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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

火刑に処された聖女とその周りの話

冤罪で火刑に処された聖女は転生先で同じ業を背負う

作者: 瀬那

初投稿作品&雰囲気小説の為ふわっと読んでいただければと思います。

最も鮮烈に記憶に焼き付いているのは、迫り来る炎・焼ける肌と肉・異臭・気絶しそうなほどの痛みだった。

「聖女を騙った魔女に報いを!」

周りを取り囲む平民・貴族・王族・そして魔王を倒す為に組まれた勇者パーティのメンバー。

なぜどうしてこうなったのか、今となっては知る余地もないと諦めて私はそれを受け入れた。


始まりは、この異世界に召喚されたことだった。

ただの女子高生だった私は曲がり角でトラックにはねられるというよくある理由で異世界に召喚された。

「聖女様、どうかこの世界をお救いください!」

呼び出した理由を聞けば、なんでも魔王が蘇ったからそれを討伐するために聖女の力が必要なのだそうだ。よくわからず帰る方法を聞けば、そんなものはないとされた。呼び出しておいてそれはなんだといいたいが、言った所で何かが変わるわけではないと思い、とりあえず…と考えていた。


もっとも、なぜか聖女として呼ばれたのは私ともう一人の少女だった。一人しかいないとされる聖女が二人呼ばれたことで少なくない動揺が起きた。

そんな中だった、その少女が殺されかけたのだ。

少女の証言から、私が自分が聖女だからと彼女を殺そうとしたとそう言われた。殺されかけた少女の証言を信じるのはもう致し方ないのだろう。どれだけ否定しても誰も信じてくれずに、そうして私は火刑に処された。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


これまでが、日本から異世界に召喚された私の人生だ。

次に目が覚めた時、私は赤子になっていた。全くもって意味が分からなかったが、これはよく小説にある転生だと理解した。またこんな事になった。なぜだと思いながらもどうしようもない。これが乙女ゲームと酷似した世界で自分が役持ちでさえなければいいと思った。


10歳の時、私に婚約者ができた。

王国の第二王子・ヴィルフレッド=ノルドクヴィスト殿下だ。

私の家系は先代の王妹殿下が降嫁して侯爵から公爵に上がった家系だ。

ロゼリア=リヴィエール公爵令嬢と言うのが今の私の肩書で、公爵家であれば王家と家格が釣り合う。


「初めまして、ロゼリア嬢。ヴィルフレッド=ノルドクヴィストです」

「お初にお目にかかります、ヴィルフレッド殿下。ロゼリア=リヴィエールと申します」

茶会で初めて会った印象は見目麗しい少年という感じだった。話していてわかったのはこの二つ年上の少年はかなり頭がいいという事。前世今世と合わさっても外交など縁もゆかりもなかった私にとってヴィルフレッド殿下の話す内容はとても勉強になった。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


それは15歳になったある晴れた日の公爵家の庭園。

「ロゼリアは何時も私の話を楽しそうに聞いてくださいますね。つまらないだけでしょう?私の話など」

「なぜそう思うのですか?」

「私は年頃の女性が好む話が分かりません。理解しようとは思うのですが…こうしてあなたが私の政治や外交の話を楽しそうに聞いてくれるからそれに甘えてしまう。…さぞつまらない男でしょう?」

自嘲気味にヴィルフレッド殿下はそう言う。

「いえ、そうは思いません。ヴィルフレッド殿下がこんなにも国を愛しているのが分かって…それに、私にも勉強になります」

「っ…ほんっとうに貴方は……」

ほんの一瞬、熱を持った視線が交わり、次の瞬間、私はヴィルフレッド殿下の腕の中にいた。

「っ、で、殿下っ…!」

「…そろそろ"ヴィル"って呼んでくれないか?」

慌てて離してもらおうとすれば耳元で切なそうにそう言われた。そう言えば、私は婚約者になって5年もたつのにヴィルフレッド殿下の事を愛称で呼んだことはなかった。今更指摘されて気付くなんて…とちょっと恥ずかしくなってしまった。


「…ヴィル様」

そう呼べば嬉しそうにさらに力を加えれた。

「ああ…ああ…嬉しいよ、ロゼリア。貴方にそう呼ばれるのを夢に見ていた。…愛している、私のロゼリア。貴方がたとえ私の事が嫌いになっても、貴方だけは手離せないから…」

再度愛していると耳元で囁かれて、ぞわりと全身を得もしれない感覚が駆け巡る。

「私も…私もヴィル様が好きです。…あ、愛しています…」

それだけ言うので精いっぱいでさらに耳元で囁かれた所為で呆気なく腰が砕けてしまった。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


16歳になったある日の話。

その日は年に一度、洗礼を受ける日だ。その洗礼で数十年に一度聖女が選ばれる。前任の聖女が既にかなりの歳で加護の威力が弱まっている。次の聖女が決まるのであれば今年だと噂されていた。


何人もの令嬢が洗礼を受ける。手をかざす水晶玉は聖女であれば光り輝くらしい。私は見た事がないけれど。

誰も光らずに私の番が来た。まあどうせ聖女なんて柄じゃないし、私は将来ヴィル様の隣で国のために働くだけだし、と軽い気持ちで手をかざした。


その瞬間、水晶玉が光輝いた。

「ッ、えっ!?」

驚いた。だって光るなんて思ってなかったから。

「…おお…次の聖女はリヴィエール公爵令嬢か…!」

実感は沸かない。だって聖女なんてなりたくない。だって聖女なんて言われたら、あの日の事を…あの前世の事を否が応でも思い出してしまう。

その後も次々と洗礼が続き、最後の少女の番になった時、また水晶が光った。


「どういうことだ!?」

「聖女は代替わり時以外一人しかいないとされている!どちらかが偽物に決まっているだろう!!」

「どっちが偽物だと言うのだ!!」

洗礼会場は一転して大騒ぎになった。そんな中響いたのは最後に水晶に触れた少女-ミーシャ=アンジュ男爵令嬢だった。


「私が本物です!!きっとロゼリア様は聖女になりたくて偽の演出をしたんです…!私が…私が聖女なのに……!!」


そう言って泣き崩れた。一体何がどうなっているのか、唖然として私は言葉が出なかった。

「そうか!そうだったのか!」

それに同意したのは第三王子のフレデリック殿下だ。

「リヴィエール公爵令嬢、聖女を騙った罪は重い!公爵家にも罰が下るだろう!オイ、こいつを牢に連れて行け!!」

「っ、待ってください!私は聖女を騙ってなど…「黙れ!貴様の言動には惑わされぬ!!」はっ…?」

話を最後まで聞いてくれる事もなく、この場にヴィル様もおらず、私は衛兵に地下牢に連れて行かれた。



それから数日、光のほとんど入らない血や汚物の匂いがする不衛生な地下牢に閉じ込められた。食事は固いパンと水が1日1回だけ。外がどうなっているのか分からない。だけど地下牢を見張っている騎士の会話で私とヴィル様の婚約が白紙に戻っているのだけは知ることができた。

なぜ、どうして?ずっとそればかりが頭をめぐる。

私は聖女を騙っていないのに。どうしてそんな事に?なぜ水晶玉が光ったかなんて私だって分からない。私を貶めるために誰かがそんな事をするのか、と。

貶めて得をする人間が特定できなかった。だって私を貶めてでも手にしたいものなんて、たぶんヴィル様しかいない。ヴィル様を狙っていた令嬢たちの中にいたとして数が多すぎて絞り切れない。


ああ、結局また…こうして死を待つしかないのね。


絶望しながら、この先にある未来を想像して、そっと目を閉じた。



「出ろ」

そう言われたのはさらに数日たった後。騎士は無造作に私の腕についた鎖を引っ張っていく。

最初についたのは使用人たちが洗濯物をする洗濯場だ。そこでまるで物を洗うかのように乱暴に汚れを落とされた。身体を拭くこともままならず、そのまま連行される。


連行された先は、処刑場だった。周りの観客席にはたくさんの人がいた。そのどの視線も私を蔑んでいた。

「それでは、ロゼリア=リヴィエールの罪状を述べる」

そう言ったのは確か宰相の息子だったはずだ。名前すら知らない男だ。その男の口から出る罪状はすべて身に覚えがない。ご丁寧に証拠まででっち上げていた。


冤罪と、中央にある十字架・周りの薪。そして謂れのない罪。

全部が全部あの日のようだ。召喚され、冤罪をかけられて火炙りにされたあの日と同じ。


また、火炙りなのね。


不思議と混乱しなかった。人間、一度死んだ経験があると同じ死に方をするだけなら取り乱せないのだと初めて知った。

「――以上、申し開きはあるか?」

「すべて身に覚えがありません」

「ふざけるな!証拠があるというのにまだしらばっくれるつもりか!!」

そうだそうだ、と罵声を浴びせられる。どこから投げられたのか、小石が身体にぶつかる。


「罪人、ロゼリア=リヴィエールは死罪。火刑に処す!今この場にいるすべての人間が証人だ!」

そう言ったのは第三王子のフレデリックだった。いるのは国王・王妃・王太子殿下と王太子妃・そして第三王子だけで、ヴィル様の姿が見当たらなかった。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


十字架に磔にされる。抵抗したところで何も変わらないと思った私は、一切の抵抗をしなかった。縛られた私に向けて小石が投げられる。何個か顔にあたって口元を切ってしまった。血がにじむ。


ああ、願わくば最期にヴィル様にお会いしたかった。


今ヴィル様が私の事をどう思っているのかなんて分からない。顔に泥を塗ったと嫌悪していて姿を見せていないのかもしれない。それでも、どんな顔でもいいから、会いたかった。

だって、私は…ヴィル様を心から愛していた。好きで好きでたまらなくなっていた。彼の隣でこの国のために誠心誠意頑張るつもりだった。

でも、全部…無駄だったのね。


受け入れるしかない自分に嫌気がさす。目の前に松明の炎がちらつく。

ああ、焼かれる。

「……さようなら、ヴィル様…」

そっと目を閉じた。



だけど、何時まで経っても炎が身を包まない。それどころかなぜか周りが騒がしい。剣をぶつける音、人を殴る音、喧騒が広がっている様だ。

目を開ければ、その光景に目を疑った。周りにいた騎士が倒されている。立っているのはヴィル様直属の部下である騎士たち。

「…え、ど…どういう事…?」

先ほどまでいなかったヴィル様の直属の騎士の存在や。今だ火で焼かれていない状態。すべてに理解が追い付かない。それでも、視線は騎士に囲まれてこちらに歩いてくるヴィル様に向いていた。


「遅くなってごめん、ロゼリア。…迎えに来たよ」


言っている意味が理解できない。流れるような作業で縄を切られる。

「ど、どうしてここに…?」

「君が聖女になりたいがためにあんなことするわけないって知っているから。…それに、言ったよね?貴方だけは手離せないと。国の事も勿論大事だけどそこには貴方がいないと始まらないんだ。だから、迎えに来た。行こう、ロゼリア」

差し出される手を取るのを戸惑った。だって今立ち止まればヴィル様だけは助かるかもしれないと思ってしまった。私の所為で彼の人生を棒に振るなんてそんな事許されるわけないと。

「遠慮しないで。私はもうこの国の王族という立場に未練はないよ」

ああ、本当にこの人は……。


もう、手を取らないという選択肢はなかった。手を重ねればギュッと強く握り返されてそのまま走る。



途中何度も追手に追いつかれたが周りの騎士たちが撃退していった。

彼らはヴィル様配下の平民の騎士たちで実力はあるものの貴族ではないという理由で出世ができていなかったそうだ。ついでに言うと孤児や家族間の仲が良くない人たちばかりで、この日のために集めたのだと言っていた。家族を人質に取られて裏切られないように。私やヴィル様の所為で家族や恋人と引き離して仕舞わないように配慮された人間ばかりだったようだ。


そのまま追手を撃退して隣国に入った。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ただいま、ローゼ。今日は近所の精肉屋からお肉を貰ったんだ」

「おかえりなさい、ヴィル。お花の売れ具合も好調だったよ」

袋に沢山入った肉をもって帰ってきたヴィルはこちらを見て嬉しそうに微笑んで、庭でお茶にしようと言った。


あの日以降、私とヴィルは隣国で"ローゼ"と"ヴィル"と名乗り、結婚して平民として生活している。高位貴族だった私達が平民として暮らすなど無謀だと思ったけれどついてきてくれた騎士たちがいろいろと平民の生活の仕方を教えてくれた。

それにヴィルは外交を担当していただけあって人の間に入ることや交渉事が上手で、あっという間に街の人々達と打ち解けていった。私も、育てる花の生きの良さから徐々にご婦人たちと良好な仲になって行っていた。

ついてきた騎士たちはそれぞれの幸せを見つけていた。ある者は愛する者を見付け、ある者はやりがいのある仕事を見付け、ある者は国境を守る騎士団に入れたというものもいる。連れてきてしまった人全てが不幸にならずによかったと心の底から思った。


「そう言えば、なんで私の育てる花はこんなに長く咲くのかな」

庭に咲いた花を見ながら、ずっと思っていた疑問をヴィルにぶつける。ヴィルは笑いながら

「それはきっとローゼが聖女だからだよ」

とそう言った。

この世界の聖女と言うのは国を守る結界を張る他、祈りによって国を豊かにするのだという。私にそんな力はないと思うけれど、どうやら聖女は私だったみたいだ。

「本当はローゼが捕まった時、すぐに助けに行きたかったんだ。だけど、ローゼの件はフレデリックが引き受けていて関わる事を許されなかった。死刑にされると聞いたときは血が沸騰しそうなほど怒りに震えたし、勝手に婚約を解消したと聞いたときは思わず殴りかかりそうになった。ミーシャとか言う男爵令嬢にもあったんだけどね…あれはすごいね。フレデリックは仕方ないと思ったけど、宰相の息子・騎士団長の息子まで虜にしてて意のままに操ってたんだ」

あれこそ傾国の美女というやつだろうね、とヴィルがそう言った。

「確かに可愛かったよね」

「勿論ローゼには敵わないけど」

「ヴィルのはたぶん美化フィルターかかってますから。でも嬉しいです。ヴィルも世界一かっこいいですよ」

「ローゼも相変わらず褒めるのが上手だね。今晩は加減できなさそうだ」

「なっ…!?」

ぶわっと顔に熱が集まる。こういって何日か前も愛されすぎて次の日に支障が出たことがある。またかと思いつつ度々失言をしてしまう私にも非があるのだろう。


「…ああ、そう言えば」

ふと思い出したようにヴィルが夕刊を広げる。

「王国だけど、聖女の加護が切れて魔物が入り込んでるらしいよ。先代聖女も力を使いきって崩御してしまったらしいし…外交もうまく行ってないとか」

「…外交って…ヴィルが全部担当していたんだからそうなるじゃないですか…」

そう言えば、そうだったねと乾いた笑みを浮かべていた。

「後は私とローゼの身柄を王国に引き渡せと王家に打診が来てるらしいよ」

「…まあ……」

「大方、本物の聖女の加護と私の外交手腕を取り戻したいんだろうね」

死んでも戻ってやるもんかと言いたげな顔をしていた。まあ私も同意見だけど。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


それから数年もしないうちに、王国は衰退し謀反が起きたらしい。

結末は知らない。

なんでも謀反を起こしたリーダーが王になったとか、乱れた国を別の国が攻めこんで植民地にしたとか。平民に正しい情報が降りてくるのはもう少し先。


だけどそれは、今のローゼとヴィルにはあずかり知らぬところだ。

今日も今日とてヴィルはローゼに甘い言葉を吐き、ローゼはそれを享受する。

2人の間には子供もできて、日々を幸せに過ごしていくのだった。


Fin

此処までお読みいただきありがとうございます!


ちらっと補足としては、

ロゼリアに被せられた冤罪の罪のほとんどはミーシャが行っていたこと(聖女を騙った罪)だったり、ロゼリアとヴィルフレッドが出て行って聖女の加護が失われてからというものフレデリックとミーシャは罪に問われてフレデリックは廃嫡&幽閉。ミーシャは聖女を騙った罪で処刑。騙されたとはいえ本物の聖女を処刑しようとした宰相の息子と騎士団長も息子も勘当されます。

ヴィルフレッドは最初、国の為なら婚約者も切り捨てられる人間だったけれど、ロゼリアが普通の令嬢だったら怒ったり不機嫌になったりする政治・外交の話ばかりでも楽しそうに聞いてくれることが嬉しくてロゼリアを唯一だと思い始めます。

何時かヴィルフレッド視点とか書けたらいいなぁとか思ったりもしてます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 最後の補足の部分は内容的に 聖女の加護が失われてからというものフレデリックとミーシャは罪に問われて【ヴィルフレッド→フレデリック】は廃嫡&幽閉。 ではないだろうか?
[良い点] いいんだけど…前世の屑王国がどのように崩壊するのか見てみたいなぁ。 ミーシャ視点も面白いかも。それか前世の偽聖女がミーシャだったとか。 勝手に妄想してしまいました。
2020/07/28 19:43 退会済み
管理
[一言] 【妄想劇場】 Q前世の誘拐王国はどうなったんですか? A真の聖女を失ったので、人類がほぼ絶滅して、魔族が“人間”を名乗りました。自称聖女は巻き込まれでした。
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