再会、そして就職
今回から魔界編になります!
「まさか戻ってくるとは思っていなかったぞ?フェリス」
そう言われた方を振り向いて僕は探していた人物の姿を確認し、声をかけた。
「思ってたより早かったね?ルシフェル」
「その呼び名はやめい。お主だってルシフェルなのだから」
「そうだね………リリス」
「まあそんなことはよいのじゃが、どうしてここに戻ってきたのじゃ?」
「まあ僕もまさかもうここに戻ってくることになるとは思わなかったんだけどね?」
そこまで話していると、他の二人から声が上がった。
「本当に、フェリスなのか?」
「そうだよ?だからさっきだってアリスの事を言い当てたしね?でもさっきの伝言で気付くかと思ったけど気づかないんだね」
「君の隠蔽魔法が強すぎるんだ!私でも見破れなかったぞ?」
「……なぁ、アリス。フェリスってもしかしてあの…?」
「そうか、ギラはちゃんと知らなかったんじゃったな。こやつが我ら魔界と人界の架け橋であり切り札たる男、フェリス・ルシフェルじゃ」
「そう言われるとなんだかむず痒い感じがするけどね?君、ギラってことは四星のギラで間違いないかな?」
「そ、そうです!」
さっきまでと180度違うギラの態度に少し苦笑いしながら僕は人界で起こったことを説明した。
「なるほどな。まあ追放した人間達も馬鹿じゃがフェリス、お主が力を隠しすぎたのが一番悪いんじゃぞ?」
「それは確かにそうかも……っていうかずっと気になってたけどリリス、その話し方なんとかならない?」
「……な、なんのことじゃ?」
「そんな話し方じゃなかったでしょ?もっと昔みたいに『フェリス兄!』って呼んでくれていいんだよ?」
僕がそう何気なく話したのだが、リリスはみるみるうちに顔を赤くさせながら
「誰のせいだと思ってるのさ!……フェリス兄」
と怒ってきたのでちょっと言っちゃまずかったかなと思いながらも僕の話は本題に移った。
「それでここに戻ってきた目的っていうか、お願いなんだけどさ。僕を魔王軍に入れてもらってもかまわないかな?」
そう話すと、リリスとアリスは快く受け入れると言ってくれたが、ギラからは微妙な返事が返ってきた。
「もちろん俺としては賛成意見なんだが他の連中が認めるかってのが問題なんだ。俺なんかはもうフェリスさんの力を見てるから賛成できるけどな?」
ギラの返事になるほどと思った僕は、1つ提案することにした。
「……じゃあ僕が龍族を味方に取り込んでくるからそれで認めてもらえるかな?」
僕の提案に、3人共驚きを見せていた。
「さすがにフェリス兄でも無理があるんじゃ…」
「そうだぞ、フェリス1人でなんて無茶だ。相手は一体一体が私達四星に匹敵しうるレベルなんだ」
「…まあ確かにそこを味方にできるなら軍に入るのを反対する奴はいなくなるだろうが…」
その反応を見て僕は確信することができた。
「それならいけるさ。というわけでサクッと龍族仲間にしてくる」
そう言って龍の郷へと向かおうとするとリリスが、
「なんなら私とかアリスが付いていこうか…?」
と言ってくるので、最後に一言伝えた。
「心配ないさ………だって僕はまだ本気出してないからね」
そう伝えて僕は3人の静止を振り切り一路龍の郷へと向かうのだった。
そして、残された3人はとりあえず魔王城へと戻りフェリスについて話し合うのだった。
「ねぇ、ルシフェルはフェリスを止めなくてよかったのか?」
「あの状態のフェリスは余でも止められんよ。しかもよくよく考えてみればいつもフェリスが使うのは人間が使う魔法。我ら魔族の力を見せたことは一度たりとて無かった。余は今まで使えないのだと思っておったが、もし使えないのでは無く使わないだった場合は龍王すらも御しきるかもしれんな」
「そんなに強かったのか。ところで龍族を従えた場合、フェリスには何かしらの役職に就いてもらうのか?」
「そうさな、ちゃんと決めてはおらんがそのつもりじゃ」
こうして3人はフェリスの帰りを待つのだった。しかし3人はまだ知らない。フェリスが龍の郷で何をするのかを……
次回からおそらく数話は魔界の種族の1つである龍族とのお話になるかと思います。
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