフィルも俺よりは少ないけど、結構ある方じゃない?

なんて思ってたら、埴輪みたいな顔つきでスィフィルが。


『父上に分かり易く例えるなら、身体の中に宇宙を余裕で溜め込める父上。銀河系2、3個溜め込める私。太陽系1個溜め込むのが限界な3人。能力等も量に準じているので仕方ない事かと…。』

「例えがデカ過ぎだね…。」


って言うか、俺に分かり易くって、もしかして馬鹿扱い?

それに銀河系とか太陽系ってあっちの知識だよね?なんで知ってんの?


『言うなれば父上は大人サイズにも簡単になれると思いますが、成りたくないのではないかと愚考します。』

「成る程…。まぁ、特に不便も今の所無いからこのままで良いや。魔力も溜めきれなくなったら大人サイズにしても良いかもね。」


今でも余裕があるから、早く満タンにならないかな?フルに魔力が溜まってないとなんか不安なんだよね…。


『…そうですね。(溜め込めなくなる限界は、父上に来るのでしょうか?)その時が楽しみです…。』

「きっとカッコ良くなってやるからな!」

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