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瞳からつづくせせらぎ。

作者: 南郷 進

柔らかな肌を晒す山。

柔らかな腹を晒したままで、私はここから臨む。

解れた布団の糸に縛られて、私はここからあの山を臨む。

言い訳を引きちぎるだけの力は残しながら、私はここに留まっている。

倦怠が雪崩れ込む背中に拒む理由を預けて、私はここから見上げている。

希望を跳ね返すような振る舞い。

真昼の乱反射に手をこまぬいて、私はここに足止めされる。

遠近感も狂わすほどの、柔肌晒した頂霞む。

連れていかれるなら、雪解けがせせらぐ谷へ。

拒絶の会話が心地よくなる時間へ。

希望を洗い流すような佇まい。

剥き出しの脱力が道連れに誘う旅へ。

親近感が狂うほどの、瞳から続くせせらぎに身を預けるだけ。

もうすぐ生命が沸き立つ頂が霞む。

私はここから臨むから、柔らかな時間に誘われるままに。

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