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プロローグ

「本当にすまないがフェリス、君には今日をもってこのギルドを去ってもらう」


ギルドマスターの執務室でマスターにそう言われ、僕は呆然としていた。


「……僕、何かやってしまいましたか?もし悪いことがあったのなら直します!だからどうかいさせてほしいんです!」


でもマスターは首を縦に降ることはなかった。でもマスターはとても苦々しく悔しい表情をしながら、


絶対遮断(シャットアウト)


なぜか防音魔法を発動した。そしてマスターの口から語られたのは、僕にはどうすることもできない追放理由だった。


「フェリス。お前ならわかってると思うけど、この決定を出したのは俺でも副マスのリースでも無い」


「……ということはもしかして」


「そう。お前の予想通りうちの最大クランである『ブルーローズ』からフェリスの追放動議が提出されたんだ。もちろん俺達スタッフやうちのS級冒険者は反対票を投じたんだが、いかんせんブルーローズは雑魚いくせに人だけはいやがる。そのせいで賛成多数で可決されちまった。本当にすまねぇ!」


そう言って頭を下げるマスターに、もうこの事実を変えられないことを悟った僕は告げた。


「………わかりました。マスターにそう言ってもらえて少し浮かばれた気がします。ですが1つだけお願いがあるのです」


「ああ、俺の権限でできることなら何でもやってやる」


「それなら僕を………魔界に飛ばしてもらえますか?」


僕の一言にマスターはひどく驚きながらも、昔話した事を思い出したのか了承してくれた。


「そういえばフェリスは魔王の知り合いだったっけか」


「そうですね。それなりに仲は良かったと思いますよ」


「わかった、じゃあそれは認める。ただ一つだけこちらから頼みがあるんだ」


「なんですか?」


「俺がこんなこと言える立場じゃねーが、どうかうちのS級の奴らは許してやってくれ」


マスターの自分を顧みず他人のためのお願いに僕はこのマスターのもとを離れる寂しさと、この人のもとで良かったという思いを感じながら、


「もちろんです。ただ、他の人達には加減できませんよ?もう僕が()()()()必要もなくなるので」


「そうだな。だが本当にあのバカ共はフェリスが一体どれだけの事をしてきてこの人界でどれだけ重要だったのかもわからずにこんなことしやがって」


「もういいですよ?マスター、いやグランさん達がわかってくれてるってだけでいいですし、ただ()()()()()()()が無くなるので、今後人界に魔物が侵攻することになったとしても僕は魔界側に付きますからね」


「肝に命じておく」


そして、僕はマスターことグランさんの固有魔法である空間転移で人界と隣接する魔界へと移動するのでした。

新作を始めました!まあ面白いのかどうかはわかりませんがぜひ感想や評価いただからと嬉しいです!よろしくお願いします。

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